お墓のお引越(改葬)について詳しく解説します
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
お墓が遠くて、手入れに行くのが大変、お墓の継承者が近くに住んでいない、といった理由から、お墓を改葬しようと考える方が増えています。
改葬とは、お墓の引っ越しのことです。
この記事では、改葬について必要な書類、費用などを詳しく解説してまいります。
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お墓の引っ越しをする背景
近年の日本は、東京などの大都市圏に働く場所の集中する傾向が再び現れていることから、生まれ育った故郷から遠く離れて仕事をされる方が増えており、そのような状態が長く続く方の中には、遠く離れた大都市圏に永住することを選択する方もいらっしゃいます。
故郷から遠く離れた場所に永住する場合には「家」に関係する様々な問題が発生しますが、その中の1つがお墓に関する問題です。
日本のお墓は、先祖代々受け継がれ、寺院の檀家制度を利用することでお墓の管理と供養を行ってもらう、家墓というシステムが一般的になっています。
このシステムではお墓を継ぐ人を必要としていますが、その人が仕事で遠くに永住するようになるとお墓へのお参りや掃除などのこまめな管理、寺院との連絡などが難しくなります。
そのため住んでいる場所近くの寺院にお墓を移したい、「お墓の引越し」と考える方が増えています。
また近年は少子化が進んだことにより子供がいない、あるいは子供が女子のみという家庭が増えていて、お墓を継ぐことが難しい場合が多いことから、そのような家庭でのお墓の引越しでは引き継ぐ人を必要としない「永代供養墓」を希望される場合が増えています。
改装については下記の記事でもまとめておりますので、詳細は下記リンクをご参照ください。
お墓の引っ越しに必要な書類
1.受入証明書
「墓地法」により次の移葬先が決まっていないと改葬を行うことができません。
そのため、まずは「移葬先」を決定します。
寺院や霊園によっては、改葬を受け付けていない場合もあるため、注意しましょう。
2.改葬許可申請書
次に、お墓のある市町村役場から「改葬許可申請書」を手に入れ作成します。
この申請書は戸籍を扱う窓口で手に入れることができますし、市町村役場によってはインターネットを利用してダウンロードすることもできます。
3.埋葬証明書
埋葬証明書はお墓のある寺院に遺骨が埋葬されていることを証明してもらう書類で、遺骨1体につき400円~1500円の手数料が必要となります。
改葬許可申請書と埋葬証明書が揃ったら、戸籍を扱う窓口へ持参して申請を行います。
市町村役場によっては窓口での申請の他に郵送での申請を行うことができるところもあります。
また、申請する際には本人確認書類が必要となりますので、運転免許証やパスポートなど官公署が発行した身分証明書を忘れずにお持ち下さい。
郵送の場合はそれらのコピーを同封することになります。
4.改葬許可証
申請が認められると「改葬許可証」が発行されるので受け取ります。
このときに300円前後の手数料がかかることが多いようです。
この許可証は引越し先のお墓のある寺院に遺骨を持参する際に必要となりますので、無くさないように注意して下さい。
最後は引越し先の永代供養墓がある寺院に遺骨と「改葬許可証」を持参し、お墓に納骨してもらいます。
お墓の引っ越しの流れ
お墓の引っ越しは以下のような流れで行います。
1.寺院や霊園、家族に相談
まずは改葬を検討していることを、今のお墓がある寺院や霊園、家族に相談しましょう。
代々引き継いでいたりと、思い入れがあるお墓を手放すのは、家族や親族内で考える時間が必要な場合もあります。
そのため、家族や親族の方には了承を得てから改葬の準備をしていきましょう。
2.必要書類を揃えて改葬許可申請をする
上記にある必要書類をそろえて、改葬許可証を用意し新しい納骨先に提出しましょう。
3.遺骨を取り出し、墓じまいを行う
お墓から遺骨を取り出し、墓じまいを行います。
墓じまいでは「魂抜き」と呼ばれる墓石から魂を抜く作業をおこない、墓石の処分をおこないます。
4.新しい移葬先に納骨し、開眼供養を行う
遺骨を新しいお墓に納骨する際は、新しいお墓に魂を入れる「開眼供養」を行います。
以上でお墓の引っ越しは完了です。
お墓の引っ越しにかかる費用
