墓じまいとは

もくじ

墓じまいの意味とは?必要な手続きや書類を全解説

墓じまいの意味とは?必要な手続きや書類を全解説
近年、今あるお墓を整理する「墓じまい」を選択する人が増えてきています。
これは日本人のライフスタイルの変化が根底の理由にあると言えるでしょう。

さて、この墓じまいですが、遺骨を動かすには市区町村の許可を受けなければなりません。
「墓地・埋葬等に関する法律第5条第1項」により、勝手に墓じまいをすると、刑罰の対象になってしまうので注意が必要です。

しかし、墓じまいの基本的な手順に則り、流れ通りに作業を行っていけば面倒なトラブルに巻き込まれることはありません。

墓じまいの手順としては、以下の通りです。

①お墓の中身を確認しておく
②遺骨の受け入れ先を決める
③「改葬許可申請書」を取り寄せる
④現在の墓地管理者に墓じまいを伝える
⑤改葬許可証を発行しもらう
⑥遺骨を取り出す
⑦お墓のあった場所を更地にする

この基本的な7ステップをおさえておけば、問題はありません。

墓じまいの意味とは

墓じまいの意味とはまず、「墓じまい」とはどんなことを指しているのかを確認しておきましょう。

墓じまいとは、端的にいうとお墓の撤去、処分することです。
廃墓、お墓の引っ越し、改葬とも呼ばれています。
ライフスタイルの変遷により、後継者や供養してくれる人がいなくなった墓が出てきています。
その墓を片付けて、敷地を更地にした上で お寺や霊園の管理者に敷地を返還することを「墓じまい」と言うのです。

お墓には遺骨が安置されていますから、それらの遺骨を今後どのように扱うのか、どこに引越しさせるのかを考えておく必要があります。
「永代供養」や「散骨」、「納骨堂・手元供養」など数多くある供養方法の中から、親族でしっかりと話し合っておく必要があるのです。

遺骨が納められたお墓とは、遺された家族にとっては「心のよりどころ」とも言える存在です。
「墓じまい」とは単にお墓を片付けるだけではなく、遺骨とともに家族や遺された親族の思いやよりどころを別の場所に移す作業という意味も指していることをおさえておきましょう。

また、「墓じまい」をする際には、現在墓所がある霊園がどのようなものかによって、意味するものが変わってきます。
たとえば、公営や民間霊園にお墓がある場合は墓じまいを希望すればすぐに認められます。
後は、「改葬届け」や「受入証明」といった手続きを踏むだけです。

しかし、寺院墓地にお墓がある場合は、「墓じまい」が単にお墓の引越しということ以上の意味を含むことになってきます。
寺院の境内にあり、その寺院の「檀家」でなくては使用できないお墓を墓じまいするということは、「檀家契約の解消」という意味も孕んできます。

この場合、墓じまいは単なるお墓の引越しにはなりませんから、事前に 寺院に対して墓じまいを行う理由や事情を説明し、理解を求める必要が出てくるのです。
そして、檀家契約を解消して墓を移す許可をもらってから、諸々の手続きに移っていくことになります。

まずは、墓じまいとは、遺骨を引越しさせて遺された家族の心の拠点を移すことであり、寺院墓地の場合は「檀家契約解消」を意味するものだということをおさえておきましょう。

墓じまいをする理由は?

墓じまいをする理由は?近年、墓じまいをする人は増加傾向にあります。
墓じまいの後には、「改葬」をするケースがほとんどですが、統計庁のデータによると、ここ数年は毎年8万件以上の改葬が行われており、しかも年々少しずつ増加しているのです。

改葬が増加傾向にあることからも、墓じまいをする人が増えていることは明らかと言えるでしょう。
このように墓じまいが増えている理由として、大きく3点があげられます。

まず1点目としてあげられるのは、「墓参りが困難になってきた」という点です。
昔のように大家族の中で生まれ育ち、生まれた地域で一生を終えるという人がかなり稀有になってきています。
これは核家族化の進行と都市部への人口集中よる社会問題が影響しています。そのため、日本人のライフスタイルが大きく変化しているのです。
その場合に、地方のお墓を「墓じまい」して、近くに移すなどの選択が取られます。

