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家族の誰かや、あなた自身が亡くなった後のことを考える時、お墓のことも同時に考える方は多いのではないでしょうか。

日本では誰かが亡くなると、先祖代々のお墓に入るか、新しくお墓を建てるのが一般的です。

しかしながら最近では、「お墓は必要ない」「お墓は高額でとても建てられない」などの理由から、自宅で故人を供養する「自宅墓(じたくぼ)」という方法が注目されています。

今回は自宅墓について、費用やメリット、デメリットなどに触れながら解説していきます。

エータイでは、80以上の厳選寺院と提携し、お客様のご要望にあわせた永代供養墓・樹木葬をご案内しております。

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自宅墓とは

自宅墓とはその文字が示すとおり、「自宅にあるお墓」を意味し、手元供養の一つの方法です。

お墓といっても墓地や霊園に建てるあの大きさではなく、家のリビングなどに置ける小さなサイズのお墓です。

何らかの理由でお墓を持てない人、お墓はあるが遠過ぎて行くことができない人などもいらっしゃいますが、自宅墓の場合、自宅にあるお墓に遺骨を保管することで、故人をいつも身近に感じ、供養することができるのが大きな特徴です。

手元供養とは

故人を想いお祈りしたり、お供え物をしたりすることを「供養」といいます。

これまでは供養といえば仏壇に手を合わせる、お墓参りに行く、というのが一般的でした。

そんな中、2000年代に入ったころから手元供養という方法が広まってきました。

手元供養は、遺骨の全部もしくは一部を自宅など身近な場所で保管して供養する方法です。

「故人との別れに対して気持ちの整理がつかない」「いつまでも側にいて欲しい」などの理由から手元供養を選ぶ人も増えてきています。

たくぼ(宅墓)との違い

近い言葉として「たくぼ(宅墓)」というお墓もあります。

たくぼ(宅墓)は自宅墓の一種ですが、こちらは滋賀県の浦部石材工業という石材事業者様が開発・販売をしている自宅用墓石の商品名です。

このたくぼ(宅墓)は、日本テレビ『スッキリ』や、朝日新聞の中で新しい供養方法の一つとして紹介され話題となりました。

この記事では自宅墓についてを解説しておりますので、たくぼ(宅墓)について詳しく知りたいという方は、浦部石材工業様の公式サイトをご覧ください。

浦部石材工業-公式サイト

自宅墓は法律上問題はないのか

自宅墓を考える際に気になるのは、遺骨を自宅などに置いておくのは法律上大丈夫なのかという点です。

お墓に関する法律に「墓地埋葬法」があります。

正式には「墓地、埋葬等に関する法律」といい、この中の第四条に次のように書かれています。

 ”埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない”(厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」)

ここで触れられているのは、墓地以外に遺骨を埋蔵してはいけないということです。

逆にいえば、埋蔵しなければどこで保管しても問題は無いわけで、自宅などで保管していても違法行為には当たりませんので安心してください。

ただ、骨を破棄することはできませんので、自身の死後、自宅墓の跡継ぎがいない場合は、いずれかの方法で墓所に埋葬する必要があります。

自宅墓の種類

宅墓の種類

自宅墓には「全骨タイプ」と「分骨タイプ」という、2種類の方法がありますので、それぞれについて解説していきます。

全骨タイプ

全骨タイプは遺骨の全部を手元に保管す自宅墓です。

骨壺というと頭に思い浮かぶ、あの大きさの物が必要となります。

手元供養のために販売されている骨壺は全体的に小さめの物が多いため、全骨タイプの自宅墓では、いくつかの骨壺に分けて保管することもあります。

また、粉骨という方法を取ることで遺骨の体積を3分の1から5分の1程度まで減らすことができますので、限られたスペースでの自宅墓にはおすすめです。

粉骨することでコンパクトに保管できるだけでなく、遺骨にカビが生えにくくなるため、衛生面でもメリットがあります。

分骨タイプ

分骨タイプは遺骨の一部を手元に保管する自宅墓です。

分骨式を行い、手元に残す分だけを骨壺から取り出します。

残りはお墓に収めたり、納骨堂や樹木葬、永代供養墓といった継承者の不要な納骨先を選択することもできます。

また、手元供養としてアクセサリーなどの加工品を作ったりすることもできます。

自宅墓の費用

自宅墓に興味をもった方の中には、費用が気になる方も多いのではないでしょうか?

