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納骨堂は、都市部を中心に需要が高まっている、新しい供養の形です。しかし、一方で契約や費用、運営体制などに起因するトラブルが起こる場合もあります。

納得できる納骨堂選びをするためには、事前に納骨堂のトラブル事例や注意点を理解し、重要なポイントを確認しながら検討を進めることが大切です。

この記事では、トラブルの回避方法、注意点について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

またエータイの永代供養墓・樹木葬・納骨堂は、累計3万人以上のお客様にお選びいただいております。
「将来お墓の管理が心配」「お墓のことで家族に負担をかけたくない」「跡継ぎ・墓じまい不要のお墓にしたい」などお考えの方は、ぜひこちらから近くのお墓をお探しください。

納骨堂とは

黒髪山大智院 - 永代供養付納骨堂「御守閣」

納骨堂とは、遺骨を納める屋内スペースがある施設のことをいい、従来のお墓に変わる新しい供養の形として注目を集めています。

一般的なお墓では、墓石を建立してその中に遺骨を埋葬し、継承者が代々お墓を引き継いで供養や管理をします。

一方で、納骨堂は主に建物の屋内にスペースを設けて、そこに遺骨を埋葬することが特徴です。ロッカー型・仏壇型・墓石型・自動搬送型や位牌型など様々な種類があり、自分の考えや予算に合ったものを選べます。

また、納骨堂では永代供養が付いていることが多く、遺骨の管理や供養を永代にわたって寺院に任せられます。

そのため、永代供養付きの納骨堂ではお墓の継承者がいなくても安心して眠れるというメリットがあります。さらに、都市部など利便性が高い場所にありお参りしやすいこと、一般的なお墓に比べて費用を抑えられることも魅力となっています。

納骨堂のトラブル事例【管理会社とのトラブル】

納骨堂を利用するうえで多いのが、管理会社とのトラブルです。ここでは納骨堂の契約や利用の際に起こりうるトラブル事例について、詳しく解説します。

遺骨を粉骨された

納骨堂では、遺骨を埋葬するスペースが小さいため、遺骨を細かく砕く「粉骨」が行われることがあります。

しかし、その際に「粉骨に同意した覚えがない」「知らないうちに粉骨されていた」などのトラブルが発生する可能性があります。

納骨堂を契約する際は、粉骨する必要があるかどうかをきちんと確認するようにしましょう。

納骨堂の更新ができなかった

納骨堂によっては、一定期間ごとに更新手続きが必要な場合があります。

しかし、中には「更新に気づかず契約が終了してしまった」「更新を希望したのに受け付けてもらえなかった」というケースもあるため注意が必要です。

更新ができなかった場合は、遺骨は合祀されるケースが多く、遺骨を取り出すことが難しくなります。

特に、契約者本人が高齢の場合や、住所や連絡先の変更手続きがされていない場合は、気づかずに更新期限が過ぎてしまう場合があるため注意しましょう。

個別安置期間や合祀の説明が不十分だった

個別安置期間とは、遺骨が個別に安置される期間のことをいいます。個別安置期間が終了すると、合祀されて他の人の遺骨を一緒に埋葬されることが一般的です。

納骨堂では、契約内容によって「13年」「33年」など、個別安置期間が決められているケースが多くなっています。(中には個別安置期間の制限がない場合もあります。)

しかし、「個別安置期間が終わると合祀される」という点について十分な説明がないまま契約してしまうと、「いつの間にか合祀されていた」「改葬を考えていたのに合祀されて遺骨を取り出せなくなってしまった」というようなトラブルが発生する可能性があります。

納骨堂を契約する際は、個別安置期間は何年なのか、延長が可能かどうかを必ず確認するようにしましょう。

改葬ができなかった

納骨堂を利用した後に、「遺骨を故郷に戻したい」「お墓を建てたい」といった理由で改葬を考える人もいます。

しかし、運営側が非協力的で「改葬に必要な書類を発行してもらえない」というトラブルが発生しています。

将来改葬する可能性がある場合は契約書をしっかりと確認し、改葬の可否や必要書類の発行の流れについて確認しておくようにしましょう。

施設の管理や運営が行き届いていなかった

納骨堂を実際に利用し始めた後に、「施設の清掃が不十分である」「館内の照明が暗くてお参りしにくい」「供花がきちんと交換されていない」など、管理面で不満を感じることがあります。