2点目の理由としては、「近い将来にお墓の維持管理ができなくなる可能性が高い」というケースです。
近年、結婚せずに独身を貫くというライフスタイルも一般的になってきています。
しかし、そうなってくると「お墓の承継者」がいないというケースが出てきます。
お墓の面倒や管理をしてくれる跡継ぎがいない場合、そのお墓は「無縁墓」になってしまいます。
世話をする人がいない無縁墓には草木がはびこり、墓石が損傷することもありえます。
さらに、近隣のお墓や霊園にも多大なる迷惑をかけてしまいます。

そのような事態を避けるために、承継者のいない人が、本人が生きているうちに墓じまいをするケースが見られるのです。

3点目としては、「経済的な理由」です。
墓の維持管理費等は、年間で計算するとかなりの金額がかかります。昔であれば、祖先を敬うためにそれらの費用は当たり前のように支払われてきました。
しかし、近年では先進的な考えを持つ方が増えてきて、多額の費用負担をすることが祖先を敬うことになるのかを疑問視する方も増えてきたのです。

以上の結果から、簡単な維持管理費のかからない手法で祖先を祀りなおしたいという理由で、墓じまいをする人が出てきています。

また、霊園が寺院墓地の場合は、お寺と金銭面などでトラブルがあったりして、お寺との付き合いを止めたいという理由で墓じまいを選択する方もいるようです。

ただし、墓じまいをするほとんどの場合は上記3つのうちの1つの理由からというケースは少ないようです。
上記3つの理由が2つ以上当てはまった場合、墓じまいを選択される方が多いようです。

墓じまいの手順の流れや手続きの方法

墓じまいの手順の流れや手続きの方法それでは墓じまいの手順や流れについて、冒頭で紹介した基本のステップの項目ごとに詳しく見ていきましょう。

①お墓の中身を確認する
墓じまいをする際には、お墓の中に遺骨が何体あるのかを書類として届ける必要があります。
ですので、墓じまいを決定したのであれば、まずはお墓の中身を把握していきましょう。
誰の遺骨があるのか、遺骨は何体あるのか、大きさや経過年数、またきちんと火葬がされているかも確認します。
また、骨壺に名前が書かれていない場合もありますから、誰の遺骨なのか明確にわかるようにしておきましょう。

②遺骨の受け入れ先を決める
次に、墓じまい後に、遺骨をどこに受け入れてもらうかを決める必要があります。
永代供養や散骨などの中から親戚とも話し合って、墓じまい後の受け入れ先を決めていきます。
霊園などによっては、新規の遺骨の受け入れをしていない場所もありますので、きちんと下調べをしておきましょう。
遺骨の受け入れ先が決定したのであれば、その霊園などの管理者から「受入証明書」を受け取ります。

③「改葬許可申請書」を取り寄せる
遺骨の受け入れ先が決定し、墓じまいが具体的に形になってきたところで、現在のお墓がある市区町村役場から「改葬許可申請書」を取り寄せて記入していきます。

④現在の墓地管理者に墓じまいを伝える
改葬許可申請書を記入していくのと同時に、現在の墓地管理者に墓じまいを伝えます。
その際に「埋葬証明書」と呼ばれる、遺骨が墓地に埋められていることを証明する書類を発行してもらいます。

⑤改葬許可証を発行してもらう
②~④の行程で揃えた「受入証明書」「改葬許可申請書」「埋葬証明書」を、現在のお墓がある市区町村役所に提出します。
すると、「改葬許可証」という墓じまいと改葬を許可する証書が発行してもらえます。
地域によっては、申請者と遺骨の間柄や遺骨の死亡年月日が判る戸籍謄本が必要になることもあるようです。

事前に、役所に確認しておきましょう。

⑥遺骨を取り出す
「改葬許可証」が下りたところで、遺骨をお墓から取り出す作業を行います。
このときは、「閉眼供養」というお墓から魂を抜き取る法要をするのが一般的です。

⑦お墓のあった場所を更地にする
お墓から遺骨を取り出せたところで、古いお墓を解体して撤去をしていくことになります。
この作業は石材店に依頼することになります。
ただし、霊園や墓地によっては、依頼できる業者が決まっていることがありますので、確認しておきましょう。
指定石材業者がない場合は、評判などをもとに自分たちで選んでいくことになります。

墓じまいに必要な書類は?

