墓じまいして永代供養にする手順は?両者の違いや費用・注意点も解説
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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この記事をご覧の方は、今あるお墓を「墓じまい」し、「永代供養墓」に改葬することをご検討されているのではないでしょうか?しかし、
- そもそも永代供養と墓じまいは何が違う?
- 墓じまいをして永代供養にする手順がわからない
- どれくらいの費用がかかる?
など、様々な疑問もお持ちかと思います。
そこでこの記事では、永代供養と墓じまいの違い、墓じまいをして永代供養にする手順や費用、注意点について解説します。
またエータイでは、全国80以上の厳選寺院と提携し、累計2万9千組以上のお客様に年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。
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墓じまいと永代供養の違いとは?両者の意味
永代供養と墓じまいは普段聞きなれない言葉ですし、墓じまいの際に永代供養という言葉も出てくるため、混同される方もいらっしゃると思います。
そこでまずは、両者の違いと言葉の意味をお伝えします。
墓じまいとは
まず「墓じまい」とは、今のお墓を撤去して土地の使用権を返却することを言います。
お墓を撤去してしまうので、墓じまい後はお墓に入っていた遺骨の供養方法を改めて決める必要があります。ここで登場するのが「永代供養」です。
なお、墓じまいについて更に詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
永代供養とは
「永代供養」とは、お墓の供養や管理を寺院が永代にわたって行うことを言い、継承者がいないなどの理由で永代供養を利用される方が多くなっています。
つまり墓じまい後の供養方法の一つに永代供養がある、という位置付けになっておりますので、墓じまいと永代供養はセットで考えられることが多いのです。
永代供養については、以下の記事も参考にしてください。
墓じまい後に永代供養するメリット
墓じまい後に永代供養を選択すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
墓じまい後、永代供養を選ぶメリットは主に以下が挙げられます。
- お墓の管理の必要がなくなる
- 継承者の心配をしなくて良い
- 費用負担も軽減される
それぞれ簡単に解説していきましょう。
お墓の管理の必要がなくなる
墓じまい後に永代供養を選ぶメリットとして大きいのは、お墓の管理をする必要がなくなることです。
前述の通り、永代供養ではお墓の管理を霊園や寺院に全て任せることができます。そのため、定期的にお墓参りに行く必要はありません。
「お墓が遠方にある」「体が不自由」などお墓を継続的に維持するのが難しい方々にとっても、永代供養であれば負担を感じずにお参りができます。
継承者の心配をしなくて良い
永代供養は、お墓の管理を霊園や寺院が永代に渡って行ってくれるので、継承者がいなくても問題ありません。
子供や孫、身寄りがいない人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。家族がいる場合でも、今後のお墓の維持に対して気苦労をかけずに済みます。
また、万が一お墓を守ってくれる人がいなくなっても、無縁仏となる心配もありません。
費用負担も軽減される
永代供養は一般的なお墓と比較してかかる費用も安く抑えることができます。
基本的には契約時に永代供養料(永代にわたって、遺骨を供養・管理をしてもらう費用)を支払えば、その後費用は発生しないことがほとんどです。
具体的な費用相場はこの後詳しく解説しますが、およそ10万円〜、高くとも100万円前後に収まります。
墓じまいして永代供養する方法と具体的な手順
すでにお墓を持っている方が、墓じまいをして永代供養をするまでに必要な手続きは、大きく以下のような流れになります。
- 親族と話し合う
- 墓地管理者へ墓じまいの意向を伝える
- 新しい納骨先(永代供養先)を決める
- 行政から墓じまい工事の許可を得る
- 閉眼供養をして、遺骨を取り出す
- お墓の撤去工事と使用権の返還
- 新しい納骨先に永代供養
それぞれで必要な手続きや注意点について解説していきましょう。
①親族と話し合う
墓じまいをする際は、後々トラブルにならないよう、関係者と事前に話し合いをしておきましょう。墓じまいでよくあるトラブルやその対処法については、以下の記事にまとめていますので、併せてチェックしてください。