お墓の引越しにあたっての手続きの流れや提出する公的書類と並んで分かりにくいとおっしゃる方が多いのが、引越しで必要となる費用です。
これには大きく分けて、引越し前に利用していた墓地にかかる費用と、引越し先に永代供養墓を選んだ場合の費用があります。
引っ越し前にかかる費用
まず、墓石業者に墓石を撤去・処分してもらいお墓のあった区画を整地してもらう費用が挙げられます。
この費用の相場には大きな幅がありますが、だいたい1平方メートルにつき10万円前後の費用で行う業者が多いようです。
それからお墓から遺骨を取り出す際にも費用がかかります。
これは遺骨一体につき4~5万円前後行われているようです。
永代供養墓にする費用
まず、新しい永代供養墓の遺骨を納めるときにかかる作業費用があります。
これは遺骨1体につき2~3万で行う業者が多いようです。
それからお墓の永代供養料や利用料金などがかかります。
この他には、必ずかかる費用ではありませんが、引越しの際に行われることが多い閉眼供養や開眼供養を行う場合にかかる費用、檀家を離れる場合に必要となる費用の離壇料金などがあります。
永代供養墓にする際の費用は、利用する永代供養の遺骨の供養方法によって相場が変わります。
・個別墓の場合、約40万円〜100万円
・集合墓の場合、約20万円〜40万円
・合祀墓の場合、約10万円〜30万円
(1人あたりの金額)
また永代供養には、樹木葬や納骨堂などさまざまな種類があるため、故人やご家族の納得のいく形の供養方法を選んでいく必要があります。
どのようなお墓があるのか見てみたい方は是非、下記の資料をご参考にしてみてください。
お墓の引っ越しにかかる時間
ご家族への相談から、ご遺骨を新しい場所へ移動させるまでの期間は、おおよそ3ヶ月から4ヶ月程度かかります。
改葬にはさまざまな手続きが必要です。
新しいお墓探しや、書類手続き、墓石の解体業者の手配などもあるため、準備には余裕を持ってスケジュールしていくことをおすすめします。
お墓の引っ越しにおける注意点
改葬時の注意点として以下が挙げられます。
遺族間では話し合いがまとまらないことがある
親族の方の中には、代々引き継いできたお墓を手放すことに納得できない方もいらっしゃるかもしれません。
納得のいってない中で、改葬作業を進めてしまうと後々トラブルにも繋がります。
なるべく親族の全員が納得できるような結果になるよう、話し合いをしていきましょう。
改葬費用の他に、離檀料が必要になる場合がある
いままでお世話になったお寺には離檀料としてお布施をお渡しすることがあります。
相場は10万〜20万が一般的です。
いままでの感謝の気持ちも込めて、なるべく用意するようにしましょう。
石材屋に高額の請求をうける場合がある
お墓の墓石を処分する際、石材屋を利用する必要があります。
その際に、高額の請求をうける場合があります。
他の石材屋と見積もりをとり、検討していきましょう。
まとめ
お墓の引越しでは最初に市町村役場の戸籍関係の窓口と利用していた寺院とで手続きを行い、次に新しく利用する寺院と手続きを行います。
必要となる公的書類は「受入証明書」「改葬許可申請書」「改葬許可承諾書」「改葬許可証」の4種類となります。
お墓の引越しにかかる費用は、これまで紹介したものの他に新しく利用する永代供養墓の墓石の購入費用や墓地の整地費用などを加えると、300万円程度になることが多いようです。
墓石や墓地を利用せず納骨堂を利用すると費用を安くすることができ、この場合では150万円~200万円程度に収まりそうです。
お墓の引越しでの流れや必要となる公的書類、費用についての紹介はここまでですが、最後にぜひ覚えてもらいたいことがあります。それは手続きの流れや必要書類、費用で分からないことがあれば、できるだけ早く市町村役場や寺院、墓石業者などへ確認することです。
そうすることで手続きをスムーズに行うことができ、費用が思ったよりも安く済むこともあります。
お墓の引越しを考えていて、新しいお墓に永代供養墓を希望されている方の参考となれば幸いです。
エータイでは、首都圏を中心に80以上の厳選寺院の永代供養墓をご紹介しています。
もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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