墓じまいに必要な書類は?墓じまいに際しては、「改葬申請」をしなくてはなりません。
この際には①「受入証明書」、②「改葬承諾書」、③「改葬許可書」、④「埋葬証明書」の4点が必要となってきます。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

①受入証明書

まず、「墓じまい」をする際には「受入証明書」が必要となってきます。
これは現在のお墓を墓じまいしたのちに、遺骨を引き受けてくれる「霊園」などに発行してもらいます。
この書類の様式は役所でもらえる他に、役所のホームページからもダウンロードできます。

また、「墓地使用許可証」でもOKとする市町村も増えています。

②改葬許可申請書

受入証明書の準備が整えば、次に「改葬許可申請書」を用意します。
改葬許可申請書とは、簡単にいうと、お墓を移動させる許可を、お墓を管轄している市区町村の役所に申請する書類のことです。
こちらも役所や役所のホームページから様式をダウンロードできます。

なお、以下のような事項を記入する必要があります。
・故人の氏名、死亡年月日、本籍
・遺骨を受け入れてくれる霊園や納骨堂の名称や所在地
・申請人の氏名等

「改葬許可申請者」と「墓地使用者」が異なる場合は、あわせて③「改葬承諾書」が必要となります。

③改葬承諾書(※一部の方のみ必要)

「改葬承諾書」は「改葬許可申請書」とあわせて必要になってくる書類です。
ただし、この書類は墓じまいをするすべての人が記入しなくてはならない書類ではありません。
改葬申請者と墓の名義人が違う場合のみ、墓の名義人が改葬や墓じまいを承諾していることを証明してもらうために必要となってくる書類です。

改葬承諾書に必要事項を記入して捺印をしてもらいます。
この際に、「委任状」も作成しておくと良いでしょう。

④埋葬証明書

最後に「埋葬証明書」を、現在遺骨が埋葬されている墓地の管理者に申請してもらいます。
間違えやすいのが、お墓一つにつき一通ではなく、遺骨一体につき一通必要だという点です。
遺骨がある分だけ、埋葬証明書を用意してもらいましょう。

また、一枚に複数の遺骨の情報を記入できるケースもあります。
こちらの様式も市区町村役所や役所のホームページからダウンロードできますから、様式を確認しておきましょう。
故人の氏名等の情報に加えて、墓地の管理者の署名捺印が必要となってきます。
以上、4点の書類を準備して、埋葬してある墓地の市区町村役所に提出します。
墓地に埋葬されている遺骨や遺体を動かすことを許可した証書である「改葬許可証」を受け取ることができます。
埋葬承諾書と同様、「改葬許可証」も遺骨一体につき一通必要な証書であり、大切な書類なので失くさないようにしましょう。

ただし、墓じまいの際に同じ寺や霊園の「合祀墓」や「永代供養墓」に遺骨を納める場合、「散骨」をする場合、海外のお墓に埋葬する場合などは、上記4点の書類は不要です。
このようなケースはまれですから、墓じまいに際しては、先述の4点の書類が必要なことを覚えておきましょう。

墓じまいにかかる費用の相場や離壇料について

墓じまいにかかる費用の相場や離壇料について墓じまいにおいては、それぞれの手続きや作業においてお金がかかってきます。
具体的にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

