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安土桃山時代から450年続く歴史ある古刹・廣慶寺のつか勝三しょうざん住職。IT企業や自動車販売の営業職を経て、平成30年(2018年)より第32世廣慶寺住職に就任。「相手の立場に立って物事を考える」禅宗の教えを日々心掛けられているという塚田住職に、お寺のことやご自身のこと、そして永代供養墓に対する想いなどをお伺いしました。

住職プロフィール

住職プロフィール

塚田 勝三(つかだ しょうざん)
昭和40年(1965年)3月生まれ。愛知県春日井市出身。曹洞宗そうとうしゅうさん廣慶こうけい」第32世住職。
IT企業や、自動車販売の営業職など、様々な職歴を経て、平成3年(1991年)に仏教の道に進み、平成30年(2018年)より第32世廣慶寺住職に就任。

廣慶寺は、小田急線「鶴川駅」からバスで10分ほど、「廣慶寺前」バス停下車すぐの場所に位置します。東京都にありながらも周囲には里山風景が広がる地域です。田んぼや雑木林などの自然と生息する生き物たちのさえずりが聞こえ、四季折々さまざまな表情をみせてくれます。

お寺について

安土桃山時代から続く、450年の歴史がある古刹

──まずは、廣慶寺の歴史について教えていただけますか。

おおよそ450年前の元亀3年(1572年)、時代でいえば安土桃山時代に、さいあんけいしょ大和尚によって創建されました。当時は本堂が現在の墓地(よつぎ墓苑)付近にあったのですが火事で焼けてしまい、江戸時代の文政4年(1821年)に今の土地に再建されたとむねふだに記されています。昭和46年(1971年)に本堂にこうはい(※1)を付け、屋根を茅葺から銅板に張り替え、(※2)を新築しました。

よつぎ墓苑(※3)の方は、昔はまだ通りが整備されていなかったですから、平成元年(1989年)に通りが整備されて重機が入ってこれるようになり工事を始め、平成3年(1992年)から墓地の販売を始めました。

※1こうはい…仏堂の屋根の中央が前方に張り出した部分。
※2…寺院とつながっている住職やその家族の居所。
※3よつぎ墓苑…廣慶寺が管理する墓地。2022年1月に永代供養墓・樹木葬を新規開苑。

整備される前の参道

その後、平成6年(1994年)にそうもん(※4)の建立、参道と墓苑の整備をしました。参道は元々あぜ道で、人が一人通れるくらいでした。平成8年(1996年)に本堂内に三尊仏の設置、本堂前の法悦塔と、墓苑入口の六地蔵を建立し、平成15年(2003年)には参道に十二支と守り本尊を追加しました。墓苑入口の「よつぎ会館」は平成18年(2006年)に新築しました。

※4そうもん…建物の敷地の外郭に構える正面の門。

平成6年(1994年)に建立された總門、整備された参道
現在の墓苑

──廣慶寺に祀られている「つぎかんのんさま」について教えていただけますか。

世継観音さまは、その名の通り世継を恵む観音さまです。拝んでいたら、子宝に恵まれたり、養子の縁があったりということで、信仰の対象となっています。

参道に並ぶ“108つの鐘”を叩く、廣慶寺の除夜の鐘

──主な年中行事を教えていただけますか。

4月8日のお釈迦様の誕生日は「花まつり」を行っています。はなどうを飾り甘茶を作って本堂にお供えし、お経をあげます。お花は一週間ぐらいもつので、賽銭箱の上にのせて、お参りにいらっしゃった方に甘茶をかけていただいています。
あとは、ここ3年ほどはコロナの影響でできていませんが、「除夜の鐘」も行っていました。廣慶寺では、お参りに来ていただいた方にしゅもくをお渡しして、参道にある鐘を叩いていただきます。参道の鐘は往復で108つあり、煩悩の数を表しています。鐘を叩いて本堂に上がっていただき、私がご祈祷をして、小さなお札とカレンダー、甘酒や小さいお子様にはお菓子をお渡しします。