このようなトラブルを避けるためにも、契約前に施設を見学し、清掃状況やスタッフの対応をしっかり確認するようにしましょう。

納骨堂スペースが移動された

納骨堂では、契約者ごとにロッカーや仏壇型の壇などの区画が割り当てられます。しかし、建物のリニューアルやシステム変更などの運営側の都合で、遺骨を別の区画に移動されてしまうことがあります。

利用者にとっては、契約時に選んだスペースそのものも大切な供養の場です。

そのため、遺骨が移動されて参拝時の雰囲気が変わったり、予告もなく勝手に移動されてしまうと精神的なショックが大きくなります。

このようなトラブルを防ぐには、契約前に「埋葬スペースは固定か」「移動の可能性はあるか」を事前に確認することが大切です。

契約書や重要事項説明書にスペースの移動に関する記載があるかどうかも併せてチェックしましょう。

お墓参りの方法に制限があった

納骨堂は一般的には屋内型で、天候に関わらずお参りできるなど利便性が高いことが特徴です。

ただし、納骨堂によっては、防火や衛生管理などの問題で線香やろうそくが禁止されていたり、花やお供え物を自由に供えられない場合もあるため、注意が必要です。

また、納骨堂では開館時間しかお参りできないため、早朝や夜に参拝したい人が不便を感じることがあります。

加えて、事前予約制を導入している納骨堂では、行きたい時に自由にお参りできないケースもあります。

納骨堂を契約する際は、お墓参りの条件をよく理解し、自分の希望に合うかどうかを確認するようにしましょう。

納骨人数に制限があった

一般的なお墓であれば、墓石の下に広い納骨室(カロート)があるため、家族や親族の遺骨を何代にもわたって埋葬することが可能です。

一方、納骨堂は限られたスペースに遺骨を納めるため「一契約につき2名まで」「最大で4名まで」など、納骨人数が決まっている場合がほとんどです。

納骨堂の契約時に、このような決まりを十分に理解していないと「家族全員分の遺骨を納められなかった」「追加納骨ができず、別契約が必要だった」ということが起こり、トラブルになることがあります。

納骨堂を検討する際は、事前に納骨可能な人数や追加費用の有無などを確認し、自分の希望に合っているものを選ぶようにしましょう。

個別の法要ができなかった

多くの納骨堂では、定期的に合同供養などを行って供養をしますが、個別の法要には対応していないことがあります。

契約後に「故人の命日に個別法要をしたい」と希望しても、納骨堂のルール上できなかったり、別途高額な費用がかかってトラブルになるケースがあるため注意が必要です。

節目の時期に個別法要を行いたい場合は、個別法要の対応の有無や、利用できる法要室の規模、費用や予約方法などを事前に確認するようにしましょう。

納骨堂が倒産した

近年は「納骨堂を運営する法人が倒産してしまった」というトラブルが増えています。

運営する法人が倒産した場合は納骨堂が閉鎖されるため、遺族は遺骨を引き取る必要があります。

しかし、中には遺骨の返還が遅れたり、連絡が不十分で遺骨の場所がわからなくなってしまうことがあります。

民間企業と比較すると、寺院や公益法人が運営しているものは比較的安定性が高いと言えます。

納骨堂を選ぶ際は、運営母体の信頼性も考慮して決めるようにしましょう。

納骨堂のトラブル事例【費用におけるトラブル】

納骨堂は費用を抑えられることが魅力ですが、トラブル事例もあるため詳しく紹介します。

予想していたよりも費用がかかった

お墓の費用を抑えるために納骨堂を選んだのに、予想以上に費用がかかってしまったという声も少なくありません。

納骨堂の初期費用が安くても、年間管理料や更新料、納骨時の手数料などが追加された場合、高額になってしまうことがあります。

納骨堂を選ぶ際は、初期費用に含まれている項目や、追加費用の有無を確認することが大切です。

また、個別安置期間が終了して合祀される際に、あらためて合祀後の供養や維持管理費用が発生することもあります。

納骨堂を選ぶ際は、初期費用だけではなく将来にわたってどれくらいの費用がかかるのか把握して決めるようにしましょう。

建物の改築費を請求された

深刻なトラブル例の一つとして、「納骨堂の建物改修費を請求された」という事例があります。

納骨堂はビルなどの建物に設置されていることが多いため、老朽化すると改修が必要です。また、耐震工事などを行うこともあります。

これらの費用は本来運営側が負担すべきものですが、一部の納骨堂では利用者に修繕費や改築費の一部を請求する事例があり、トラブルにつながっています。

拒否すると契約を継続できないと言われ、納得できないまま費用を支払うケースもあるようです。

本来であれば、納骨堂の建築費用を利用者に請求するのは不適切ですが、契約書に「建物改修の際は協力金をお願いする場合がある」と書かれていて拒否できない場合もあります。

