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「自分らしさ」と「生き方の多様化」に対応したお墓の登場

「自分らしさ」と「生き方の多様化」に対応したお墓の登場

近年の日本のお墓を見ていると、これまではほとんど同じようだったお墓の形が変化していることに気が付きます。ピアノの先生をされていた方はピアノの形をしたお墓、バイクが趣味だった方は乗っていたバイクの形をしたお墓というように、まだまだ数は少ないですが、個人の意思を尊重して「自分らしさ」を反映したお墓が次々と登場しています。その数は年々増加傾向にあります。

また近年は、埋葬方法にも「自分らしさ」が反映されています。これまでの日本の埋葬方法は、家族や血縁者ごとに1つのお墓に埋葬する「家墓」が中心でした。しかし近年は、家族や血縁者以外の方も一緒に1つのお墓に埋葬する「合葬墓」、いくつかのお墓を1つにまとめて埋葬する「集合墓」などというように、これまでにはあまり見られなかった埋葬方法が登場しています。

このようにお墓の形や埋葬される方式が変化している傾向は、「自分らしさ」という価値観を重視する社会と、それによる「生き方の多様化」への変化を反映しています。これからも様々なお墓や埋葬方法が登場すると考えられます。

「生き方の多様化」に対応した21世紀のお墓

現在の日本は、核家族化の進展や結婚の高齢化、離婚率の上昇などで、生涯を独身で過ごす方、お子様に恵まれなかったご夫婦、女性だけの家族構成などといったご家庭が増えています。そのため「生き方」もそれぞれに合わせて「多様化」しています。
お墓を代々引き継いで管理できる方がいないという理由や、埋葬するお墓を購入できないご家庭があることで、お墓が管理されずに放置されてしまうといった問題が生じるようになりました。

従来は家墓が一般的

これまでの日本のお墓は、1つのお墓に家族や血縁者が埋葬され、代々引き継がれていくという「家墓」というお墓が中心でした。
そして、そのお墓は、近隣にある寺院などの「檀家制度」を利用し、お墓の管理料や供養料などを支払うことで供養を受け続けられるシステムになっていました。
しかし、1980年頃から強まったこうした社会の変化による「生き方の多様化」により、「家墓」と「檀家制度」の他に、お墓を引き継ぐ方がいなくとも管理と供養を受け続けられるシステムが必要となってきました。
そこで登場したのは、1つのお墓に多くの方が共同で埋葬される「合葬墓」や「集合墓」などというシステムです。
また、お墓には1人または夫婦など希望する人で埋葬されたいという方に応じ、「合葬墓」や「集合墓」の1つの形態として、「個人墓」「夫婦墓」といった、家墓と同じようにお参りができるシステムも登場しました。
このように社会の変化に応じて登場したこれらのお墓は、生き方が多様化する21世紀に対応したお墓ということができます。

夫婦で一緒にお墓へ入りたいですか

これまでの日本ではあまり見られなかった「合葬墓」や「集合墓」の登場を促すきっかけとなった「生き方の多様化」は、これまで埋葬される際には先祖代々続くお墓に入り、檀家となっている寺院にお墓の管理や供養を行ってもらうことが常識であった、日本人のお墓に対する意識を変えつつもあります。

東京都が平成7年に行った「都市型墓地に関する意識調査」には、「誰と一緒に埋葬されたいか」という項目で、「配偶者」という回答が45%、「家族」という回答が44%となり、「先祖代々」の21%、「親」の20%を大きく上回っていることからこの変化がはっきりと表れています。
そのため、家族単位でお墓を利用したいと考えている方の多いことがうかがえます。さらに「子供」という回答が25%と低いことから、子供を頼りにしない埋葬方法を希望する方が多いといえます。

また、お墓への意識の変化は、男女のお墓に対する意識の違いも生み出しています。
これは東京都が行った「都民要望に対する世論調査」で、「夫婦が同じ墓に入る必要はない?」との項目で「そう思う」と回答した男女を比較したところ、結婚している方の回答で女性が35%、男性が31%と、女性が上回っていることで分かりました。さらにこの回答を詳しく調べてみると、20代の女性では49%、40代の女性では44%が「そう思う」と回答していて、年代によってはより多くの女性が「埋葬されるときには自由になりたい」と考えていることが分かります。

この調査の別の項目では「親しい友人や知人と一緒にお墓に入りたい」と回答している女性が多いことも、男女のお墓に対する意識の違いとして興味深いところです。

さらに必要とされる永代供養墓への意識の高まりと理解

これまで見てきたように従来の日本のお墓の中心であった、引き継ぐ方を必要としていた「家墓」は限界に達しつつあります。
「自分らしい」価値観を重視する社会とその変化による「生き方の多様化」へ対応する、お墓の管理や供養をお願いできる永代供養墓に意識が高まっています。
そして「集合墓」や「共同墓」、「夫婦墓」などといった、それらに対応する様々なお墓が登場していますが、永代供養墓に対する意識の高まりと理解はさらに必要となっています。

永代供養墓とは

永代供養墓は、永遠墓、永代供養塔などとも呼ばれます。お墓を継ぐ方がいない場合、寺院や霊園が代わりに供養・管理をしてくれるお墓のことを指します。

永代供養墓の場合、宗教や宗派を問わず誰でも利用することができます。また、永代供養墓は交通の便が良いところに建てられていることが多く、お墓参りに通いやすいというメリットがあります。
お墓を継ぐ方がいなくても無縁仏・無縁墓になることはありません。
永代供養墓は生前に申し込みが可能です。永代供養墓は申し込みをした証として「永代供養墓使用証明書」が発行されます。
永代供養墓を生前に申し込みすることで、自分の希望に沿ったお墓を自分の意思で決めることができるのです。

エータイでは、様々な永代供養墓についてのご案内や実際に行っている寺院の見学会など、たくさんの取り組みを行っております。永代供養墓に関心のある方はぜひお問合せ下さい。

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※調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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