②墓地管理者へ墓じまいの意向を伝える
墓じまいをするお墓の墓地管理者に墓じまいの意向を伝え、「納骨証明書」を発行してもらいます。
墓地によっては墓じまいの施工会社を指定しているケースがありますので、併せてご確認ください。
③新しい納骨先(永代供養先)を決める
墓じまいをして更地に戻した後、納骨先を決めるものと思われる方が多いですが、その前に新しい納骨先を決める必要があります。
なぜなら、墓じまい工事の許可を得る際に、新しい納骨先から発行される「受入証明書」の提出が必要だからです。
④行政から墓じまい工事の許可を得る
次に、今のお墓がある墓地を管轄する役所へ行き「改葬許可申請書」を取得し、提出します。
「改葬許可申請書」を記入し、ここまでに入手した「納骨証明書」と「受入証明書」を併せて提出します。
無事受理されると、役所より「改葬許可証」が発行され、墓じまいができるようになります。
※改葬許可申請書は、役所によっては郵送やインターネットからの印刷なども可能です。
⑤閉眼供養をして、遺骨を取り出す
お墓を撤去する前に閉眼供養(へいがんくよう)を行います。お墓の魂抜きとも呼ばれます。
閉眼供養とは、墓石に宿っている故人の魂を抜き取るための儀式です。
⑥お墓の撤去工事と使用権の返還
お墓を撤去・使用権の返還をし、墓じまいを終えます。
ここまでに、墓じまい工事をお願いする業者を選定しておきましょう。
また、先にお伝えしたように、墓地によっては墓じまいの施工業者を指定していることがありますので事前にしっかりと確認しておきましょう。
⑦新しい納骨先に永代供養
墓じまいをして取り出した遺骨を新しい納骨先へ持っていきます。
この際、墓地管理者に「改葬許可証」を提出します。
また、必要に応じて住職に法要依頼をしておきましょう。
このような手順が必要となりますので、墓じまいを行う際はしっかりと準備をしていきましょう。
墓じまいをしたいけれどもやり方がわからないという方は、ぜひエータイにお気軽にご相談ください。弊社では、墓じまいと新しい永代供養先をご紹介する、お墓の引っ越しサービスをご用意しております。
墓じまいと永代供養の費用
墓じまいで永代供養にする場合は、墓石撤去の費用などに加えて、永代供養のお墓を購入する費用も必要です。
墓じまいの費用内訳は、以下のとおりです。
墓じまい費用の内訳 | 費用相場 |
---|---|
墓石の撤去 | 1平方メートル当たり約10万円 |
閉眼供養のお布施 | 約1万円~5万円 |
出骨作業 | 約4万円~5万円(遺骨1柱につき) |
遺骨移送 | 約2万円~3万円(遺骨1柱につき) |
行政手続き | 数百円~数千円 |
離檀料 | 約3万円~20万円 |
開眼供養のお布施 | 約1万円~5万円 |
永代供養の費用 | 約5万円~150万円(永代供養の種類による) |
お墓の撤去費用
墓じまいでは、石材店に依頼して墓石を撤去・解体して処分し、墓地を更地にして返還する必要があります。墓石を撤去し、廃棄物として処分する費用は1平方メートルあたり約10万円です。
お墓に重機が入れない場合は墓石の解体や搬出が手作業になり、撤去の日数もかかるため、お墓の撤去費用がより割高になることもあります。
できれば事前に複数の石材店で見積もりをとり、比較して業者を選定するようにしましょう。
閉眼供養のお布施
墓じまいの際は、まず閉眼供養を行って墓石から魂を抜く法要を行います。閉眼供養を行うと墓石はただの石に戻り、解体・撤去できるようになります。
閉眼供養をしないと墓石を撤去してくれない石材店も多いため、閉眼供養は必ず行いましょう。閉眼供養のお布施の相場は、約1万円~5万円です。
離檀料
墓じまいするお墓が寺院墓地にある場合は、墓じまいと同時に檀家をやめることになります。
檀家をやめる、つまり離檀する場合は、今までお世話になってきたお礼として「離檀料」を渡すことが一般的です。
離檀料の相場は、寺院によって違いますが、数万円~20万円ほどです。通常の法要時のお布施と同額~3倍程度を包みますが、高額な離檀料を請求されてトラブルになったという例もあります。
ご住職に突然「墓じまいする」と伝えると、感謝の気持ちが伝わらず感情のもつれが生まれ、その結果高額な離檀料を請求されるケースもあります。まずは墓じまいせざるを得ない事情を話し、お墓について相談するようにしましょう。
相談して考えた結果、墓じまいをすることにしたと伝えると、ご住職も受け入れやすくなります。
行政手続き費用
墓じまいのための行政手続きでは、以下の書類が必要で、それぞれ数百円から1,000円ほどの費用がかかります。
- 現在のお墓の管理者が発行する「納骨証明書」
- 遺骨の納骨先の管理者が発行する「受入証明書」