①改葬手続

墓じまいに必要な書類のうち、「改葬許可証」の発行にはお金が必要になってきます。
地域によって差はありますが、遺骨一体につき300円前後必要となります。

「改葬許可証」を発行してもらうには、記入された「改葬許可申請書」と「埋葬証明書」「受入証明書」が必要です。

②出骨作業

次に、墓じまいの実際の作業として、遺骨をお墓から取り出す作業が必要となってきます。
こちらは遺骨一体につき、大体4万円~5万円で行う業者が多いようです。

また、お墓を引越す際には、閉眼供養が必要となり、お布施も用意することになっています。
こちらは大体5千円~1万円が相場のようです。

③遺骨移送

遺骨を取り出したら、次に新しく拠点となる納骨堂などへ納骨をします。
こちらも遺骨一体につき、2万円~3万円が必要となってきます。
また、ここにお墓の永代供養料や利用料金がかかってくることになります。

遺骨移送に際しては、「閉眼供養」に対して「開眼供養」が必要となってくる場合が多いです。
こちらにもお布施が必要で、閉眼供養同様、3万円~5万円ほどかかってきます。

④墓石解体工事

最後に、これまで使ってきた墓地を更地に戻す工事を石材店に行ってもらいます。
墓石の解体工事費は、地域や墓の規模によって相場が異なってきますが、1平方メートルあたり10万円がおおよその相場となってきます。
まれに、相場よりも安い価格でやってくれる石材店もあるようです。
以上が墓じまいに必要となってくる費用です。
紹介した費用をすべて含めると、100~300万円程度がかかってきます。

また、墓じまいする墓地が「寺院墓地」ですと、墓じまいに伴い檀家契約解消をすることになります。
その際は、檀家契約解除をする「離壇料」を支払うのが一般的です。
離壇料としては、相場も10万円~100万円とも言われており定まっておりません。

高額な離壇料は、たとえば墓の撤去後の景観復元にあてるため、といった理由があるようです。
高額な離壇料を請求された場合は、理由や費用の内訳について寺院に確認してみると良いでしょう。

そもそも離壇料を支払うというのは「慣習」であって「法的義務や根拠」はないということをおさえておきましょう。

ただし、離壇料を支払わないと寺院の署名捺印が必要な書類を書かないと言われてしまうこともあるようです。
その際は、役所やお寺に詳しい方に相談してみましょう。
無意味に高額な離壇料は支払う必要はありませんので、注意しましょう。

墓じまいのマナー(服装・お供え物・のし袋)は?

墓じまいのマナー(服装・お供え物・のし袋)は?墓じまいのときは、閉眼供養といった供養を行う必要があります。
その際のマナーについて確認していきましょう。

①服装について

墓じまいとはお墓を解体・撤去をすることです。
この際の服装は、お坊さんが参加されるか否かで決定されます。
まず、お坊さんが参加せずに身内のみで墓じまいをするのであれば、必ずしも喪服を着る必要はありません。
派手ではない平服を着用すれば良いでしょう。

それに対し、お坊さんを呼んで「閉眼供養」などをしてもらうのであれば、参加者は喪服を着た方が好ましいでしょう。
なぜなら、この「閉眼供養」は法要にあたるからです。
なお、喪服は「洋式」「和式」どちらでもかまいません。
しかし、お墓で行われる法要ですから、動きやすい洋式の喪服の方が便利でしょう。

どちらの場合も墓じまいに参加する人の間で、服装がちぐはぐになるのを避ける必要があります。
墓じまいに参加してくれる親戚一同に、喪服ならば喪服、平服ならば平服と、きちんと伝えておくようにしましょう。

②お供え物

墓じまいに際しても、お供え物が必要となってきます。
豪華なお供え物を準備しなくてはならないのかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、墓じまいには豪華なお供えは不要です。
普段通りのお供え物でかまいません。

墓じまいには、「五供」と呼ばれる基本のお供え物を用意しましょう。
1.香(お線香)
2.花(好きなお花でかまいません)
3.灯燭(ろうそく、キャンドルホルダーなども用意してお墓にロウが垂れないようにしましょう)
4.浄水(ペットボトルや水筒を使って綺麗な水をお供えします)
5.飲食(果物やお菓子、お酒やジュースなどの飲食を用意、墓石に直接置いたり、墓石に飲み物をかけたりするのは控えます)