霊園や墓地にお墓を建てる場合、墓石代と永代使用料を合わせた購入価格の全国平均は169万円というデータがあります(第12回 お墓の消費者全国実態調査による)。

購入した後も管理費が年間数千円~数万円掛かります。

では、自宅墓の場合はどれくらいの費用が掛かるのでしょう?

一般的に自宅墓に掛かるとされている費用について解説していきます。

自宅墓本体の購入費

自宅墓の形式として一般的なのが、墓石タイプと仏壇タイプです。

墓石タイプは中に骨壺を納める空洞があり、安いものでは数万円〜十万円強ほどで販売されています。

仏壇タイプは、下部に観音開きの扉があり、中に遺骨を納められるようになっているタイプが多いです。

こちらは大きさや使用している木材、生産国などによって値段に幅がありますが、おおよそ10万円~100万円弱になります。

他にも、お洒落なデザインで、インテリアとしてもお部屋に溶け込むガラス製の自宅墓なども販売されています。5千円~5万円程度の物が多く、他と比べて費用を抑えることができます。

いずれにしても一般的な墓石を購入するお墓と比べると、費用を大きく抑えることができます。

骨壺の購入費

自宅墓において骨壺は欠かせない物です。

通常使われる白無地のタイプの骨壺は1,000円~数千円で購入できます。

伝統工芸品やガラスタイプの物になると、数万円~数十万円する物もあります。

全骨タイプの自宅墓にするか、分骨タイプの自宅墓にするかで選ぶ骨壺の大きさも変わってくるため、あらかじめ決めておくのが良いでしょう。

粉骨費用

遺骨を粉骨して保管する場合、専門業者に依頼するため、粉骨費用が発生します。

費用は骨壺の大きさに応じて設定されていることが多く、7千円~2万円ほどが相場となっています。

粉骨することで遺骨の体積を減らすことができるので、用意する骨壺をよりコンパクトな物にすることができます。

その他にかかる費用

最終納骨先への費用

自宅墓を継承する人がいなくなった場合、最終納骨先への費用が掛かります。

先祖代々のお墓がある場合は、数万円の埋葬費で済みますが、お墓が無い場合は永代供養してもらえる納骨先を探す必要があります。

遺骨をまとめて供養する合祀墓で1名あたり数万円から10万円ほど、個別に納骨する集合墓だと20万円~50万円ほどの費用となります。

永代供養墓をご検討されている方は、以下の資料も合わせてご参考にしてみてください。

墓じまいの費用

これまでにあったお墓を撤去して自宅墓にする場合、墓じまいをする必要があります。

墓石の撤去費として10万円~30万円、遺骨をお墓から取り出すのに1人当たり数万円の費用が掛かります。

さらにお寺の檀家であった場合は、離檀料や閉眼供養料などが合わせて10万円~数十万円掛かると思っておきましょう。

墓じまいについては下記の記事でも解説しています。

墓じまいとは?墓じまいの費用や手続き・流れについて

自宅墓のメリット

宅墓のメリット

新しい手元供養の形である自宅墓。

どの様なメリットがあるのか解説していきます。

故人を身近に感じることができる

「お墓の場所が遠方すぎる」「時間がなかなか取れない」などの理由で、お墓参りに行けてない人が多いのではないでしょうか?

