合葬墓とは?特徴・メリット・デメリット、永代供養墓や納骨堂との違い
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
近年、「合葬墓」と呼ばれる形式のお墓を検討する方が増加傾向にあります。
その背景には少子高齢化や高齢者の一人暮らしが増加していることなど、社会構造の変化が影響していると考えられています。
今回の記事ではそのような状況を踏まえて、合葬墓とはなにか、永代供養墓や納骨堂などその他のお墓との違い、合葬墓のメリット・デメリットを解説させていただきます。
お墓選びに関心をお持ちの方は是非とも参考にしてみてください。
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合葬墓とは
合葬墓とは、骨壺から取り出した遺骨を他の人の遺骨と一緒にして、供養するお墓のことをいいます。
合葬墓は費用が安く利用しやすいことが特徴ですが、他の人の遺骨と一緒に供養されてしまうため、後日遺骨を取り出せないというデメリットもあります。
合葬墓は、「合祀墓」や「合同墓」など様々な呼び方が存在しますが、基本的に同じものを指すという認識で間違いありません。
後述する永代供養墓や納骨堂と混同されることがありますが、こちらは厳密には違いますのでご注意ください。
合葬墓は様々な理由からお墓にかかる費用をできるかぎり抑えたい方や、以前は一般的なお墓を利用していたものの、墓じまいをして遺骨を移した方などが利用しています。
また合葬墓は、墓地管理者別に「寺院墓地」「民営墓地」「公営墓地」に建てられています。
場所によって偏りはありますが、寺院墓地がもっとも供養は手厚い一方で費用は高く、公営墓地は供養が最低限の代わりに価格が安い、民営墓地がその中間という特徴があります。
全国的に合葬墓が広がっている
以前は合葬墓を利用する人は、「お墓を持てない人」や「遺骨の処分に困っている人」「無縁仏になってしまった人」などがほとんどで、合葬墓の数も多くはありませんでした。
しかし最近では、全国の自治体で合葬墓を整備する動きが広がっています。
神戸市では2018年度に2億円の予算を投じて、市営の合葬墓が新設されました。
個別安置用とあわせて約1.2万柱分のお墓を整備しており、最初の枠として2018年の7~8月に560柱分の募集をかけたところ、倍率5.6倍の応募があつまったそうです。
また同市がおこなったアンケートによると、アンケート対象者のうち約25%が現在のお墓を閉じる墓じまいを検討しており、さらに約50%が納骨堂や合葬墓形式の墓を希望しているとのことです。
その背景には特に高齢者の一人暮らしが増加していることがあると考えられます。
内閣府のホームページで公開されている総務省の国勢調査結果によると、1980年には一人暮らしの高齢者男性は全体の4.3%(約19万人)、女性は11.2%(約69万人)だったのに対して、2015年には高齢者男性の13.3%(約192万人)、女性の21.1%(約400万人)にまで増加しています。
また今後さらに少子高齢化が進むことで、この傾向が拡大すると予想されます。
2015年時点の65歳以上の方の割合は25.2%であるのに対して、2050年には32.3%まで約7%も増加すると予想されているためです。
参考:1 少子高齢化への対応
以上の理由から、合葬墓のようなタイプのお墓は今後さらに需要の拡大が予想されます。
永代供養墓や納骨堂との違い
合葬墓とよく混同される永代供養墓や納骨堂とはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの違いを解説していきます。
永代供養墓との違い
合葬墓は永代供養墓の種類の1つで、永代供養墓は合葬墓よりも意味するところが広いといえます。
永代供養墓は、17回忌や33回忌など期間を区切って、遺骨の個別保管期間を設けている「回忌安置型」や、骨壷に遺骨を入れたまま個別の安置所に埋葬する「個別墓タイプ」など、いくつかの種類が存在します。
永代供養墓についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
納骨堂との違い
