お墓参りの時期はいつでも良い?お盆やお彼岸以外の時期も紹介
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お墓参りの時期はいつが良いのか、お盆やお彼岸に必ずお墓参りに行くべきかなど、お墓参りのタイミングについて知りたいという人も多いのではないでしょうか。
お墓参りの時期に特別な決まりはありませんが、一般的に多くの人がお墓参りに行く時期はあります。
この記事では、一般的なお墓参りの時期やその理由、お墓参りの流れまでくわしく解説します。
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お墓参りの時期はいつが一般的?
お墓参りの一般的な時期としては、お盆とお彼岸が挙げられます。くわしくみていきましょう。
【3月】春のお彼岸のお墓参り
春のお彼岸の時期は、3月の春分の日を中日とした前後3日間、計7日間のことをいい、毎年日にちが変わります。
お彼岸は、ご先祖様がいる「彼岸」と、私たちがいる「此岸」が最も近づく期間とされており、ご先祖様への思いを最も伝えやすい日とされています。
春のお彼岸には、「牡丹の花」にちなんだ、こしあん入りのぼた餅をお供えします。
【9月】秋のお彼岸のお墓参り
秋のお彼岸の時期は、9月の秋分の日を挟んだ前後3日間、計7日間のことをいいます。
日が徐々に短くなる時期なので、午後にお墓参りに行く場合は日暮れ前の早い時間に行くようにしましょう。
秋のお彼岸には萩の花にちなんだ「粒あん入りのおはぎ」をお供えするのが一般的です。
【7・8月】お盆のお墓参り
お盆の時期は、地域によって時期は異なりますが、一般的には8月13日~16日の期間です。
お盆は、ご先祖の霊を家にお迎えして供養するのが目的とされています。
お彼岸と違い、お墓からご先祖様の霊を家に連れて帰るため、お墓から家に霊を連れてかえる「迎え盆」のお墓参りや、家からお墓まで霊をおくる「送り盆」のお墓参りがあります。
迎え盆は15時~17時頃、送り盆は17時~19時頃にお墓参りするのが一般的ですが、必ずしもしきたり通りにする必要はありません。都合がつかない場合は、お盆期間中に1回、好きな時間にお墓参りをすると良いでしょう。
命日のお墓参り
お盆とお彼岸以外では、命日に関係する日がお墓参りに適した時期です。
祥月命日
祥月命日(しょうつきめいにち)とは、故人が亡くなった年月日のことをいいます。日頃なかなかお墓参りに行けなくても、故人の命日や命日前後の時期にはお参りをするという人が多くなっています。
月命日
月命日とは、亡くなった日のことをいいます。例えば、4月1日に亡くなった場合は、毎月1日が「月命日」となります。月命日には、お墓参りに行かず仏壇で供養する人も多いようです。
もちろん、お墓参りに行けるのであれば、祥月命日だけでなく月命日にもお参りすると良いでしょう。
年末年始のお墓参り
年末年始は家族や親類が集まりやすいため、みんな揃ってお墓参りに行きやすい時期といえます。年末にお墓の掃除をし、新年を迎えてもらうというケースも多くなっています。
ただし、神社の神様は死の穢れを嫌うと言われているため、初詣とお墓参りを同日に行くのはタブーとされています。
どうしてもスケジュールが合わずに同日に行く場合は、先に初詣に行ってからお墓参りに行くようにしましょう。
また、「年末年始はお墓参りに行ってはいけない」とされている地域もあります。年末年始のお墓参りに行くときには、親族の意見も良く聞いて決めるようにしましょう。
人生の節目のお墓参り
進学や成人、結婚、出産など、ご先祖様に報告したいことがあったり、見守ってくれた感謝を伝えるためにお墓参りに行く人も多くなっています。
人生の節目に報告と感謝を伝えることで、ご先祖様も喜ばれることでしょう。
お墓参りに適さない時期とは?
