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自由な供養を選んだ歴史上の人物たち

自由な供養を選んだ歴史上の人物たち

永代供養や散骨など、従来の考えに縛られない方法で最後を迎える方が増えています。そういうと一時のブームのように思えますが、決して昨今だけにみられる傾向ではありません。自由な供養スタイルにあこがれる価値観は、国内外問わず昔から存在したことが偉人たちの例から分かります。今回は、自由な供養を選んだ人物の実例を紹介し、鎮魂のあり方について考えてみます。

お墓を自分で選んだ福沢諭吉

福沢諭吉は幕末動乱期から明治初頭の大改革期にかけて活躍した学者・教育者・知識人です。「一万円札の顔」としても有名。慶応義塾(現・慶応大学)を創設して多くの有望な人材を各界に送り出したほか、「学問のすすめ」を著して近代日本の思想に大きな影響を与えるなど数多くの功績を残しています。
福沢諭吉の没年月日は、明治34年(1901年)2月3日。齢66のとき脳溢血で亡くなりました。東京元麻布の麻布山善福寺に今も諭吉の魂魄は眠っています。実は、このお墓が誕生したのは昭和52年(1977年)。それまでは常光寺という別のお寺に埋葬されていました。
諭吉の生家は元来浄土真宗であり、善福寺を菩提寺として福澤家のご先祖が祀られてきました。そのため、諭吉の葬儀は善福寺で行われています。しかし諭吉は生前に本願寺が管理する正福寺の墓地を購入しており、それは菩提寺への埋葬を拒否する意思表示とも受け取れます。
正福寺は諭吉邸からほど近い場所にあったとされ、見晴らしもよく諭吉のお気に入りであったことが分かっています。葬儀と墓地が別々のお寺になるというのは前代未聞であり、いかにも宗教に縛られなかった自由人・諭吉らしい決断といえるでしょう。
そのあと、墓地は正福寺の寺跡を受け継いだ常光寺が承継。ところが、元来常光寺は浄土宗を宗派とする寺院でした。本堂の建て替えに際して墓の所有者を浄土宗信徒に限定したことから、福澤家は昭和52年に諭吉の遺骨を菩提寺である善福寺に移すことになったのです。

尊敬する作家の隣で眠ることを望んだ太宰治

「斜陽」「人間失格」「走れメロス」など数多くの名作を世に残し、今なお熱烈なファンを持つ作家・太宰治。彼は愛人とともに昭和23年(1948年)6月13日に入水自殺を図り、その6日後の19日に遺体が発見されました。太宰治のお墓は三鷹の禅林寺にあります。毎年6月19日の命日には太宰治をしのぶ「桜桃忌」が同地で催され、老若男女問わず多くの参拝客でにぎわいます。
この禅林寺には、明治の文豪・森鴎外の魂も眠っていることで有名です。太宰治のお墓がこの地に建てられたのは、鴎外を尊敬していた本人の希望とも、それを知っていた遺族の配慮ともいわれています。
太宰治が生前、森鴎外を敬愛し影響を受けていたのは確かなようで、それは本人が記した一文「たち依らば大樹の陰、たとえば鴎外、森林太郎」にもよく表れています。ちなみに、墓石に刻まれた「太宰治」の文字は師匠であった井伏鱒二の筆によるものです。

海洋葬を希望したアインシュタイン

今では多くの方がお弔いの方法として選ぶようになった散骨。かつて海へのあこがれを強く持った物理学者の遺灰が、この方法で送り出されたことがあります。相対性理論を発表してノーベル物理学賞を受賞した、かの有名なアルベルト・アインシュタイン博士です。
アインシュタインは1879年3月14日ドイツ生まれ。スイスの名門・チューリッヒ連邦工科大学で数学・物理学・天文学を学びました。講義にはあまり出席せず、物理実験はどちらかといえば苦手。その一方で興味のある分野には熱中したとのことです。電気技術分野ではトップクラスの成績を収めたほど才能に恵まれました。チューリッヒ大学という自由な校風のなかで、アインシュタインの才能は大きく開花することになります。
物理学者として多くの学説を発表するかたわら、第一次世界大戦を機に政治活動にも熱心に取り組んでいきます。その過労がたたったせいか重度の病を患い、1955年4月にプリンストン病院に入院。博士は身体がボロボロになりながらも手術を拒否し、持てる力をすべて研究活動に注ぎました。そんな熱意もむなしく、アインシュタインは4月18日午前1時過ぎに永遠の眠りにつきました。享年76歳。
生前の本人の希望にしたがい、その遺骨はアメリカ合衆国の大西洋岸に注ぐデラウェア川に撒かれました。自由奔放な発想で画期的な学説を打ち立てたアインシュタイン博士らしく、葬送スタイルも自由でした。

まとめ

歴史上の人物3人の例を通して分かることは、自由な供養スタイルに対するあこがれは昔からあった、ということでしょう。お墓や葬儀の形式は特定宗教の儀礼作法にのっとるのが通例であり、その考えは基本的に今も昔も変わりません。国・地域に根付いた伝統的な慣習も大きく影響します。そんななかでも好きな方法による最期を選ぶ人は、いつの時代も少なからず存在しました。そんな事実を知ることも、供養のあり方を見つめ直すよいきっかけになるのではないでしょうか。今回の記事を今後の終活やお墓選びに生かしていただけたら幸いです。

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