納骨堂は合葬墓とは異なり、通常のお墓と同様、個別に供養するのが一般的です。
通常のお墓が野外に設置された墓石の下に遺骨を埋葬するのに対して、納骨堂では室内の専用スペースに安置します。
合葬墓は遺骨を他の方と一緒に埋葬してなおかつ、遺骨を骨壷に入れずに埋葬する点で大きく異なります。
納骨堂についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ここでご紹介したそれぞれの違いは、あくまで一般論になります。
実際にご検討されるときには、それぞれの管理者に問い合わせて内容を確認することをおすすめします。
永代供養墓にご興味がある方は、よろしければ以下の資料も合わせてご確認ください。
合葬墓のメリットとデメリット
最後に合葬墓を検討する上で知っておきたいメリットとデメリットを整理しておきます。
これから実際に合葬墓を検討されている方は、必ず目を通しておいてください。
合葬墓のメリット
費用が安い
合葬墓のメリットとして、なによりもまず、価格が非常に安いということが挙げられます。
通常のお墓とは異なり墓石を必要とせず、戒名料やその後の管理費などもかからないことが多いため、1柱10万円ほどで利用することが可能です。
「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)」によると、一般墓の平均購入金額は159.5万円となっており、合葬墓は一般墓に比べてかなり安いことがわかります。
もちろん場所によって土地代や供養の内容も変わるため費用は見積もりを確認してもらいたいところですが、それでも一般のお墓より高くなるということはほとんどないでしょう。
継承者がいない方でも利用可能
合葬墓にはもともと通常の寺院や霊園のお墓で供養されていたけれども、管理する人がいなくなっていわゆる無縁仏になってしまった遺骨も埋葬されます。
このように合葬墓はお墓を継承する人や墓守がいない方でも、供養をお願いできる場所としての機能もあります。
ご自身も同様のお悩みを抱えていらっしゃるようでしたら、合葬墓の利用はおすすめです。
遺族がお墓参りすることはできる
他の方と一緒とはいっても、基本的に合葬墓には専用の参拝スペースが用意されており、遺族の方はそちらでお参りすることも可能です。
そのため合葬墓は、お墓の継承者がいないというわけでなくとも、亡くなった後お墓のことで遺族に面倒を掛けたくないという方にも利用されます。
合葬墓のデメリット
他人と同じお墓に埋葬される
日本人にとってお墓に一緒に入るということは、特別な意味合いを持つものになります。
合葬墓では骨壷から遺骨を取り出して、他人と同じお墓に遺骨のまま埋葬されることになります。
そのことについて契約前に深く考えて納得した上で利用するのが良いでしょう。
あとで遺骨を取り出すことができない
こちらは自分が入るお墓というよりも、いまのお墓を墓じまいをするときに検討するべきポイントです。
もしいま先祖代々受け継いできたお墓をお持ちであり、そのお墓から合葬墓に移した場合、あとでまた遺骨を取り出して家族のお墓を建てるということはできません。
というのも合葬墓の場合では遺骨を骨壷から取り出して、他の方の遺骨と一緒に埋葬するため、あとでどれが親族のものか判断できないのです。
家族や親戚との相談が必須
先述した二点とも絡むことではありますが、合葬墓は利用者が増えてきたとはいえ、まだまだ理解している人は多くないため、利用する場合には自身の家族や親族ともきちんと話し合うことが必須でしょう。
お墓に対する考え方は人それぞれであるため、一人で全て決めてしまうと後々トラブルになってしまう可能性もあります。
家族や親族みんなで、しっかりと合意した上で選択することをおすすめします。
合葬墓のお墓参りの方法
合葬墓は、一般のお墓のような個別の墓石はありませんが、多くの場合、記念碑や塔など、手を合わせるためのシンボルがあります。
合葬墓では、シンボルにお花を供えて線香をあげ、手を合わせて通常と同じようなお墓参りが可能です。
ただし、お供え物は動物に荒らされる等の理由で、禁止されている場合があります。
お墓参り前に寺院や霊園に確認しましょう。
合葬墓に向いている人は?