墓じまいするお墓に複数の遺骨が納骨されている場合は、確認に時間がかかることがありますので、余裕をもって進めるようにしましょう。墓じまいの費用については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
永代供養の費用
墓じまい後に永代供養にする方法としては「永代供養墓」と「樹木葬」、「納骨堂」があり、費用相場は以下のようになっています。
供養方法の種類 | 目安費用 |
---|---|
永代供養墓 | 約50万円~150万円(個別墓タイプ) 約16万5千円~33万円(回忌安置タイプ)※ 約5万円~30万円(合祀墓タイプ) |
樹木葬 | 約5万円~30万円(合祀墓タイプ) 約50万円~150万円(個別墓タイプ) |
納骨堂 | 約3万円~10万円(合祀型) 約20万円~80万円(ロッカー型) 約50万円~140万円(仏壇型) 約80万円~150万円(自動搬送型) |
永代供養は、お墓の管理や供養を永代にわたって寺院に任せられるため、墓じまい後の納骨先として適しています。永代供養の費用についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
墓じまいをして永代供養にする際のデメリットや注意点
墓じまいで取り出した遺骨の供養先として永代供養墓を検討する場合は、メリットだけでなくデメリットも確認しましょう。
ここでは、永代供養のデメリットを3つ紹介します。
合祀されると遺骨は取り出せない
合祀墓では、骨壷から遺骨を取り出した状態で、他の人の遺骨と一緒に納骨されます。そのため、後から遺骨を取り出せないというデメリットがあります。
遺骨を合祀されることに抵抗がある場合や、将来分骨や改葬をする可能性がある場合は、遺骨を永代にわたって個別に管理できる「個別墓タイプ」の永代供養墓を選ぶようにしましょう。
供養の気持ちを維持しにくい
永代供養は、お墓の管理や供養を寺院に一任できることが魅力です。
ただ、自分達がお墓参りやお墓掃除をしなくても、お墓は綺麗に保たれるため、供養の気持ちを維持しにくいというデメリットもあります。
お墓の管理や供養は寺院が行ってくれますが、節目ごとにお墓参りに行くなど、供養の気持ちを忘れないようにしましょう。
一般的なお墓参りは出来ない場合がある
一人ひとりに墓石や区画が用意されている通常のお墓とは違い、他の方とスペースを共有するタイプの永代供養墓は、お墓参りの仕方が異なります。
場合によっては火気禁止でお線香を上げられない場合や、お供えができない場合もあります。
どのようなお墓参りが可能なのか、永代供養にする前に確認するようにしましょう。
墓じまいの後の納骨先として永代供養がおすすめの人
墓じまいの後の納骨先として、永代供養が適している人は以下のとおりです。
- お墓の継承者がいない人
- 子供にお墓のことで迷惑をかけたくない人
- 自分が選んだお墓で眠りたい人
- お墓にかかる費用をできるだけ抑えたい人
- 死後のことや供養にこだわりがない人
特に、お墓の継承者がいない人は、将来無縁仏になってしまう可能性が高いため、永代供養のお墓がおすすめです。
永代供養にはさまざまな種類があるため、自分の考えや予算に合ったものを選ぶようにしましょう。
弊社エータイでは檀家義務がなく、年間管理費も不要な永代供養墓・樹木葬をご紹介しています。
実際にどんなお墓があるか気になる方は、以下からお近くの地域を選択し、チェックしてみてください。
墓じまいの費用が払えない場合の対処法
墓じまいには、ある程度まとまった費用がかかります。墓じまいをしたいのに、お金が用意できないという場合、以下のような対処法を検討しましょう。
- 親族と費用を分担できないか話し合う
- 石材店の見積もりを比較して安いところを選ぶ
- 費用を抑えられる永代供養を選ぶ
- メモリアルローンを利用する
- 自治体の助成金やサポート制度を利用する
永代供養には「永代供養墓」や「樹木葬」、「納骨堂」がありますが、合祀タイプであれば比較的安い費用で納骨できます。
また、自治体の助成金などを利用するという方法もあります。
すべての自治体に助成金制度があるわけではありませんが、自治体によっては墓じまいの費用を一部助成してくれるため、窓口で相談することをおすすめします。
まとめ
墓じまい後に永代供養墓を利用すれば、ご家族の状況に関係なく、遺骨の管理と供養をお任せできます。
永代供養墓は比較的新しいタイプのお墓のため、なかなか理解が得づらい場合もあります。
永代供養墓に自分の遺骨を納めたいと望む場合は、その意志をご家族にきちんと伝え、お互い納得した上で話を進めていくことが大切です。
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