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埼玉県さいたま市の江戸時代から続くお寺「しんじょう」の住職・とうそうはんさん。同寺から徒歩20分の場所には本寺であり実家の「いちじょういん」があり、そのお寺の次男として誕生されました。大学卒業後には地元の図書館に就職されるとともに、同寺の住職を兼務。現在は住職専従となり、社会貢献活動として民生委員も務められています。そんな鬼頭住職にお寺のことやご自身のこと、そして永代供養墓に対する想いなどをお伺いしました。

住職プロフィール

鬼頭宗範(きとう・そうはん)
1947年(昭和22年)埼玉県さいたま市生まれ。真言宗智山派「ほうしょうざん しんじょう」中興第1世住職。
本寺は実家の「にちりんざん いちじょういん」。大学卒業後、地元さいたま市内の図書館の司書として38年間勤務。25歳で同寺住職に就任。定年後は住職専従となり、民生委員として15年以上活動を行っている。

眞乗寺は「西浦和駅」徒歩12分、首都高速大宮線「浦和南IC」より車で2分と交通アクセスが良い場所に位置しています。徒歩5分の場所には荒川の貯水池・さい沿いに造られた「荒川彩湖公園」があり、都心近くにありながらも自然を感じることができます。「北足立八十八カ所」19番の霊場としても知られている同寺は、長きにわたりこの地で地域の人々に親しまれています。

お寺について

江戸時代から350年以上の歴史があるお寺

──眞乗寺の歴史を教えていただけますか。

眞乗寺はこの埼玉の地で江戸時代からはじまるお寺になります。境内には1657年(明暦3年)の墓石があることから350年以上の歴史があるとされています。ご本尊は大日如来になり、金剛界と胎蔵界の二体の大日如来像を安置しております。これは大変めずらしいとだと言われていますね。

ご本尊の大日如来像(金剛界と胎蔵界)

──ご住職で何代目でいらっしゃいますか。

住職に関する記録が残されておらず、はっきりしたことは分かっていないんです。うちは小さなお寺なので住職が居たり居なかったり、無住の時代もあったとされています。1746年(延享3年)に亡くなられた中興※開山・ゆうげん和尚のお墓が境内に残されていますので、今は私が中興一世というふうに名乗らせていただいています。

ちゅうこう…一度衰えたり、途絶えた物事を再び盛んにすることや、その人。

──長い歴史のあるお寺で今年新しく建てられた山門ですが、どのような経緯で建てられたのでしょうか。

2022年2月に完成した新山門

私が今年で住職に就任して50年を迎えるということと、来年で真言宗の宗祖・弘法大師が誕生されて1250年を 迎えるということを記念して建立しました。眞乗寺は弘法大師ゆかりのお寺「北足立八十八カ所」19番の霊場 にもなっています。

新山門の完成をお祝いする式典(落慶式)

──お寺の行事やお取り組みについて教えてください。

主な行事としては、2月の初午の日に境内のお稲荷さんで祈祷祭を行います。それから春と秋のお彼岸、8月にはお盆と施餓鬼会を行っています。また、お釈迦様の誕生日である4月8日に行う生誕祭(花祭り)をうちでは5月8日に行っています。この辺は月遅れで行うことが多いですね。檀家さんや近所の方々がお越しになり、お釈迦様が生まれたときの姿をかたどった誕生仏に甘茶をかけてお祝いをしていただきます。

・眞乗寺の年間行事スケジュール詳細はこちら

住職について

住職でありながら、地元図書館の司書を勤められてきた経歴

──ご住職のこれまでのご経歴を教えてください。

昭和22年生まれで、今年の3月で75歳になります。生まれも育ちもずっとこの埼玉の浦和になります。

──ご実家もお寺だとお伺いしました。

はい。実家はここから歩いて20分程にある「一乗院」というお寺で、このお寺の本寺になります。なので、眞乗寺は末寺ということになりますね。兄と私の二人兄弟なのですが、本寺の方は兄が引き継いで、私は25歳でこのお寺に入りました。