契約時にはそのような文言が記載されていないかをチェックし、改修時の費用負担の有無についても確認しておくようにしましょう。

納骨堂のトラブル事例【家族・親族とのトラブル】

納骨堂の利用においては、家族や親族間でのトラブルも少なくありません。ここでは、家族・親族に関連するトラブル事例を詳しく解説します。

生前契約を家族・親族に伝えていなかった

近年は終活に取り組む人が増え、「自分の好きな場所で眠りたい」「子供に迷惑をかけたくない」と考えて納骨堂を生前契約する人も増えてきました。

しかし、家族や親族が「先祖代々のお墓で眠るべきだ」と考えていた場合、考え方の違いからトラブルにつながる可能性があります。

また、生前契約したことを家族に伝えていなかった場合、亡くなった後に納骨堂の契約を知って戸惑うこともあります。

このようなトラブルを避けるには、生前契約のことをきちんと家族や親族に伝え、理解を得ておくことが大切です。

供養に対する考え方が違う場合は、一緒に見学に行くなどして根気強く話し合い、納得してもらってから購入するようにしましょう。

納骨堂がイメージと違い理解を得られなかった

本人が納得して納骨堂を選んだ場合でも、家族や親族が納得できないことがあります。

特に、ロッカー型や自動搬送型などの現代風の納骨堂の場合、従来の墓石を建立するお墓に親しみを持っている世代は抵抗感を持つことがあります。

家族や親族に理解してもらうためには、一緒に見学に行って説明を聞き、納骨堂の仕組みや供養方法などを共有しておくことが大切です。

親族の合意を得ずに墓じまい・改葬をした

墓じまいの改葬先として納骨堂が選ばれるケースも多くなっていますが、家族や親族の合意を得ずに墓じまいを進めた場合、信頼関係が崩れて深刻なトラブルにつながる可能性があります。