合葬墓はどのような人に選ばれているのでしょうか。ここでは、合葬墓に向いている人を紹介します。
お墓の承継者がいない人
合葬墓は、独身の人や子供がいない人など、お墓の承継者がいない人に向いています。
一般的なお墓では、お墓を継いだ人が年間管理費を寺院や霊園に納めることで、お墓が維持されます。
承継者がいない場合は年間管理費を支払えず、最終的に無縁仏になってしまうため、「お墓の承継者が不要なお墓」に納骨してもらう必要があります。
合葬墓は、お墓の承継者が不要なため、安心して眠れます。
供養方法にこだわりがない人
供養方法にこだわりがない人も、合葬墓に向いています。
今までは「墓石がある一般的なお墓を建てて、代々引き継いでいく」ということが一般的でした。
しかし近年は供養方法にこだわらない人も増えてきており、樹木や草花を墓標とし、自然と共に眠れる樹木葬も人気です。
昔ながらの供養方法にこだわりがなければ、合葬墓はもちろんのこと、樹木葬、永代供養墓など、新しいタイプのお墓も検討してみると良いでしょう。
エータイでは、首都圏を中心に80以上の厳選寺院の永代供養墓・樹木葬をご紹介しています。どのようなお墓があるか気になる方は、以下からお近くの地域をチェックしてみてください。
お墓の費用をできるだけ抑えたい人
お墓の費用をできるだけ抑えたい人も、合葬墓を検討すると良いでしょう。
合葬墓の費用は1柱につき約10万円ほどのため、一般墓に比べてかなり安価で利用しやすくなっています。
永代供養のお墓である「永代供養墓」や「樹木葬」でも、他の人の遺骨と一緒に埋葬される「合祀墓タイプ」があります。
費用は以下のようになっており、いずれも一般墓よりも費用を抑えることができます。
永代供養の種類 | 費用 |
---|---|
永代供養墓(合祀墓タイプ) | 約5万円~30万円 |
樹木葬(合祀墓タイプ) | 約5万円~30万円 |
永代供養のお墓は、きちんと手入れされた寺院内で、遺骨の管理や供養を寺院に永代にわたって任せられること、お彼岸やお盆などの合同法要も行ってもらえる場合が多いことが魅力です。
比較的安価な費用で利用でき、なおかつ供養もしっかりしてほしいという人は、永代供養の合祀墓タイプを検討すると良いでしょう。
合葬墓の注意点
合葬墓は、他の人の遺骨と一緒に埋葬されるなど、一般墓とは違う特徴があるため、慎重に検討することが大切です。
合葬墓を検討する際の注意点は、以下のとおりです。
- 親族の合意を得る
- 遺骨が二度と取り出せなくなることを理解する
- 管理形態とサービス内容をしっかり確認する
合葬墓は、他の人の遺骨と一緒に埋葬され、遺骨は二度と取り出せなくなります。一般的なお墓と異なることをきちんと親族に説明し、合意を得ることが大切です。
また合葬墓は公営墓地・寺院墓地・民間墓地によって特徴や費用、サービス内容が異なります。情報を集めて比較し、自分の考えに合ったものを選ぶようにしましょう。
まとめ
時代の要望に応えて注目されている合葬墓ですが、メリットばかりに注目するのではなく、デメリットも踏まえて客観的に検討する視点が重要です。
また永代供養墓や樹木葬、そして納骨堂など、様々なニーズに応えることができるお墓もあります。
自分が望む条件を整理して、合葬墓だけに絞らず他のお墓についてもしっかりと検討した上で選ぶことをおすすめします。
エータイでは、首都圏を中心に80以上の厳選寺院の永代供養墓・樹木葬をご紹介しています。
安置期間を定める回忌安置タイプや、合祀されることなく永代にわたり個別で利用できる個別タイプなど、ご要望に合わせて様々なプランをご用意しています。
どのタイプのお墓も年間管理費不要で管理・供養をお任せできますので、維持費がかからないお墓にしたい方や家族に迷惑をかけたくないという方にもおすすめです。
もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。
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