──眞乗寺の住職に就任される前はどのようなことをされていたのですか。

大学では図書館のことを学び、卒業後は司書として就職しました。このお寺の住職をしながら、定年になる60歳まで埼玉県内の図書館に38年間勤めていました。

──そうだったのですね。ちなみに、お寺のお子さんだと仏教系の進路に進まれるイメージがあるのですが、ご両親からの反対などはなかったのでしょうか。

両親からの反対は全くなかったですね。むしろ「自分の好きなことをやっていいよ。お坊さんにならなくてもいい。」と言ってくれていましたので、図書館の勉強をさせてもらうことができました。今思っても大変有難い環境だったなと感謝しています。

──素敵なご両親ですね。

でもね、“門前の小僧”でもないけれど、やっぱりお寺からは離れられなかったですね。男二人兄弟ですから、実家の住職を勤めていた父が亡くなった後、兄だけにお寺のことを任せるというのはとても心苦しかったです。お互い助け合わなければいけないという気持ちがありました。

──ご住職自身は仏教の世界に入られることに対してどのように思われていましたか。

中学一年生のときに僧籍を取得し、お盆の忙しい時期などにはお坊さんの恰好をして実家のお寺を手伝ってきました。なので、ごく当たり前にお寺のことをしてきたのでとくに抵抗や嫌だった感情はありませんでした。

その頃よく思っていたのは、例えば農家の子どもが田植えや稲刈りを手伝ったりするじゃないですか。それと同じようにお寺の子もお寺の手伝いをするのは当たり前だっていう考がありました。とくに特別なことをしているという感覚はなかったですね。

花のあふれるお寺を目指して

──現在はどのような毎日を過ごされていますか。

60歳で定年を迎えてからはお寺専従になりましたので、お寺のことをしながら社会奉仕として民生委員※を務めさせていただいています。民生委員になってから今年で15年になります。

※民生委員…地域における身近な相談相手。地域住民へ必要に応じて声かけ・相談・支援等を行う人々。

──ご住職の趣味や好きなことはございますか。

DIYが好きで、鉢植えが置いてある棚やこのテーブル(※下記画像)も手作りです。

ご住職で全て手作りされたというテーブル

あとは花を育てるのも好きです。ここにある花は全部、この胡蝶蘭も私が育てました。将来、このお寺を“花浄土”という言葉がふさわしいお寺にしたいなと思っているんです。つねにお花があるお寺に。

眞乗寺の永代供養墓について

新しいご縁を紡ぐ永代供養墓

眞乗寺の永代供養墓「やすらぎ」・個別墓「やすらぎ五輪塔」

──2019年(平成31年)に建立された永代供養墓について、取り入れられた経緯を教えてください。

やっぱり時代の要請というのでしょうか。社会の変化に伴い、お墓の形態も皆さまが従来お求めになられてきたものと異なってきたんですよね。そこで、その変化に応じる形で永代供養墓がこれからの時代には合っているんだろうなと思い建立することにしました。

この辺は新しい方が来られて人口は増えてきているのですが、そういった方たちがご遺骨を持たれていてもなかなか墓地をもつことが難しい状況にあったりします。また、従来までのように大きな墓地を必要とされていない方や、お一人でいらっしゃる方は承継者の問題もでてきています。永代供養墓はそのような方々の問題を解決できるお墓だと思っています。

──永代供養墓を導入されるさい、当社に決められたきっかけは何だったのでしょうか。

以前よりお付き合いのあった埼玉県さいたま市(旧大宮市)の「観音寺」さんや、戸田市の「平等寺」さんがすでにエータイさんの永代供養墓を取り入れられており、観音寺のご住職からご紹介いただいたのがきっかけでした。詳しい説明をいただきたいと御社にご連絡をしたら樺山社長(現会長)がすぐに来てくれて話をしてくださいました。

