樹木葬で遺骨はどうなる?骨壷は使える?気になる疑問を解説
樹木葬で遺骨はどうなる?骨壷は使える?気になる疑問を解説
目次
樹木葬は自然の中で穏やかに眠れる埋葬方法として、近年人気が高まっています。
しかし、埋葬した遺骨はどうなるのか、本当に土に還るのか知りたいという人も多いのではないでしょうか。
樹木葬では、遺骨をそのまま土中に埋葬する方法と、骨壷に入れたまま埋葬する方法があります。樹木葬を選ぶ際は、自分の希望に沿ったタイプを選ぶことが大切です。
この記事では、樹木葬で遺骨はどうなるのかということや、埋葬方法や遺骨が土に還る流れ、骨壷の必要性などについて詳しく解説します。
樹木葬を選ぶ際の注意点についても合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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樹木葬とは?

樹木葬とは、墓石ではなく樹木や草花を墓標として遺骨を埋葬するお墓のことをいいます。
樹木葬は自然の中で眠れること、従来のお墓よりも費用を抑えられることから近年人気が高まっている供養方法です。
「第16回 お墓の消費者全国実態調査(2025年)」によると樹木葬を購入した人は48.5%となっており、ほぼ半数を占めています。
一方、一般墓を選ぶ人は17%、納骨堂が16.1%となっています。
以前の日本では一般墓が主流でしたが、今日では新しい供養方法を選ぶ人が増えていることがわかります。
近年はお墓の後継者がいないという悩みを抱えている人が増えていますが、樹木葬は、寺院が遺骨の管理や供養をしてくれる「永代供養」がついている場合がほとんどです。
永代供養のお墓であれば、お墓の継承者がいない人も安心して眠ることができるため、樹木葬の人気が高まっている理由の一つとなっています。
一般的なお墓との違い
日本では、代々お墓を引き継いでいく「一般墓」が主流でしたが、近年は樹木葬を選ぶ人が増えています。
一般的なお墓と樹木葬の違いは、以下のとおりです。
| 特徴 | 一般墓 | 樹木葬 |
|---|---|---|
| 墓標やシンボル | 墓石 | 樹木や草花 |
| お墓の継承者 | 必要 | 不要 |
| 宗旨・宗派 | 限定されていることが多い | 基本的に不問 |
| 平均的な費用(※) | 約155.7万円 | 約67.8万円 |
一般的なお墓は墓地が必要で墓石も建立するため、まとまった費用がかかります。
一方、樹木葬は墓石が不要のため、費用を安く抑えられます。
また、一般墓は「家単位」でお墓を承継する仕組みですが、樹木葬は永代供養がついていることが多いため、お墓の継承者が不要です。
お墓の費用を抑えつつ、どのような人も安心して眠れることが樹木葬の魅力となっています。
樹木葬の埋葬場所の種類
樹木葬には、主に「都市型」と「里山型」があり、それぞれに以下のような特徴があります。
| 項目 | 都市型樹木葬 | 里山型樹木葬 |
|---|---|---|
| 立地 | 都市部周辺が多い | 都市部から離れた山林などに多い |
| 遺骨の埋葬方法 | 小型の骨壷や骨袋に入れて埋葬する | 遺骨を直接土に埋葬する |
| お墓参りの方法 | 一般的なお墓参りができることが多い | 線香やお供え物が制限されていることが多い |
| 交通アクセス | 良い | 山奥などで不便な場合がある |
都市型の樹木葬は、交通アクセスが良い都市部周辺のエリアにあることが多く、きちんと管理されていることが特徴です。
長い歴史がある寺院内に設けられた樹木葬や、公園のような明るい場所に設置されている樹木葬もあるため、自分の希望に合ったものを選べます。
また、都市型の樹木葬では、遺骨を骨壷や骨袋などに入れて埋葬する場合が多くなっています。
一方、里山型の樹木葬は自然の山林を活かした場所にあります。また、遺骨を土中に直接埋葬する形式が多いため、文字通り自然に還りたい人に向いています。
ただし、山奥にあってお墓参りしづらかったり、お線香やお供え物ができない場合があるため注意が必要です。
樹木葬の埋葬方法の種類と費用相場
樹木葬には2つの埋葬方法があり、費用相場は以下のとおりです。
| 樹木葬の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 個別墓タイプ(1人・家族) | 約50万円~150万円 |
| 合祀墓タイプ | 約5万円~30万円 |
ここでは、それぞれの特徴を解説します。
個別墓タイプ(1人・家族)
樹木葬の個別墓タイプ(1人・家族)は、従来のお墓と同じように、個別の区画に1人もしくは家族単位で遺骨を埋葬するお墓のことをいいます。
他の人の遺骨と一緒にならず、遺骨を骨壷に入れて個別に埋葬することから、後日遺骨を取り出すことが可能なケースが多くなっています。
また、個別墓タイプでは、以下のように2種類の埋葬方法があります。
