【住職インタビュー】一人一人の目線に合わせ、 誠実であり続けることを心掛けて-常久寺

常久寺-インタビュー-001

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東京都府中の地に古くから根付く由緒あるお寺を守り続けるほりうちりゅうこう住職。大学卒業後すぐに常久寺の副住職を務め、その傍ら同寺以外のお寺で修行や勉学に積極的に励まれてきました。2008年(平成20年)より先代住職の跡を継ぎ、同寺第14世住職に就任。現在では、檀信徒の方々に親しまれる住職として、ご来寺される方の目線に合わせたコミュニケーションを日々心掛けられている堀内住職にお寺のことやご自身のこと、そして永代供養墓に対する想いなどをお伺いしました。

住職プロフィール

堀内隆宏(ほりうち・りゅうこう)
1981年(昭和56年)東京都府中市生まれ。しんごんしゅうざん じんざんらくいんじょうきゅう」第14世住職。
大正大学卒業後、同寺副住職を務め、2008年(平成20年)より第14世住職に就任。
常久寺は、豊かな自然に囲まれた多磨霊園のすぐそばにあり、西武多摩川線「多磨駅」から徒歩12分、京王線「多磨霊園駅」より徒歩16分ほどの場所に位置します。近隣にはいくつものお寺や神社があり、住宅街の緩やかな起伏の地の頂上に佇む境内は、日当たりが良く、ゆったりとした空間が流れる明るい雰囲気のお寺です。

お寺について

土地や地域の人々を守るためにつくられたお寺

──まずはお寺の歴史についてお伺いしたいと思います。常久寺はどのくらい前に建てられたお寺なのでしょうか。
このお寺には当時の資料がほとんど残っておらず、はっきりしたことは分からないのですが、常久寺にあった板碑には応永29年(1422年)の内容が記されていることにより、おそらく600年ほどの歴史があるのではと言われています。

──何度か移転を繰り返され、現在の地に至ったとお伺いしました。
もともとは多摩川沿いのつねひさむらと共にあったお寺ですが、川の氾濫によって村の大半が一緒に流されてしまい、甲州街道と旧甲州街道の間の地に移りました。そしてその後は、市の要請により現在の地に移転してきています。

甲州街道沿いにあった時代には、落雷によって本堂の一部とご本尊の「不動明王像」が焼失してしまったのですが、その焼け落ちた本堂の床下からは藁に包まれた状態で別の「不動明王像」が発見されました。それが現在お祀りしている「不動明王像」になります。当時の信者らが万一に備えて秘仏を地中に埋めていたのではと言われています。

ご本尊「不動明王像」が安置されている本堂内観

ご本尊「不動明王像」

──甲州街道沿いの頃はつねひさはちまん神社と同じ境内にあったとのことで、お寺と神社が同じ境内にあるのは珍しいなと思いました。
昔は結構当たり前の様でした。古いお寺ですとお寺の敷地の中に神様をお祀りするところもあります。常久寺は常久八幡神社と共に、つねひさむらの人々や土地、そしてその土地の神様を守るお寺として建立されたと伝えられています。

現在の常久寺と約1.5km離れた場所にある「常久八幡神社」

お寺の苗字になるのが山号で、常久寺の山号は“神を護る山”と書いて「神護山」とあるのですが、土地には必ず神様がいて、その神様をお守りするという考え方が日本の文化にはありました。そこから、“神を護る山=その土地を護るお寺”ということで「神護山」という名が付いたと考えられます。うち以外でも、古くからその土地に根付いているお寺さんですと同じ「神護山」という山号がつくお寺さんは比較的多いと思います。
──そうだったんですね。大変勉強になります。
あとは明治時代初期の頃に、常久学舎として学校の役割も担っていたと言われています。昨年、お寺のHPを開設したのですが、その際にお寺のことを調べたことが書いてありますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。

檀信徒さんと一緒に参拝するご住職オリジナル団参企画

──常久寺の主な年間行事を教えていただけますか。
年明け1月28日は、供養を行っています。護摩供養とは、よくお正月のテレビCMで流れている西新井大師や成田山新勝寺の初詣のCMでも有名ですが、火の中に供物を入れご本尊を供養し、厄払いをする儀式になります。うちでは本堂の壇の中にある炉で火を焚いて供物をくべ、お経を唱えて厄除け祈願などのお札をお配りしています。

本堂内のご本尊前に設けられた壇

3月には春のお彼岸、7月にはお盆供養を行いますが、8月の最初の日曜は永代供養の方のためのお盆供養を行います。そして9月には秋のお彼岸、12月28日には年納めの供養でご本尊様に今年一年無事に過ごせたことへの感謝をご報告する供養を行います。

──檀家さんとは別に、永代供養の方だけの行事があるのはとても参加しやすいですね。
そうですね。あとは、5月に不定期での開催ではありますが檀家さんや永代供養の方に参加いただき、みんなで他のお寺を参拝する団参(団体参拝)も行っています。参加される方はお一人様が多いのですが、ご夫婦の方もいれば親子で参加される方もいらっしゃいます。