以上の5つを用意しておけば間違いありません。
また、これらのお供え物は墓前でいただいたり、持ち帰ったりしてお墓に残さないようにします。

なお、墓じまいに際してのお供え物のマナーは、地域や宗派によっても異なります。
不安な場合は閉眼供養等を依頼するときに、お坊さんに相談すると良いでしょう。

③のし袋

墓じまいに際して、閉眼供養をする場合には、「お布施」が必要となってきます。
お布施とは読経をしてもらうお礼のことです。
宗派を問わず閉眼供養には読経が必要ですから、お布施が必要となります。

金額としては、3万円~5万円のお布施を用意します。
手渡しせずに、お盆にのせてお渡しするのがマナーです。
さらに、「御車料」「御膳料」をそれぞれ1万円ずつ、お布施に加えて渡す必要があります。

さて、このお布施ののし袋についてもマナーがあります。
葬儀や法要ではお布施の封筒に「不祝儀袋」を使うのが一般的です。
誤解されがちですが、墓じまいの「閉眼供養」は葬儀ではありませんから、「不祝儀袋」は使いません。

むしろ、墓じまいはご先祖さまのお墓を引越すという「お目出度い」儀式と考えられています。
そのため、のし袋も表書きに「御布施」と書かれた市販の封筒を使います。
白無地の封筒や奉書紙などに「御布施」と書いて代用してもかまいません。
さらに、水引もお目出度いときに使用する紅白の水引を使うのが一般的です。

墓じまい後の改葬と永代供養について

墓じまい後の改葬と永代供養について墓じまいの後は、改葬や永代供養を選択することになります。
これらについて確認しておきましょう。

改葬について

まず、「改葬」ですが、これはお墓を別の場所に移すことを指します。
今のお墓から新しいお墓に遺骨を引越す行為を意味しますが、「墓じまい」にも、お墓を別の場所に移す意味があります。
そのため、「改葬」と「墓じまい」は混合されがちな概念と言えるでしょう。

2つの大きな違いは、改葬がお墓の引越しが最終目的であるのに対して、墓じまいの最終目的はお墓の撤去・解体にある点です。

さて、この「改葬」には大きなメリットがあります。
まず、第1のメリットとは管理やお参りが楽になることです。

改葬とは、地方にある先祖のお墓を墓じまいして、自分たちが参拝しやすい場所に移し変える行為のことです。
お墓が遠くにあると、管理などが疎かになり、お墓が寂れてしまう原因にもなります。
また、管理費をうっかり滞納してしまって、墓が撤去されてしまうという事態も防げます。
改葬により、お墓を便利な土地に移せるというメリットがあるのです。

次に、2点目のメリットとしては、お墓をひとまとめにすることが可能という点です。
近年、一人っ子同士の結婚が増えています。
その結果、夫婦二人で、両家の先祖の墓を守らなくてはならないという事態が多く発生しているようです。
そんなときに、両家の墓を墓じまいして、お墓を便利な土地にひとまとめに改葬してしまうという方法があります。
そうすれば、夫婦二人で多くの墓を管理する必要がなくなるというメリットが発生します。

ただし、改葬に際しては、お金がかかるというデメリットがあります。
新しい墓地を使おうとすると、まず墓石建立費が100万円前後、さらに永代使用料が数十万円から100万円以上かかってきます。
なお、永代使用料は立地条件や公営・民営、寺院などによっても変わるので一概には言えません。

このように改葬にはまとまったお金が必要となることを覚えておきましょう。

永代供養について

永代供養とは霊園などに遺骨の管理を任せることです。
「改葬」が墓じまいをした後に新しいお墓に骨を移すのに対して、「永代供養」は新しいお墓を持たない点に違いがあります。
ただし、遺骨は永久的に管理をされるわけではなく、33回忌などの一定期間が過ぎた時点で、他の人のお骨と共に合祀されることになります。