- 最初に個別の区画に埋葬された後、個別供養期間が終わると合祀される
- 永代にわたって個別区画に埋葬される
個別墓タイプの中には個別供養期間が設定されている場合があり、その期間が終わると合祀されます。
個別墓タイプの樹木葬を選ぶ際は、個別供養期間や埋葬人数を確認し、予算に合うものを選ぶようにしましょう。
合祀タイプ
樹木葬の合祀タイプとは、最初から他の人の遺骨と一緒に埋葬するお墓のことをいいます。
個別供養期間はなく最初から他の人と同じスペースに埋葬するため、個別墓タイプよりも費用を抑えられることが特徴です。
ただし、合祀墓タイプは後日遺骨を取り出すことはできません。
将来、改葬を考えている場合は、個別墓タイプを検討するようにしましょう。
樹木葬では遺骨はどうなる?3つの埋葬方法
樹木葬では、さまざまな方法で遺骨を埋葬します。ここでは、3つの方法を詳しく紹介します。
骨壷ごと埋葬する
遺骨を骨壷ごと埋葬する方法は、主に都市型の樹木葬で用いられています。
遺骨を納めた骨壷をそのまま地中や個別区画に埋葬し、管理・供養する仕組みです。
この方法では遺骨を保護しながら埋葬できるため、風雨や土壌環境の影響を受けにくいこと、後日遺骨を取り出しやすいことがメリットです。
ただし、陶器や磁器の骨壷を使う場合は、遺骨が土に還ることが難しくなります。
自然に還りたい人は特別な素材の骨壷を利用するか、もしくは別の方法を選ぶようにしましょう。
粉骨した遺骨を土中に埋葬する
里山型で多く用いられている方法は、遺骨をそのまま土中に埋葬する方法です。
焼骨をそのまま埋葬したり、遺骨をパウダー状にして土中に埋葬する方法があります。また、遺骨を環境に優しい布袋などに入れて埋葬することもあります。
この方法では遺骨が土と触れるため、実際に自然に還れます。粉骨すると土と遺骨が混ざりやすくなるため、より早い段階で土に還ることが期待できます。
土中かカロートに合祀する
樹木葬の中には個別供養期間がなく、最初から合祀するタイプもあります。
合祀する場合は、遺骨を骨袋などに入れて他の人の遺骨と一緒に土中に埋葬する方法や、カロートと呼ばれる納骨室に埋葬する方法があります。
カロートに埋葬する場合、遺骨が土に還ることはないため注意が必要です。また、他の人の遺骨と一緒に埋葬されるため、後日遺骨を取り出すことはできません。
樹木葬で使われる骨壷の種類
樹木葬は「自然に還る」という考え方の埋葬方法のため、使用される骨壷にも特徴があります。
ここでは、樹木葬で使われる骨壷の種類について、詳しく解説します。
一般的な骨壷
樹木葬でも、陶器や磁器で作られている一般的な骨壷が使われることがあります。
このような骨壷は耐久性が高く、湿気などから遺骨を保護できることが特徴で、都市型の樹木葬で使われることが多くなっています。
ただし、陶器や磁器製の骨壷は分解されにくく、自然に還りにくいというデメリットがあります。
一般的には、個別供養期間は取り出しやすい骨壷に入れて埋葬し、合祀されるタイミングで土中に埋葬されることが多くなっています。
特別な素材で作られた骨壷
樹木葬は自然に還ることを目的とした供養方法のため、紙や木、珪藻土、バイオ素材などの土に還りやすい素材の骨壷を使う場合があります。
特に近年は、数年で土に還ることが確認されている素材の骨壷が利用されるケースが増えています。
このように特別な素材の骨壷を使う場合は、最終的に土に還れるため安心です。
樹木葬で遺骨が土に還るまでの流れ
樹木葬では「自然に還る」という考えを重視していますが、実際にどのような流れで遺骨は土に還るのでしょうか。
まず、遺骨は埋葬されると土と混ざり、時間の経過とともに微生物や酵素、湿度など自然の働きによって分解されます。そして、最終的には土と同化していきます。
粉骨した遺骨の場合はより土と混ざりやすくなっているため、3~5年ほどで自然に分解されて土と同化していきます。
遺骨と同化した土は、最終的に樹木や草花をはぐくむ土壌となります。このように、土に還り、自然と一体となれることが樹木葬の最大の特徴と言えます。
樹木葬の5つのメリット
樹木葬の5つのメリットについて、詳しく紹介します。
費用を抑えられる
樹木葬の大きなメリットのひとつは、費用を抑えられることです。
従来のお墓では墓石を建立する必要があり、墓地の永代使用料などを含めると平均で150万円ほどの費用がかかります。
一方で、樹木葬は墓石を建立せず、埋葬するスペースも少なくてすむため費用を抑えられます。
樹木葬の費用相場は1人当たり5万円~150万円となっており、予算に合わせた樹木葬を選ぶことが可能です。
自然の中で眠れる
樹木葬の最大のメリットは、自然の中で眠れることです。
樹木葬は墓石の代わりに樹木や草花を墓標とするため、自然を感じながら穏やかに眠ることが可能です。
自然志向の人や、環境に優しい供養方法を希望する人に選ばれやすい形といえます。
お墓の承継者が不要