今年2021年の永代供養墓「合同供養祭」の様子

──ご住職と一緒にどこかへ行ける機会はなかなか貴重ですね。直近だとどちらに行かれたんですか。
コロナ前の令和元年に行った団参では、真言宗豊山派の総本山・長谷寺とお伊勢さん参り、徳川家康公のお墓がある久能山東照宮を巡る参拝を行いました。

ご住職に旅程表を見せていただきました

──旅程などは全てご住職が考えられているのですか。
予算などの細かい部分は旅行会社さんとも相談はしますが、団参の内容は全て私が考えて決めています。目的地を考えたときにどんなルートだと一番無駄がないかも計画的に考えたりしています。

──コロナが落ち着いた時の団参プランは何か考えられていますか。
和歌山の高野山なんていいなと思っています。遠いので新幹線で行くか飛行機で行くか、または今まで通りバスで行くかも悩んでいます。バスであれば、うちでは2席分を使ってお一人様にゆったりと自由に使っていただけるよう考えていますので毎回大きめのバスを依頼しています。バスだと荷物移動の時の負担が少ないので高齢者の方には喜んでいただいています。

──団参の写真を拝見していると、皆さんとても楽しそうですね。
中には団参時の写真をお葬式の遺影に使ってくださる方もいらっしゃいました。アルバムにして置いておくと、お参りに来られたときに手に取って皆さん楽しそうに見てくれています。

丁寧に写真がまとめられた過去の団参のアルバム

住職について

10年にも及ぶ記録。一人一人と向き合ったお話を心掛けて

──ご住職で何代目住職になられるのでしょうか。
数えられる範囲で14代目住職になります。数えられる範囲でとお伝えしたのは、常久寺に残っている資料からわかる範囲で、ちゅうこう、お寺を盛り上げた人から数えて14代目ということになります。

──ご住職に就任される前はどのようなことをされていたのでしょう。
常久寺の子として府中市で生まれ育ち、皆さんと同じように学生生活を過ごしてきました。お寺の子供らしいことと言えば、小学一年生の頃より毎日朝食の前に本堂で朝の勤行を行っていたことや、お彼岸やお盆など、お寺の行事でも先代住職と一緒にお経を唱えていたことを思い出します。

お坊さんの学校である大正大学を卒業後は副住職としてすぐに常久寺に入りました。初年度から先代住職とほとんど同じことを行いながらも宗派が用意して下さる勉強機関に参加させていただいたり、他のお寺さんでお手伝いをさせていただいておりました。大学で教えていただいた知識だけでは経験できないこともあったので勉強できる場には積極的に参加していました。特に西新井大師さんでは若い頃よりお手伝いをさせていただき実務や礼儀作法などを学ぶだけではなく多くの友人に恵まれたことに大変感謝しております。

──今では日々どのようなスケジュールで過ごされているのでしょうか。
朝はお経を唱え、法事がないときはお掃除や資料の整理など、行事があればその準備などを行っています。あとは読書や、日々心掛けていることとしてはご来寺していただいている檀信徒さんに対して、なるべく一回お話したことは繰り返しお話しないようにしています。
──一人一人とお話されたことを覚えているのは結構大変ですよね。
どのようなお話をしたかをお医者さんのカルテみたいに全部メモをしています。たとえば、今年7回忌の法事を行った方の3回忌、1周忌、四十九日の時のメモを見返して、前は小さな赤ちゃんを連れてきたなとか、どんなお話をしていたかメモを見返してまたお話ができるようにしています。書き留めている記録はもう10年分ほどの資料になっています。

──ご住職に覚えてもらえている安心感があって檀信徒さんたちは嬉しいですね。
そうですね。あとは本を読むようにしているのですが、初心者でも分かる仏教というのをあえて読んでいます。皆さんにどのような言葉でお話すると、より伝わるかなと考えながら読んでいます。専門書などの難しい本は若いときに読んできたので今はわざと初歩的な優しい本を読んでいます。

得意料理はお子さんに人気の“関西風出し巻き卵”!

──日々お忙しいかと思いますが、現在ご趣味や好きなことはありますか。
先ほど申し上げた読書とあとは料理が好きです。料理は作るのも食べるのもすごく好きです。子どもたちに作るレギュラーメニューはチキンナゲットやミラノ風カツレツ、パエリアとかです。コロナ禍になり一切外食ができなくなったので、外食ができないんだったらそれと同じものを自分で作ればいいという考えに至り、パエリア専用のお皿まで買いました(笑)。

──本格的ですね!ちなみに、一番の得意料理はなんでしょうか。
関西風の出汁巻き卵です。子どもたちからはどこのお店に行っても「お父さんの作る出汁巻き卵の方が美味しい!」と言ってくれます。