お墓参りは基本的にどの時期に行っても問題ありませんが、避けたほうが良いとされている日がありますので紹介します。
友引
友引とは、六曜のひとつです。六曜とは、毎日の吉兆を占う考え方で、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類があります。
「友引」は友人が冥土に引っ張られてしまうということから、お通夜やお葬式は避けるべき日とされています。
ただし、本来「六曜」と「仏教」は本来関係がないため、友引の日にお墓参りをしても問題ないとされています。気になる人は、友引を避けてお墓参りするようにしましょう。
仏滅
仏滅は、「六曜」のひとつで、何をしてもうまくいかない、大凶の日とされています。お墓参りと仏滅は本来関係ありませんが、縁起が気になる人は、仏滅を避けてお参りしましょう。
29日
29日は「二重苦(にじゅうく)」と読み縁起が悪いとされているため、お墓参りは避けるべきと考える人もいます。逆に「29(ふく・福)」と読むため、縁起が良いと考えるケースもあります。
お墓参りに行くかどうかは、家族や親族の考え方を聞いて決めるようにしましょう。
法事・法要の種類と時期
法要は仏教儀式であり、読経してもらう等の儀式を通じて故人を供養することをいいます。法事は、法要時の会食を含めた一連の流れを指します。
お墓参りは仏教儀式ではありませんが、初盆・年忌法要の後にお墓参りに行くケースもよく見られます。ここでは、主な法要と時期について紹介します。
初七日
初七日(しょなのか)は、故人が亡くなってから七日目を指します。仏教では、亡くなってから四十九日までの七日ごとに裁きを受け、四十九日目に極楽浄土に行けるかどうか決まるとされています。四十九日までは、霊の行先が決まらず、この世をさまよっていると言われています。
初七日は霊が三途の川のほとりに到達し、流れが緩い場所を渡るか、流れが激しい場所を渡らなければならないかを判定されるため、大切な節目の時期とされています。
この大切な日に、緩やかな流れを渡らせてもらうように祈りを捧げるのが初七日です。最近は親族が集まりにくくなっていることから、葬儀の後に初七日を執り行うケースも増えています。
四十九日(中陰法要)
四十九日は、来世の行先が決まる最も重要な日とされており「満中陰(まんちゅういん)」と呼ばれます。
この時期には、故人が極楽浄土に行けるように法要を営みます。一般的には、四十九日に納骨するケースが多くなっていますが、一周忌まで自宅で供養することもあります。
初盆
初盆は、故人が初めて自宅に帰ってくる時期です。納骨されている場合は、お盆の初日に「迎え盆」としてお墓参りをし、故人の霊を自宅に連れて帰ります。
お盆の最終日は「送り盆」として、お墓まで故人の霊を見送るためのお墓参りをします。
年忌法要
年忌法要とは、決められた節目の年の命日に行う法要です。一周忌・三回忌・七回忌というかたちで節目ごとに法要をおこない、最終的には百回忌までありますが、三十三回忌を最後とするのが一般的です。
年忌法要では法要を行い、その後にお墓参りに行くことが多くなっています。
お墓参りに適した時間帯
お墓参りは、昔は午前中に行くものとされていましたが、最近は「都合の良い時間に行けば良い」という考えに変わってきています。
ただし、日没後のお墓参りは転倒などの原因になりますし、治安面でも問題があるため避けましょう。
お墓参りの時間については、以下の記事も参考にしてください。
お墓参りの持ち物や流れ
お墓参りに行くときは、お線香やお花はもちろんのこと、お墓の掃除用具も忘れず持参しましょう。
ここでは、お墓参りの持ち物や、お参りの流れについて紹介します。
お墓参りの持ち物
お墓参りの持ち物は、以下の8つを持っていけば安心です。
- お線香
- お花
- 数珠
- お水
- お供え物
- 半紙
- ろうそくやライター・マッチ
- 掃除用具
多くの場合、寺院や霊園には共有の水場がありますが、ない場合はきれいな水をペットボトルに入れて持参しましょう。
お供えをする際は、下に敷く半紙も持参します。掃除用具としては、水ぶき・からぶき用のタオルやスポンジ、ブラシ、軍手やごみ袋を用意します。
お墓参りの持ち物については、以下の記事も参考にしてください。
お墓参りの流れ
お墓参りでは、まず手を洗い清めた後にお墓に向かいます。寺院内墓地の場合は、まず本堂にお参りしましょう。
お墓参りに着いたら、まずお墓の前で合掌してから、以下の手順でお墓参りをします。
- お墓の掃除をする
- 花立に花を供える
- 水鉢に綺麗な水を入れる
- 墓石に水をかける
- お供えものをする
- 線香やろうそくに火をつけてお供えする
- 合掌してお祈りをする
- 後片付けをする
線香は、寝かせて供える宗派と、立てて供える宗派があるため、それぞれのやり方でお供えしましょう。お供え物は、カラスや動物に荒らされるため、必ず持ち帰ります。
お墓参りの時期についてのQ&A
お墓参りの時期について、よくある質問と回答を紹介します。
お墓参りの回数が少なくても問題ありませんか?
お墓参りは回数ではなく、故人を思う気持ちが大切です。お墓参りに行けなくても、日頃から故人を思い出したり、心の中で語りかけることも供養になります。それぞれができる範囲でお墓参りしましょう。
雨の日にお墓参りに行っても良いですか?
雨の日のお墓参りは全く問題ありません。ただ、雨の日はすべりやすくなるため、ケガに気をつけましょう。また、舗装されていないお墓は足元が悪くなりがちなので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
お盆の時期にお墓参りに行かなくても良いですか?
一般的には、お盆とお彼岸の時期にお墓参りに行く人が多いものの、別の日でも問題ありません。お盆の時期は墓地が混むからと、あえて日をずらして行く人もいます。お墓参りは、「行ける時期に行く」という考えで良いでしょう。
まとめ
お墓参りに適した時期にはお盆やお彼岸・命日がありますが、お墓参りに行けなくても問題ありません。
現代では仕事や家庭の事情で忙しかったり、地方にお墓があってなかなかお墓参りができないということもあるでしょう。
お墓参りで大切なのは、故人を思う気持ちです。日頃から故人やご先祖に感謝の気持ちを持ちながら、できる範囲でお墓参りをしましょう。
なお、永代供養墓であればお墓の管理を寺院にお任せできるため、必ず定期的にお墓参りに行く必要がありません。永代供養墓をご検討されている方は、以下の資料をご参考にしてみてください。
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