【寺院インタビュー】誰もが集まれる場所へ、地域に寄り添い活動を続ける熊本市「常清寺」


調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
(受付時間9:00〜18:00・365日相談可能)

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熊本市南区、歴史ある街並みが残る川尻地区で400年以上の歴史を刻む常清寺。伝統を守りながらも、地域との交流を大切にしながら活動を続ける、金井俊行副住職にお話を伺いました。
副住職プロフィール

金井 俊行(かない しゅんぎょう)
1979年(昭和54年)熊本県熊本市南区川尻生まれ。日蓮宗 歓喜山「常清寺」副住職。
立正大学仏教学部を卒業後、熊本に帰郷し僧侶の道を歩みだす。2004年(平成16年)と2008年(平成20年)に千葉県法華経寺にて日蓮宗大荒行堂 成満。
地域活動にも精力的に参加し、川尻青年協議会や地域の学校でのPTA副会長、少年補導員や保護司を務める。
毎年地域で開催される「川尻お寺deフェスタ」では代表として活躍中。
常清寺の歴史と未来を担う副住職
ーお寺の歴史について教えてください。
常清寺は元和元年(1615年)にできたと言われる400年以上の歴史があるお寺です。加藤清正の菩提寺である肥後本妙寺の末寺として、清正公の家臣である安武幸清上人を弔うため息子の常清さんにより建立されました。寺院名の由来も常清さんに由来しています。
当時この辺りは宿場町・職人町として栄えていたこともあり、火事が多かったそうです。その時に常清さんが「川の対岸に首だけの地蔵があるからそれを祀りなさい」という夢を見て、実際に祀ると火事が減ったという伝承があります。今もそのお地蔵様は常清寺に祀っていて、毎月23日にはご開帳しています。

ー現在も多方面で活躍している副住職ですが、僧侶の道を進むことになったきっかけを教えてください。
実は高校生の頃までは学校の先生になろうと思っていました。しかし在学中に住職である父が体調を崩したことで“自分がやらなければ”と感じ、その瞬間に先生になる夢を諦めてこの道に進むことを決意しました。
大学は仏教学部に進学しました。卒業後はすぐにお寺に入る予定だったので、その前に社会も広く見ておきたいと思い一般の大学生と同じように過ごさせてもらいました。他の学部の方と交流したり、家庭教師やコンビニのアルバイトもしたことで色々な人と繋がることができ、この経験は今の活動にも活きていると思います。
ー日頃はどのようなスケジュールで活動されていますか。
毎日10時と17時にご祈祷を行っているほか、毎月3回行事があります。他にもお檀家さんを回ったり、私が九星気学を行っているので毎日一人ご相談を受けています。
今は地域貢献をとても大切にしているので、外出も多くなっています。協議会や保護司など、おかげさまでお寺以外の活動でも忙しくさせてもらっています。

「お寺離れ」から「誰もが集まれる場所」へ。地域を盛り上げる取り組み。
ーお寺様で行っている行事や取り組みについて教えてください。
お寺としては毎日のご祈祷の他に、毎月の「祈願祭」で一ヶ月の御祈願と法話、「施餓鬼供養」で先祖供養と水子供養を行っています。
他にも毎月限定の御朱印や、季節に合わせた飾りつけも行っています。妻が中心になって取り組んでいるのですが、地域の皆さまに喜んでもらいたいという思いで一緒にお寺を盛り上げています。今は本堂の入口に金魚を描いて風鈴を飾っていて、お盆の時期になると少しですがライトアップして夜も楽しめるように工夫しています。

ー毎日行っている九星気学を始められたきっかけはありますか。
お寺には日々たくさんの相談事が寄せられますが、自分の考えだけでお応えするのではなく、もう一つ指針になるものが必要だと感じていたときに、偶然参加した九星気学の勉強会をきっかけに学び始めました。
占い感覚で来る方も、お悩みを相談する方も本当に様々で、皆さまとしっかりと向き合いお伝えしています。
ただ、あくまでも宗教者なので根本はぶれずに教えを伝えつつ、九星気学で分かることもお伝えするようにしています。
基本的には、「寄り添う」という姿勢を大切にしています。
ー副住職が代表を務める「川尻お寺deフェスタ」についても教えてください。
元々は清正公の菩提寺本妙寺さんでやっていたものを、宗派を問わず一緒に地域を盛り上げようと、川尻校区で始めました。最初は少ない人数でしたが、「何をしたら面白いか」「川尻をどう盛り上げるか」を楽しみながら10年続けて、今のスタイルができあがったと思います。
お子様が参加できる企画や婚活イベント、最近では川尻にある酒蔵・瑞鷹さんともコラボしました。
お寺だけでなく、地域の方も「川尻お寺deフェスタ」の中に入って、地域全体のお祭りというイメージで、徐々に協力してくれる方も増え、地域に根付いてきたと感じています。

ー今の取り組みを始められたきっかけはありますか。
私が副住職としてきてから、お寺の行事へのお参りが少しずつ減ってきている「お寺離れ」を感じていました。住職が大切にしてきた檀信徒の皆さまとの関わりを大事にしながらも、お寺を残すために自分ができることは何かを考えた時“地域を大切にする”ことだと思いました。
誰でも来れる場所を目指して、今できることを始めようと工夫しながら様々な活動を始めました。
今では行事を通して若い方もたくさん来てくださるようになって、こういうお寺への入口もあるんだなと学びになりました。
ー副住職が思う川尻の魅力を教えて下さい。
歴史もありますし地域を大切にする人が多い場所だと思います。私は仏教を学ぶために一度川尻を離れ、戻ってきたときに地域と向き合い深く関わることでより魅力を感じることができました。とても心地よく思えるような、川尻の雰囲気や人の優しさを実感しています。
常清寺の永代供養墓について
ー永代供養墓を取り入れられた背景を教えてください。
取り入れることで選択肢が増えるなと考えました。今春に新設した納骨堂のほか、外にもそういうのが欲しいと思っていたのですが、自分たちの力だけでは実現が難しく、ご案内の仕方もわからなかったんですよね。
その時にたまたまエータイさんのお話しを聞いて、「理想とする形ができる」「エータイさんとなら一緒にやってもいいな」と感じ、お引き受けすることにしました。建てた後にそのまま放置というのが一番困るのですが、エータイさんは最後まで対応してくれて、発信方法もしっかりされています。
何より、皆さまが話しやすくて良い人というのをとても感じて信用してお任せしようと思いました。
デザインなどについては、プロの皆さまにお任せして綺麗なものを造り上げていただきました。

ー永代供養墓や納骨堂を希望する声は以前からあったのですか。
大きな地震でお墓が崩れてしまったところも多いですし、守っていく人が減っていることもあり、地域の方からもそういったお声をいただいていました。安心してお眠りいただける場所となるように建立を進めました。
春に完成したばかりの納骨堂は、宮大工さんと相談しながら五角形で造りました。お寺はもちろん、地域のシンボルになってくれたらという想いを込めています。
今回、永代供養墓が新設されたことで墓域もさらに綺麗になり檀家様も喜んでくれています。やはり綺麗なところでお参りすると気持ちもいいですし、お寺にも行きたくなるのかなと思いますね。

ー永代供養墓を検討されている方へのメッセージをお願いします。
路地裏にある小さなお寺ですが、安心してお任せいただけるように大切にお守りいたします。お悩みのご相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にお立ち寄りいただきお声がけください。皆さまの、お参りやご来山をお待ちしております。
【常清寺】
所在地:〒861-4115 熊本県熊本市南区川尻3-4-5
アクセス:JR「川尻駅」より徒歩8分

調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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