・観音寺の永代供養墓はこちら
・平等寺の永代供養墓はこちら

──そのようなご縁があったのですね。

お寺というのは、お寺を中心にしてたくさんの方に来ていただくことが大切だと思っています。ご自身のご先祖様が眠る墓地があるお寺が一番親しみやすいと思いますので、いろんな方に入っていただけるお墓を用意すれば必然と多くの方にお寺にお見えいただけるのかなと思っています。

──間口を広くすることで新しいご縁も生まれてきますよね。

そうですね。従来の檀家さんとは何百年とお付き合いをさせていただいていますが、やっぱり限りがあるかなと思っています。昔のように子どもが多ければ、本家から分家して独立した次男坊とか三男坊が檀家さんになるっていうのはあったのですが、今は少子化ということもあって旧来からの檀家さんが増えるっていうのは少ないですね。そうすると地域に新たにお住まいになった方とのご縁が大切になってきますので、寺院を維持していくという意味でも永代供養墓の存在はすごく助かっています。

永代供養付き樹木葬
永代供養付き個別墓「冥福五輪塔」

──永代供養墓を取り入れられてからの周囲の反応や変化はございましたか。

有難いことに、「ここに永代供養墓があって良かった。」という声を多くいただきました。このお寺に永代供養墓がまだなかった頃、遠方にある別の永代供養墓を決められた方が、「もう少し早くできていれば散歩がてら来れたのに。」という声もいただくこともありました。そのような声をいただけて嬉しい反面、もう少しタイミングが合えばなと思いました。

最後に

子どもたちや多くの人々が集まる地域の中心となるお寺

──ご住職からみた眞乗寺の好きなところや魅力を教えてください。

うちは小さいお寺ということもあり、檀家さんとの付き合いが密にできるという点でしょうか。一般的には3回忌や7回忌など、年忌の時に法事を行うのですが、うちでは亡くなられた方の命日に檀家さんのご自宅へお伺いして、お仏壇の前でお経を上げさせていただいています。

──檀家さんとの密な関係を築かれながら、これから地域にとってどんなお寺を目指されたいですか。

もともとお寺は地域の人たちが集まっていろんなことをする場だったのですが、今の時代はなかなか難しいですね。気持ちとしては、このお寺にたくさんの地域の方々が集い、地域の発展に貢献していけるような存在でありたいなと思っています。

──子どもたちがお寺に社会科見学に来られるとお伺いしました。

毎年、小学2年生の子たちが地域探検で訪問してくれるんです。本堂の中に上がってもらったりして、なかなかお寺に入る機会なんてないですから良いきっかけですよね。そんなふうにして、お寺がこの場所にあるということを知って、体験してもらえれば、後々大人になった時に思い出してくれていいですよね。

他のお寺さんでは、子どもたちに1泊2日でお寺を体験してもらう行事などを行っていますよね。うちでもいずれそういったこともやってみたいですね。私はもうそれなりの年齢になっちゃいましたからこれからは長男の副住職に引き継いでどんどんやっていってもらいたいと思っています。

──本日は貴重なお話をありがとうございました。

インタビューを終えて

とても柔らかい雰囲気の中、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださる鬼頭住職。お花のあるお寺“花浄土”を目指され、花や植物を育てることがお好きだとお話してくださいました。“お花や植物は手をかけてあげれば必ず成長し、手を抜くと必ず枯れる”というご住職のお言葉から、境内や永代供養墓域で丁寧に管理され、力強く育つ草花からご住職のお人柄が伺うことができました。

【主な年中行事】
2月 初午(稲荷大明神法楽)
3月 春彼岸会法要
5月 仏生会(花まつり)
8月 盆供・施餓鬼会法要
9月 秋彼岸会法要
12月 興教大師報恩理趣三昧

【関連情報】
・眞乗寺公式HP:http://shinjouji.com/