このようなトラブルを防ぐためには、墓じまいを検討した段階で早めに家族や親族に相談することが大切です。

檀家になっている場合は、墓じまいをせざるを得ない事情をご住職にも早めに相談し、理解を得るようにしましょう。

合祀について説明していなかった

納骨堂は、個別安置期間が終わると合祀される形式が多くなっています。

しかし、この点を家族や親族が理解していなかった場合、トラブルになるケースが少なくありません。

特に、合祀に抵抗感を持つ家族や親族がいた場合、深刻な対立につながる可能性があるため注意が必要です。

納骨堂を検討する際は、合祀のタイミングや合祀の供養方法、後日遺骨を取り出せなくなることなどを家族や親族にしっかり説明するようにしましょう。

納骨堂のトラブル事例【その他】

納骨堂では、予測できないトラブルが発生することもあります。ここでは、その他のトラブル事例について紹介します。

納骨堂が被災した

納骨堂の利用者にとって深刻なトラブルのひとつが、地震や台風・大雨などの自然災害による施設の被災です。

納骨堂は建物の中にあるため比較的安全ではあるものの、建物自体が被害を受けた場合、遺骨や参拝設備がダメージを受ける可能性があります。

施設が被災して運営会社が撤退や倒産をした場合、遺骨の保管や供養が継続できなくなる場合があるため、注意が必要です。

納骨堂を契約する際は、万が一の際はどのような対応をするのかを確認しておくと安心できます。

立地やアクセスが悪かった

納骨堂を利用しはじめると「思った以上に立地やアクセスが悪かった」と感じることがあります。

特に、バスや電車の本数が少ない地域にある場合、予想以上に通いづらく、結果的にお参りに行く回数が減ってしまうケースもあります。

納骨堂は一度契約すると長期間利用することになるため、日常的に通いやすいかどうかをしっかり確認することが大切です。

また、納骨堂がある地域の治安が悪く、安心してお参りに行けないと感じる場合もあります。

契約する際は、実際に現地を訪れてアクセスや駐車場の有無や広さ、高齢になっても通いやすいかどうかを総合的に判断するようにしましょう。

納骨堂のトラブルを回避するための方法

納骨堂のトラブルを避けるためには、いくつかのポイントを確認することが大切です。ここでは、トラブルを避けるための対策方法を紹介します。

親族とよく話し合う

納骨堂を選ぶ際は、家族や親族と十分に話し合い、合意を得て進めることが大切です。

納骨堂を選ぶ際は、家族・親族と一緒に見学に行って説明を聞き、納骨堂や永代供養の仕組みなどを理解してもらうように努めましょう。

家族や親族を尊重しながら決めることで、安心して供養を継続できる環境が整います。

複数の納骨堂を比較する

納骨堂は、運営主体や施設によって費用やお墓参りの方法など、条件が大きく異なることがあります。

ひとつの納骨堂だけを見て決めてしまうと、後から「もっと条件が良いところがあった」と後悔につながることもあります。

納骨堂を検討する際は、立地の利便性やアクセス方法、費用の総額、永代供養の有無や管理体制など様々なポイントを比較し、納得できる納骨堂を選ぶようにしましょう。

個別安置期間を確認する

納骨堂を選ぶ際に重要なのは、個別安置の期間です。この期間は納骨堂によって異なるため、契約前に把握しておくことが大切です。

契約時に個別安置期間を把握していなかった場合、思っていた以上に早く合祀されてしまい、納得できる供養ができないことがあります。

個別に供養できる期間は家族や親族にとって重要なため、必ず確認するようにしましょう。

エータイでは、個別安置期間の制限がない納骨堂や永代供養墓も取り扱っています。見た目やプランが気になる方は、以下からお近くのお墓をお探しください。

納骨できる人数やお参り方法を確認する

従来のお墓は多くの遺骨を埋葬できますが、納骨堂では納骨人数に上限があるケースが多いため、事前に確認することが大切です。

また、お参り方法も納骨堂によって違いがあります。

特に、供花やお線香が禁止されているところもあるため、お墓参りの方法を確認し、希望に合った納骨堂を選ぶようにしましょう。

事前に予算を決める

納骨堂を検討する際は、事前に予算を決めておくことも大切です。最初に予算を決めずに進めると、結果的に無理がある契約をしてしまうことがあります。

無理のない予算を設定し、その範囲内で納得できる納骨堂を選ぶようにしましょう。

現地見学をして納骨堂の種類を決める

納骨堂を選ぶ際に、パンフレットやホームページの情報だけで判断してしまうと、「イメージと違った」と後悔につながることがあります。

納骨堂を契約する際は、必ず現地を見学して施設の雰囲気や管理状態を確認しましょう。また、家族と一緒に見学して説明を聞くことで、情報共有ができて後々のトラブルも防止できます。

費用内訳を確認する

納骨堂を契約する際は、初期費用の内訳を細かく確認することが大切です。

また、追加費用の有無や、建物の改修や移転時に費用がかかる可能性があるかどうかも重要な確認ポイントです。

疑問点がある場合はきちんと確認し、納得した上で契約するようにしましょう。

納骨堂のトラブルはどこに相談すれば良い?

納骨堂でトラブルが発生した場合、契約内容や管理規約に基づいて対応してもらえる可能性が高いため、まずは納骨堂や運営会社に問い合わせましょう。

特に、費用や管理体制に関する問題は、運営側との話し合いが基本となります。

運営会社が誠実に対応してくれない場合は、消費生活センターや弁護士など、第三者機関への相談も検討します。

また、宗教法人が運営している納骨堂であれば、宗派の本部に相談するという方法もあります。

納骨堂に関するトラブルは大きな精神的負担となるため、困ったときは1人で抱え込まずに相談するようにしましょう。

納骨堂にはメリットも多い

納骨堂には、以下のように多くのメリットがあります。

  • 交通アクセスが良く利便性が高い
  • 天候に左右されずいつでもお参りできる
  • 管理がしっかりしている
  • お墓の継承者が不要(永代供養付きの場合)
  • 費用を抑えられる
  • 宗旨・宗派を問わず誰でも利用できる場合が多い

納骨堂にはさまざまなトラブル事例がありますが、事前にさまざまなポイントを確認して自分に合ったものを選ぶことで、トラブルや後悔を防げます。

供養方法を検討する際は、納骨堂の特徴をよく理解して選ぶようにしましょう。

まとめ

納骨堂は、現代のライフスタイルに合った供養方法ですが、仕組みや管理体制などをしっかり理解せずに契約すると思わぬトラブルにつながる可能性があります。

トラブルを防ぎ、安心して供養できる納骨堂を選ぶためには、事前に複数の納骨堂を比較して、さまざまなポイントを丁寧に確認することが大切です。

また、親族の合意を得ておくことも大切です。

納骨堂を安心できる供養の場にするためにも、さまざまな情報を収集して総合的に判断するようにしましょう。

※調査期間:2021年1月1日~2024年12月31日
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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