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永代供養には様々な種類があります

永代供養墓の形態について
まず、大きく分けて、屋外施設型と屋内施設型、そして墓石型の永代供養墓があります。
最初に、
屋外施設型の永代供養墓
屋外施設型の永代供養墓にはどのような種類があるのかをご紹介して参ります。一つ目には、納骨壇型と呼ばれるタイプがあります。大きな石材で造られた、ご遺骨を納めるための施設を用いるタイプです。
二つ目には、納骨塔型と呼ばれるタイプがあります。塔の形のモニュメントが石材で造られており、主にその地下にご遺骨を安置します。
三つ目には墳陵型という、前方後円型などの形にした大きめの合葬墓タイプがあります。
屋内施設型の永代供養墓
次に、屋内施設型の永代供養墓の種類についてご紹介して参ります。一つ目には、霊廟型というタイプがあります。建物のなかにあり、上段に仏壇を、下段に骨壷を安置するタイプです。
二つ目には納骨塔型というタイプがあります。こちらは、屋外施設型でご紹介したものと同じ造りとなっており、屋内型のタイプもあるということです。
三つ目には室内ロッカー型(納骨堂タイプ)があります。建物のなかにあり、ロッカー型の棚にご遺骨を安置します。
墓石型の永代供養墓
最後に墓石型についてご説明して参ります。墓石型は、一般的なお墓のまま一定期間供養し、その後合祀するというタイプです。永代供養墓が出現し始めた初期の頃は、納骨堂としての箱型の建物を建て、その内壁や外壁の石版に納骨者の名前を刻字していました。このようなシンプルな納骨堂型のものは、建物内に礼拝施設を備えるようになっております。仏壇用式のロッカー式納骨壇を備えた霊廟型や、日本古来の古墳や塚をモチーフにしてイメージした納骨陵型などもあります。
建物を建てない場合には、地下あるいは半地下に骨壷を安置する棚を設置して納骨室とすることもあります。この納骨室を台座として、地上に釈迦像や観音像などの仏像・仏塔などといった宗教的なシンボルを奉安します。塔や碑などは特定の宗教色を持たないタイプもあります。
永代供養のご遺骨の安置方法について

個別安置型(単独墓タイプ)
一つ目は、個別安置型(単独墓タイプ)と呼ばれるタイプです。骨壷を個人別に分け、専用の場所に安置します。通常のお墓と同じように墓石を建て、カロート(納骨スペース)に納骨します。家族墓や夫婦墓もこのタイプに属します。永代供養墓の一つではありますが、17年・33年・50年といった期間で安置されたあとに、多くは共同墓タイプに改葬されます。
集合安置型(集合墓タイプ)
二つ目は、集合安置型(集合墓タイプ)と呼ばれるタイプです。骨壷を他の故人と共通の棚や場所に安置します。個別安置型と同じように、納骨スペースは個々に与えられています。個々に小さな石碑や石塔を建て、それを集合させてひとつのお墓の形を作ります。
合祀型(共同墓タイプ)
三つ目は合祀型(共同墓タイプ)です。永代供養墓といえばこの合祀型を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。合同墓や合葬墓とも呼ばれ、ご遺骨を骨壷から出して墓所内に埋葬するタイプです。地方によっては、一般的なお墓に納骨する場合にも骨壷からご遺骨を出す風習があり、そのような地域においてはとくに、最初からご遺骨を骨壷から出して土に還すという方法が採られます。
このように最初から合葬する場合は、一般的に費用が安いというメリットがあります。血縁関係もなく、見ず知らずの人たちが一緒に埋葬され、その埋葬地に記念碑や塔などが建てられます。
合祀型の場合は他の故人のご遺骨と混ざってしまうので、改葬できないという点に注意が必要です。