住職について

IT企業や自動車販売の仕事を経て、仏教の道へ

──ここからはご住職自身のことについてお伺いしたいと思います。仏教の道に進むまでのご経歴を教えていただけますか。

私は岐阜県中津川市で生まれ、愛知県名古屋市・春日井市で育ちました。学校を卒業した後はIT関係の会社に就職しました。名古屋市で働く予定でしたが、会社が新規事業を始めたため本社の人手が必要になり、東京本社の配属となり上京しました。システム関係の仕事だったのですが、お客さんの業務中は検証ができないので、業務後から夜中まで検証したりと当時はけっこう不規則な毎日でしたね。その後は転職もして、自動車販売の営業もやりました。展示場で一日中ずっと立って営業をしたりしていましたね。

──仏教の道に進むきっかけは何だったのでしょうか。

ITの会社に勤めていた時に知り合ったのが今の妻で、先代住職の娘さんでした。そういった経緯から、仏教の道に進むことに決めました。

──修行で特に苦労されたことはありましたか。

生活リズムを朝型に変えるのが大変でしたね(笑)。夜9時に寝て朝4時に起きる生活だったのですが、なかなか眠れないし起きれないし。修行の最初の百日間は外出が禁じられて連絡通信も制限される「百日禁足」という掟があるのですが、これを終えるちょうど100日目に体のリズムが切り替わりましたね。
あと、一番苦労したのは声の出し方ですね。学生のころは剣道をやっていたので大きな声を出すことには慣れていたのですが、お経は声の出し方が全然違いました。息継ぎする場所も決まっていて、そこまで一息で読まなければいけないのですが、どうしても息が続かないと早口になってしまったりして。コツを掴むまで訓練し続けましたね。

──一緒に修行された方々とは今でもお付き合いはあるのでしょうか。

ありますね。修行時代の同期とは一生の仲だと思っています。同じ時間を同じ立場で過ごしましたから。ここ最近はコロナでできていませんが、同期会を何年かに一回やっていました。あとは、体調を崩してしまったり、法事とお葬式が重なったときには、今でも助け合っています。

ご住職の一日

──今は日々どのようなスケジュールで過ごされているのでしょうか。

まずは朝起きたら、お内仏にお茶をお供えしてお線香を焚いて、本堂に行きご本尊様、歴代の住職、代々お寺を守ってくださった古い檀家さん、新しい仏様(亡くなられた方)にお茶をお供えしてお線香を焚いて、朝のお勤めをします。そのあとは飼っている犬の世話をしたり、ご飯を食べたり洗濯、法事が入っていれば準備をしたり、事務処理や掃き掃除をしています。お葬式があれば事前に戒名を考えたり、戒名の説明書を作ったりしています。

──戒名の説明書とはどのようなものでしょうか。

戒名は、故人のお仕事、性格やご趣味、一生を共にされたご夫婦であるか、何歳でお亡くなりになられたのかなどをご遺族からお聞きして考えるのですが、一文字一文字に意味がありますので、その漢字を選んだ理由を記した説明書をお渡ししています。
例えば、「岳」という字は旧字だと「嶽」になりますが、多くの苦労を経験されてきたという意味を込めて、高齢の方には画数が多い旧字を使ったりします。

法要の様子

──ご住職のプライベートもお伺いしたいのですが、ご趣味は何かありますでしょうか。

昔は釣りをやっていましたが、裸眼で糸を結べなくなってから行かなくなってしまいましたね(笑)。あとは、町田市の曹洞宗のお寺の若手で集まって、健康のためにソフトボールをやっていたりもしました。元々競技経験はなかったのですが、運動は好きでしたので。町田市の大会に出て、一番上のランクの部門で優勝して、町田市代表で都の大会に出たこともありました。