──何か秘伝の調味料などがあるのでしょうか。
とくに秘伝のものというのはないのですが、手前味噌ですが作るのが上手なんです(笑)。卵が固まるか固まらないかぐらい出汁の量を入れるので、卵を巻くこと自体が難しくなるのですが、私はいつもぎりぎりのところを狙って作ります。その出汁巻き卵だけでお米が食べられちゃうくらい美味しくなりますね。

──想像しただけでもとても美味しそうですね!
もともと料理は好きだったのですが、この自粛期間でさらに腕が上がりました。私の住んでいる家がお寺のすぐ近くなのですが、お昼時になると家に戻って何かしら料理をして、お寺に料理の大皿を持って運んでいる姿を檀家さんとかによく目撃されています(笑)。

常久寺の永代供養墓について

多くの人の願いを広く受け入れるために建立した永代供養墓

──2014年に建立された永代供養墓ですが、取り入れられた背景を教えていただけますか。
もともと常久寺には檀家さんが無縁仏になってしまったときにお入りいただける永代供養墓はありました。檀家さんから「お墓は持ったはいいけれども子どもが先に亡くなってしまった」とか、「子どもに恵まれなかった」「子どもはいるけれどもお墓が継承できない」など、いずれお墓が途絶えてしまうかもしれないという心配の声をいただくことがあったのですが、そのような檀家さんには常久寺の永代供養墓がありますので安心してくださいとお伝えすることができていました。

境内の中央に位置するお地蔵様(常久寺墓苑利用者の永代供養墓)

ですが、永代供養墓を希望される方で、檀家さんではない方に対しては当時受け入れるお墓がなかったので、檀家さんと同じように安心してお眠りいただける場所をご用意したいと考え、2014年に檀家さん以外でもお入りいただける永代供養墓を建立いたしました。

──新たな永代供養墓を取り入れられてからの変化はありましたか。
エータイさんの永代供養墓をすでに取り入れているお寺の住職さんにお話を聞きに行ったりして自分が納得した上で建立をさせていただいたのですが、今ではたくさんの方にお申込みをいただき、お墓参りに来る方も増えてお寺が大変賑やかになりました。今日もそうですが、お墓の前にはいつも新鮮なお花が供えられ、お香の香りがして、いろんな方が来てくださるので明るく活気のあるお寺になって良かったなと思います。

本堂前の枯山水庭園の中にある永代供養墓

竹垣で囲まれた落ち着いた空間の中にある樹木葬

最後に

まずは自分自身のできる範囲で誠実にあり続けること

──ご住職から見た常久寺の魅力を教えていただけますか。
お寺としての歴史は長くありますが、こちらに移転してきてからはまだ浅いということもあり境内がとても綺麗に保たれている点でしょうか。もちろんすごく清潔にもしているので、日が沈み少し薄暗くなった境内でも子どもたちは怖がらないです。また、常久寺の中央に位置するお地蔵様を越え駐車場になっている場所は、電線がなく空が開けて見えてとても景色が綺麗です。

──日々清潔にされているという点で心掛けていらっしゃることはありますか。
ディズニーランドの本から学んだことで、ディズニーランドってゴミ一つ落ちていなくていつも綺麗にされているじゃないですか。綺麗にしていると人は汚すっていう行為をためらうようになるんです。だからたとえば、お寺のゴミ箱に入ったゴミをずっと入れっぱなしにしておくのではなく、毎日夕方には中身を綺麗にしています。常に綺麗にしていると汚そうっていう人が少なくなると思うので。

──確かにその通りですね。それでは最後のご質問になりますが、これから地域にとってどんなご住職でありたいと思われますか。
正直に言うと目立たずにいたいです。檀家さんや永代供養の方たちと丁寧に向き合い、誠実であるお坊さんでいたいです。全てに良い顔をしようと思っても限界がありますので、まずは限られた範囲ではありますが、せめて自分の抱えている方々に誠実であり続ける住職でいたいと思います。


──本日は貴重なお話をありがとうございました。

インタビューを終えて

綺麗にまとめられた寺院行事のアルバムやお話が被らないようにと記録を残されているメモなど、“まずは自身のできる範囲から”というご住職の謙虚ながらも一人一人と丁寧に向き合い、誠実であり続けようとされる姿を知ることができました。またインタビュー終了後には、境内の坂道には転んでも怪我がないようにとゴム素材の床に変えられていることや、仏教行事にまつわることを一般の方にもわかりやすく説明されたお寺独自で作成されている冊子のことなども教えていただき、檀信徒さんに対する細かい気遣いと思いやり、あたたかさに溢れるご住職のお人柄に最後まで触れることができました。

【主な年中行事】
1月28日   供養
3月     春のお彼岸
5月     団体参拝(不定期開催)
7月     盆供養
8月第一日曜 永代供養墓 合同供養祭
9月     秋のお彼岸
12月28日   年納めの供養

【関連情報】
・常久寺公式HP:https://joukyuuji.jp/

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