自宅墓は時間にとらわれず、普段の生活の中で故人を供養することができます。

日常に故人を感じ、ともに生活できることが自宅墓の最大の魅力であると思います。

また、歳を重ね身体が不自由になったとしても、自宅でお墓参りができるのはうれしいですよね。

費用が抑えられる

霊園や墓地にお墓を建てる場合、墓石代や永代使用料で150万円~300万円ほどの費用が掛かります。

加えて、年間の管理費などでの出費も加算されていきます。

自宅墓は自宅での供養ですので、掛かる費用は最初の数万円~数十万円のみで済みます。

自分なりの形で供養できる

自宅墓は遺骨を自宅に埋葬さえしなければ、形や方法にしばられることなく供養することができます。

様々なデザインの墓石であったり、故人やあなたの好みに合ったスタイルでの供養が可能です。

ペットも供養できる

かわいがっていたペットが亡くなると、家族と同じように悲しみに暮れると思います。

霊園などでペットを埋葬してもらうことは可能ですが、いつまでも側にいて欲しいと願う飼い主も多いはず。

自宅墓であれば、何の縛りもなしに毎日供養することができます。

自宅墓のデメリット

自宅墓にはデメリットも存在します。

あらかじめ知っておくことで、対処できることもありますので理解を深めておきましょう。

衛生面に注意が必要

高温多湿な日本の気候により、保管中の遺骨にカビが生えてしまうことがあります。

・日当たりの良い場所で保管したため、骨壺の内と外の寒暖差で結露ができた

・骨壺の蓋を開けた際、空気中の酸素や水分が骨壺の中に入った

・素手で遺骨に触れた

これらの行為はすべて遺骨に湿気を付着させ、カビが生える原因となりますので、注意が必要です。

衛生面での心配を無くすには、粉骨して真空パックで保管する方法がおすすめです。

自宅墓を管理する人が亡くなった時に遺骨の行き先に困る

自宅墓を管理していた人が亡くなった場合の遺骨の行き先について、あらかじめ決めておいた方が良いでしょう。

ご遺族の方がそのまま引き継ぐ形になれば問題はないのですが、自宅にお墓を置くことを好まない人もいるでしょう。

先祖代々のお墓があれば、そこに埋葬されることが多いですが、自宅墓で保管していた遺骨を埋葬する際には、火葬証明書が必要となりますので、なくさず取っておきましょう。

自宅にお墓を置くことに抵抗を感じる人もいる

手元供養として広く認知され出している自宅墓ですが、部屋の中にお墓があることに抵抗を感じる人がいるのも事実です。

死に対する考え方は人それぞれ違うため、他の家族や親族の同意を得たうえでの自宅墓の設置が望まれます。

お墓の持つイメージが「暗い」「怖い」といったマイナスのイメージもあるため、小さなお子さんがいる場合などはお墓とは思わないデザインの物を選ぶと良いかもしれません。

自宅墓の注意点

宅墓の注意点

自宅墓で遺骨を保管する際の注意点について2点あげておきます。

まず1つ目は、法律を守ったうえでの保管をする必要があることです。

墓地埋葬法により自宅で遺骨を保管することは違法行為ではありませんが、自宅の庭などに埋葬することは違法行為に当たりますので、絶対に行わないようにしましょう。

2つ目は、分骨証明書の発行についてです。

分骨して自宅墓で保管していた遺骨を最終的にお墓に埋葬しようとする際には、分骨証明書が必要になります。

分骨を行う際に忘れずに発行してもらうようにしましょう。

永代供養という選択肢

故人の供養には「永代供養」という選択肢もあることを紹介しておきます。

永代供養とは遺族に代わって霊園や寺院が故人の供養をしてくれます。

自宅墓で保管していた遺骨の最終納骨先として選ばれることもある永代供養は、身寄りのない人や、子供がいない人に多く利用されています。

霊園や寺院の準備したお墓に納骨されるため、墓石の準備は不要で費用はかなり安く抑えられます。

管理、供養もお任せで行ってもらえるので、様ざまな理由で「お墓を持てない」「お墓参りに行けない」人にとってはおすすめの供養方法です。

永代供養墓をご検討されている方は、以下の資料も合わせてご参考にしてみてください。

また、永代供養については以下の記事でも解説しています。

永代供養とは?その種類や費用、メリット・デメリット、選び方のコツ

まとめ

社会の変化と共に、個人の死生観や宗教観も変わってきています。

自宅墓という形で故人を供養することも、昔では考えられなかったのではないでしょうか。

供養の方法が多様化し、選択肢が増えていますが、大切なのは故人を思う気持ちです。

生前の故人の意向や、遺族同士でよく話し合ったうえで、最善の供養方法を選択されると良いでしょう。

エータイでは、首都圏を中心に80以上の厳選寺院の永代供養墓をご紹介しています。

もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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