廣慶寺の永代供養墓について

時代の流れに合った様々な人に寄り添う永代供養墓

2022年1月に建立された永代供養墓

──昨年、永代供養墓を建立された背景・理由を教えていただけますか。

地域の方々と交流する中で少子化を肌に感じることが増えたことがきっかけです。ご結婚される機会がなかったり、ご結婚されても子宝に恵まれなかったり、離婚をされたり、様々な事情で後継が難しい方がいらっしゃると思いますが、そのような方々にも安心して眠っていただければと思い、建立しました。

──ペットと一緒に眠れる区画を作られたのには、何か背景があったのでしょうか。

以前にお檀家さんで目が不自由で盲導犬を飼ってらっしゃる方がいました。その方のお父様がお亡くなりになった時に本堂で法事をやらせていただいたのですが、その際も大人しくしている様子や、盲導犬を引退した後もペットとして一緒にいる様子を見て、家族の一員だなと改めて感じたことがあり、永代供養墓でも一部の区画で一緒に眠れるようにしました。手水ちょうずの横には、ペット専用のお墓もあります。

──永代供養墓に決められた方にどのような想いがありますか。

近くにお住まいの方が多いかとは思われますが、頻繁にお参りに来てらっしゃる方もいらっしゃいます。ぜひ続けていただけたら嬉しいですね。

最後に

地域にとけこみ、気に入っていただけるお寺に

──ご住職が考える廣慶寺の魅力を教えてください。

この風景でしょうね。「自分の故郷に似ている」という声をよく聞きます。山や雑木林があって、今でも田んぼがあるのはこの周辺ではめずらしいと思います。

寺院周辺の風景

──モノレールが設置されている寺院もめずらしいですよね。

そうかもしれませんね。お年寄りの方など、階段で上がることが難しい方々にも安心してお参りいただけるように設置しました。

よつぎ墓苑のモノレール

──ご住職がお勤めをする上で大切にされていることを教えてください。

檀信徒さんを一番に考えることですね。一般的にはお寺は住職のものと考えられると思いますが、実は違って、お寺は檀信徒さんのものなんです。もちろん住職は立場上色々と決断をしますが、あくまで管理人で、檀信徒さんが代々守ってきてくれたからこそ今のお寺がありますから。
あとは、仏教用語で「どう」という言葉があって「相手の立場に立って考える」という意味なのですが、色々な事情がそれぞれのご家族にもあると思いますので、できる限り皆さんに寄り添いたいと思っています。

──地域にとってどのようなお寺、ご住職でありたいですか。

地域にとけこむような、皆さんに気に入っていただいて気軽に来ていただけるようなお寺でありたいですね。そして、私はこのお寺を守っていくだけですかね。先代から引き継いだ教えをしっかりと次の世代に伝えていきたいです。

インタビューを終えて

東京都にありながらも、四季折々の豊かな自然に囲まれる廣慶寺。そこには「お寺は住職のものではない」という謙虚な姿勢で、地域の方に寄り添い続けるご住職がいらっしゃいました。

【アクセス】
所在地:東京都町田市三輪町1120
最寄り駅:小田急線「鶴川駅」
バス:「鶴川駅」から神奈川中央交通「フェリシアこども短期大学」行きに乗車、「廣慶寺前」バス停下車徒歩0分
車:東名高速道路「横浜青葉IC」より車で15分

【主な年中行事】
1月1日 10時~     檀信徒年賀排登
3月18日~24日    春の彼岸
4月8日        花まつり(お釈迦様の誕生日)
7月・8月13日~15日 ぼん
9月20日~26日    秋の彼岸
12月31日 23時~    除夜の鐘
※除夜の鐘はコロナウイルスの影響により実施を中止しています。
※世継観音さまの御縁日は、毎月17日です。

【関連情報】
廣慶寺公式HP

廣慶寺の永代供養墓はこちら

※調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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