供養方法や供養期間
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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永代供養にも種類がある
寺院や霊園にいろいろと任せられる永代供養。遺族としては墓参などの負担が軽減されるものです。
しかし、大切な家族の遺骨を預けているわけですから、どうやって供養しているのか、どのような場所に納骨されているのか、宗派はどうなっているのか、など気にかかることは少なくありません。どれほど負担が軽くなるといっても、希望とかけ離れた供養では本末転倒です。故人もそのようなことは望まないでしょう。
永代供養とは、お墓を継ぐ家族がいない、独身で家族がいないというような場合、あるいは遺族が遠くに住んでいるとか、多忙で供養がおろそかになってしまうといった場合に、お寺や霊園に供養を肩代わりしてもらう方法です。ただし、その施設は非常に多く、寺院が経営するものから公営の霊園、民間企業がオーナーのものまでさまざまです。供養というのは、ただやってもらえばいいというのでもありません。故人・遺族にも好みや宗派があります。
ここでは、永代供養の方法や期間、宗教といったことを、大まかに説明していきます。
永代供養の方法と期間
永代供養は読んで字のごとく「永代に渡り供養してゆく」ということですが、多くの場合二つのタイプの納骨方法があります。
一つは納骨堂と呼ばれるものです。元々、遺骨の保管所として昔からあったものですが、永代供養の考え方が広く知られるようになってからは、恒久的な供養の施設としてその意味合いが変化したものです。
これにはロッカー型や棚型、仏壇型などいくつかのスタイルがあり、基本的に遺骨が個別に安置されています。こうした納骨堂に置かれる間は維持費がかかることが多いようです。ここに一回忌、三回忌、十七回忌、三十三回忌といった期間祀ってもらうのです。
この期間はだいたい利用者側の要望で決められ、維持費を払っているうちはかなり長期に納骨堂に置いてもらうこともできます。
もう一つは合同墓とよばれるもので、こちらは個別に納骨されるのではなく、大勢の人とまとめて一つの大きなお墓に入るという形です。維持費のほうはかからないことが多いようです。
納骨堂から決められた供養期間の終わった遺骨が移され、多くの遺骨とともに合祀されるという場合もあります。供養は春と秋の彼岸、夏のお盆など、年に数回合同法要が行われます。読経や献花や焼香が行われ、供物が捧げられます。
これらも施設によって若干の違いがあり、戒名をつけてくれるとか、塔婆を立ててくれるとか、特色があるようです。こうした種類の多さは埋葬の多様化により、お寺や霊園が競合している結果なのです。
宗派の問題はあるのか
お墓に関しては、故人の宗教が重要となります。
日本は仏教徒が圧倒的に多いのですが、仏教でも宗派がいくつかあり、埋葬や供養の仕方にも差異があるものです。
永代供養を行っている施設は、ほとんどが宗教、宗派、宗旨を問題にしていません。極端な話、キリスト教徒でもイスラム教徒でも納骨することが可能です。運営している寺院の宗派に改宗するとか、檀家になることやお布施・寄付金を強要されることもありません。
しかし、供養の仕方はそれぞれの施設で決まっています。利用者が施設を経営する寺院の宗派とは違っても、その寺院の宗派の法儀以外のことはしてくれません。他宗教・他宗派の法要も許可されないのが普通です。日本人の多くは、それほど宗派を気にしてはいないので、どこでも基本的な供養をしてもらえるでしょうが、信仰心の強い方が利用するときは、施設の宗派にも気を配ったほうが良さそうです。信じる宗派と別な法要で祀られても、供養の意味がありません。
ちなみに、その寺院の檀家さんだけが利用できる施設というのもあります。檀家同士は同じ宗派を信仰し、顔馴染みであることが多いものですから、親しい仲間たちと合祀してもらえるということで、人気もあるようです。檀家ではなくても、仏教であるならどの宗派でも永代供養を行う施設を持っていますから、宗教的な希望のために選択で困るということはないはずです。
利用者が選ぶ永代供養
このように永代供養の施設には多様性が備わっています。納骨されることにも特別な条件があるわけでもありません。誰でも利用可能なのです。
ただし、それぞれの施設がそれぞれの宗教・宗派に則った供養方法で運営しています。法要の仕方も違えば、システムやかかる金額にも差が見られます。特にこだわりを持っている場合は、複合的に施設選びをしなくてはなりません。
また、施設によっていろいろとできることもあります。法要の相談などに応じたり、毎日回向してもらえるなど、各施設が独自のやり方で利用者のニーズに応じているのです。民間企業の参入もあり、現代社会に合わせた形での埋葬が多岐に渡るようになりました。供養方法や宗派の問題はあまり不安のないのが現状です。その他の部分においても、どんな利用者であってもじゅうぶんに満足できる施設があり、永代供養が一般的なものになったと言えるでしょう。
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