さて、この永代供養にはメリットがあります。
まず1点目としては費用が安い点があげられます。
永代供養には、遺骨を合祀する形と個別に管理する形があります。
この合祀型の場合は10万円から30万円、個別型でも30万円から100万円という価格で遺骨を供養してもらうことができるのです。

次に2点目として、永代供養の場合は墓地管理者が供養してくれるため、お墓の承継者が不要というメリットがあります。
現在、子どもがいない、独身であるといったように、将来自身のお墓の管理をしてくれる人がいない場合に、永代供養を選んでおけばきちんと供養をしてもらえるというメリットがあります。
また、子どもがいる場合でも、子どもに迷惑をかけたくないという理由で永代供養を選択されるケースもあります。
その場合は、遺された子どもが後々に、お墓の管理費などを支払わずに済むため、金銭的負担が少なくなるというメリットがあるようです。

ただし、永代供養にもデメリットがあります。
まず、永代供養墓には自分のお墓というものがなくなるわけですから、遺された人々は合祀墓にお墓参りすることになります。
仮に個別型の納骨堂を選択していれば、お墓はありませんが特定の区画でお参りをすることはできます。

次に、合祀の場合は、遺骨が取り出せないというデメリットがあります。
たとえば、永代供養を選択したけれど、その後施設の対応などが悪かったりして、遺骨を他の方法で祀りたくなったとします。
しかし、一度、永代供養として遺骨を合祀してしまった場合は、途中で遺骨を取り出して他の場所に移すことはできません。
きちんと事前に納得できる永代供養の施設かを確認しておく必要があるのです。

以上、墓じまいをした後は「改葬」や「永代供養」という選択がありますが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
墓じまいをする意味をきちんと検討し、目的にあった供養を選択すると良いでしょう。

墓じまい後の遺骨の処理方法について

墓じまいをした後に、「改葬」を考えていないのであれば、遺骨を処理する必要があります。
「改葬」以外の遺骨の処理方法としては、前述した「永代供養」という手法かありますが、その他にも「手元供養」「散骨」「樹木葬」といった方法があります。

遺骨は必ずお墓に入れなくてはならないというルールはありません。
散骨などお金や後々の管理が必要ない遺骨の処理方法を選択する方も多くいるのです。

①手元供養

手元供養とは、遺骨を墓などに埋めずに、自宅などに置いておく供養手法です。
最近では、遺骨をペンダントや指輪に変えて、アクセサリーとして常に身につけるなどの手法を取ることもできます。
故人をいつでも偲べる点が魅力的な供養手法です。

②散骨

散骨とは、遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養の方法です。
ただし、散骨は市区町村によっては禁止や制約がなされている場所もあります。
そのため、市区町村によるルールや条例をきちんと調べて散骨を行う必要があります。

散骨について相談できる業者などもあり、近年では「委託散骨」といった遺骨を郵送するだけで、散骨が完了するサービスもあるようです。

③樹木葬

樹木葬とは、遺骨を木や花の下に埋葬し、それらの植物を墓標とするお墓の形式のことです。
土に還ることを目的とし、遺骨をパウダー状にして撒いたり、土に還りやすい素材の容器に遺骨を入れて埋葬したりします。
自然に還るという発想から近年になって大変人気が出てきています。
ただし、樹木葬はどこの樹木に埋葬しても良いわけではないので、行政や許可が下りている霊園や墓地に限られます。

まとめ

以上、墓じまいについて紹介してきました。
墓じまいをすることで、近くのお墓に改葬してお参りをしやすくしたり、永代供養墓にすることでお墓を無縁仏にするのを避けることができます。

近年、日本はライフスタイルが大きく変わってきています。
自分たちのライフスタイルに合わせてお墓を変えていくことのできる墓じまいは、今後さらに増えていくことが予想されます。

また、墓じまいの後に「散骨」や「手元供養」といった自分らしい供養の仕方を選択することも一般的になってきています。
ライフスタイルや自分の好みで供養ができる「墓じまい」を、ぜひ検討してみてください。

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