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永代供養にまつわるトラブルと対策について

永代供養にまつわるトラブルと対策について

お墓の新しい形として、永代供養墓が注目されています。
永代供養墓は、費用が安いというメリットがあるため、人気も高まっています。

しかし、永代供養墓の需要が拡大し利用者が増えるにつれて、トラブルも多くなっているようです。
ここでは、永代供養墓に関するさまざまなトラブルと、その回避法についてご紹介します。

親族間のトラブル

人々が生活していく中で、普段お墓のことなどあまり考えないものですが、いざお墓に関わる問題が起きると、意外と大きなトラブルになることがあります。

特に、永代供養墓でトラブルが起きやすいのは、親族が急に亡くなった場合です。
永代供養墓のメリットとデメリットを十分に検討する時間もなく、費用面だけを見て決めてしまった場合に、後々トラブルが起こりやすくなります。
永代供養墓の中にもいろいろな種類がありますが、その中のどれを選ぶかが問題となります。
費用が安いというだけで合祀型を選んだら、義理や世間体を重視する親族から嫌味を言われた…というような声もあるようです。

また、従来の墓から永代供養墓に替えると、これまでのようにお墓参りができなかったり、一定期間後に合祀されて分骨する際に困るなど、あとで問題が起きる場合も少なくありません。
そのため、従来のお墓を永代供養墓に変更する場合は、あらかじめ親族間でじっくり話し合っておく必要があります。

契約・お金にまつわるトラブル

近年、永代供養墓に関心が集まっている中、契約やお金に関するトラブルも増えています。
そうしたトラブルは国民生活センターにも多数寄せられていて、見過ごせない問題となっています。

中でも多いのが、契約した業者から、あとになって高額の費用を請求されるケースです。
遺骨の管理と供養に必要な永代供養料として、契約時に数十万~数百万といった費用を払ったにも関わらず、あとになって別途管理費や使用料を請求されるといった事例もあるようです。

また、「永代供養料」と「永代使用料」を混同してしまっている人も少なくありません。
「永代供養料」は、遺骨を預かって永代に渡って管理・供養する料金であるのに対し、「永代使用料」は、お墓をたてる土地を永代に渡って使用するための料金です。
「永代使用料」を払ってすべて完了したと思っていたら、あとから墓石代が別途必要になることを知った、という事例もあります。

一生のうちで、お墓を購入する機会はそう多くありません。
そのため、一般の方はお墓に関する知識が乏しいので、トラブルに巻き込まれることが多いのです。
永代供養墓を契約する際は、事前に少しでも知識を持っておくことで、無用なトラブルを避けることができます。

改葬・墓じまいにまつわるトラブル

改葬・墓じまいとは、将来お墓を守ってくれる人がいない場合に、従来のお墓を撤去して新しいお墓に遺骨を移すことを指します。
両親が亡くなり子供が遠くで生活している場合などに、改葬・墓じまいが行われることが多いようです。

改葬・墓じまい後は別のお墓に遺骨を移したり、永代供養墓に切り替えたりするのですが、ここでもさまざまなトラブルが発生する可能性があります。

先祖代々のお墓を整理するとなると、親族などから反対意見が出ることも多く、スムーズに進まないことも少なくありません。
だからといって、反対した親族が墓守をしてくれるわけでもなく、そのままでは無縁墓となってしまいますから、放置するわけにもいきません。
このように、なかなか落としどころが見つからないのも、お墓をめぐるトラブルの特徴です。

いずれにしろ、日本全体が少子高齢化に向かっている現状では、両親の死後墓守がいなくなるのは避けて通れない問題なのです。
親族間に軋轢を残さずにうまく改葬・墓じまいを済ませるためには、日頃からの話し合いが重要となります。

また、改葬・墓じまいをするには、それまでお墓を管理してくれた寺院に対して、離檀料を支払わなくてはなりませんが、その費用をめぐってトラブルになることもあります。

さらに、改葬・墓じまいには必要な書類が多く、手続きにも手間がかかります。
遺骨を取り出すための改葬許可証から埋葬証明書、遺骨を移すための受入証明書など、いくつもの書類が必要となります。
このように、改葬・墓じまいをスムーズに行おうとすると、思った以上に労力と時間がかかるものなのです。
必要な手続きや費用について、事前に入念に調査することが大切です。

トラブルに巻き込まれないために知っておきたいこと

ここまでご紹介したように、永代供養墓をめぐるトラブルには、さまざまなものがあります。
中には永代供養についてよく知らないために起こるトラブルも少なくありません。
トラブルに巻き込まれないためにも、知っておきたいことをまとめました。

1.「永代」は「永久」ではない

永代供養という名前から、一度契約すれば、永久に遺骨の管理をしてくれると思っている人もいるようです。
しかし、実際には33回忌や50回忌など、一定期間を過ぎると合祀されるのが一般的です。
このことを知らないために起きるトラブルもあります。

2.好きなときにお参りできない

屋外型の永代供養墓の場合は別ですが、屋内型だと決められた時間内しかお参りできない施設もあるので、あらかじめ確認しておく必要があります。

3.永代供養は種類が多い

ひと口に永代供養といっても、その種類はさまざまです。
そのため、購入した永代供養の種類によっては、後々親族間でトラブルになることもあります。

お墓の問題は普段はあまり話題にすることもありませんが、ひとたびお墓をどうにかしようとすると、思わぬ問題と直面することもあるようです。
お墓というのは、それだけメンタルな要素が多いものだということを覚えておきましょう。

4.詐欺にご注意

永代供養の業者にも、詐欺を行う悪徳業者がいないとは言い切れません。
安い料金を設定しておいて、あとから不当に管理費等の名目で請求するなど、詐欺まがいの行為をする業者もいるかもしれないのです。

永代供養墓の購入を検討する際は、事前に情報を入手して、必要な知識を身につけておくようにしたいものです。

まとめ

永代供養墓に関するトラブルは少なからずあるのが事実です。
しかし、そのほとんどが契約書をよく読み、親族間とよく話し合っておけば解決できる問題ばかりです。

お墓に関する問題は誰もが避けては通れないものですから、永代供養墓にするなら内容をよく吟味して決めるようにしましょう。

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