樹木葬は多くの場合、寺院が「永代供養」として遺骨の管理や供養を行うため、お墓の承継者が不要です。
近年は少子化や核家族化により「お墓を継ぐ人がいない」という悩みを抱えている人が増えています。
永代供養を行う樹木葬であればこのような悩みを解決でき、誰でも安心して眠れるというメリットがあります。
お墓の清掃や管理を任せられる
樹木葬のメリットとして、お墓の清掃や管理を任せられる点も挙げられます。
一般墓では、お墓の定期的な清掃は遺族が行う必要がありますが、樹木葬では管理者が定期的に整備を行ってくれるものもあります。
遺族が遠方に住んでいたり、高齢などの理由でお墓参りが難しい人にとって、お墓の管理や清掃を任せられることは大きなメリットと言えます。
宗旨・宗派が不問
樹木葬では、宗旨・宗派が不問の場合が多いため、誰でも気軽に利用できることがメリットです。
一般的なお墓では、特定の宗派であることや寺院の檀家であることなど、特定の条件が必要になる場合があります。
一方、樹木葬は異なる宗派の人や無宗教の人でも利用できます。家族内で宗旨・宗派が違っても一緒に眠ることが可能です。
寺院墓地内にある樹木葬も宗旨・宗派不問の場合が多いため、歴史がある寺院で誰でも安心して眠れる仕組みになっています。
樹木葬を選ぶ際の注意点
樹木葬は自然志向で管理の手間も少ない供養方法として人気がありますが、気を付けるべき点もあります。
ここでは、樹木葬を選ぶ際の注意点について解説します。
遺骨を取り出せないことがある
樹木葬では、「遺骨を自然に還す」という考え方のため、一度埋葬すると遺骨を取り出せないケースが多くあります。
特に合祀墓タイプでは、最初から他の人の遺骨と一緒に埋葬するため、後で遺骨を取り出すことはできません。
また、粉骨した遺骨を直接土中に埋葬した場合も、遺骨を取り出すことが難しくなります。
将来改葬の可能性がある場合は、遺骨を取り出せるプランを選ぶと良いでしょう。
一定期間後に合祀される場合がある
樹木葬では、最初は個別の区画に埋葬し、一定期間後に合祀される場合があります。
合祀までの期間は寺院や霊園によって異なりますが、13回忌や33回忌などの年数を区切りとする場合が多くなっています。
合祀された後は他の人の遺骨と同じスペースに埋葬され、遺骨を取り出せなくなるため注意が必要です。
樹木葬を契約する際は「遺骨の取り出しが可能か」「個別供養期間はどれくらいか」を確認するようにしましょう。
樹木葬で納骨するまでの手順
樹木葬を契約して納骨するまでの手順は、以下のとおりです。
- 希望に合う樹木葬を探す
- 現地を見学する
- 契約・入金する
- 使用許可証が発行される
- 遺骨を埋葬する
まずは樹木葬の資料請求を行い、希望に合うものを探します。気になる樹木葬が見つかったら、必ず現地を見学しましょう。
見学の際は、交通アクセスや樹木葬の雰囲気や管理状況、供養プランなどを確認します。納得できる樹木葬が見つかったら、契約手続きを行います。
契約時には契約書に記載されている利用規約や契約期間、維持管理費、追加費用の有無などの項目を慎重に確認しましょう。
入金後は「墓地使用許可証」が発行されます。この書類は納骨時に必要になるため、失くさないように保管しておきます。
納骨する際は、事前に納骨日を決めて施設側に連絡します。
「納骨法要」を行う場合は、僧侶の方に依頼し、当日はお布施をお渡しします。お布施の目安は、約3万円~5万円となっていますので、事前に用意しておきましょう。
樹木葬と遺骨についてよくある質問
樹木葬や遺骨の取扱い方について、よくある質問を紹介します。
樹木葬ではお墓参りはどうすれば良いですか?
樹木葬のお墓参りでは、墓石ではなくシンボルツリーやプレートの前で手を合わせてお参りをします。
また、共同の祭壇があり、そこで供花や線香を供えて手を合わせる場合もあります。樹木葬によっては線香やお供え物ができない場合もあるため、事前に確認しましょう。
樹木葬にすると遺骨は本当に土に還るのですか?
樹木葬では、遺骨を土に直接埋葬する場合は、時間をかけて遺骨が土に還っていきます。
骨壷を使う場合も、分解される素材を使っている場合は長い期間をかけて最終的に遺骨が土に還ります。
ただし、陶器や磁器の骨壷を使って埋葬する場合は土に還ることは難しいため、事前に埋葬方法を確認するようにしましょう。
まとめ
樹木葬は、自然に還りたいという希望を叶える新しい供養の形です。
樹木葬では、遺骨をそのまま土中に埋葬する場合や、分解されやすい骨壷を使って土中に埋葬する場合は時間をかけて遺骨が土に還ります。
そのため、遺骨がどうなるのか、本当に自然に還れるのかと不安に感じる人も安心して眠ることが可能です。
一方で、土に還れないような埋葬方法もあるため、契約内容を事前に確認して樹木葬を選ぶようにしましょう。
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