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金銭的な負担が大きい、お墓を継ぐ人がいない、などの理由から、檀家をやめたいと考えている人もいるかと思いますが、

  • 「代々檀家だが、檀家は自由にやめられるの?」
  • 「檀家をやめても問題はない?」
  • 「トラブルなく離檀するにはどうすればいい?」

このような疑問や不安を抱く方もいるでしょう。

檀家をやめることは可能ですが、トラブルなく円満に檀家をやめるには、事前に知っておくべきことがたくさんあります。この記事では、檀家をやめる手順や費用、トラブルなく檀家をやめるコツについて解説します。

エータイでは、全国80以上の厳選寺院と提携し、累計2万6千組以上のお客様に年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。まずはお墓の写真や料金を見てみたいという方は、こちらからお近くのお墓を探してみてください。

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檀家はやめられる?やめるとどうなるの?

冒頭でお伝えしたとおり、檀家はやめることができます。

そもそも「檀家をやめる」ということは、今までのお寺との関係を解消することを意味します。

檀家とは、特定のお寺に所属する人や家のことをいい、護持会費(ごじかいひ)を毎年おさめる代わりに葬儀や法要など、仏事一切をお寺にお願いできる仕組みです。お寺と檀家は、相互扶助の関係により成り立っているといえます。

このように、お寺と檀家は長年にわたる強いつながりがあるため、「檀家をやめるのは大ごとで、簡単にやめられない」と考える人も多くいますが、きちんと手順を踏めば、誰でも問題なく檀家をやめることが可能です。

檀家をやめると、毎年支払っていた護持会費をおさめる必要がなくなります。また、行事ごとのお布施や寺院改修時の寄付なども不要なため、金銭的な負担が大幅に減るというメリットがあります。

ただ、檀家はお寺の大きな収入源でもあり、お寺側も「長年檀家のご先祖様を供養してきた」という気持ちがあるため、檀家をやめることに対してお寺が不快感を示すこともあります。

お寺の心証を損なわないように檀家をやめるには、失礼がないような手順を踏み、感謝の気落ちをしっかりと伝えることが大切です。

また、寺院墓地にお墓がある場合は、檀家をやめる時にお墓を撤去してお寺に返還しなければなりません。

檀家をやめた後に、遺骨を新しいお墓に納骨して供養したい場合は、新しいお墓探しも同時に進めていく必要があります。

檀家をやめるには?離檀の手順と流れ

檀家をトラブルなく穏便にやめるには、どのような手順で進めれば良いのでしょうか。ここでは、檀家をやめる「離檀」の手順と流れを解説します。

家族や親族と話し合う

檀家をやめることを検討する場合、まずは家族や親族と話し合いましょう。先祖代々引き継いできた檀家をやめることに対し、反対意見が出ることも少なくありません。

檀家料の金銭的な負担が重い、お墓の承継者がいないなど、檀家として抱えている問題を家族や親族と共有し、皆が納得できるような結論を出すことが大切です。

お墓は家族や親族の心のよりどころでもあるため、時間をかけて話し合うようにしましょう。

寺院に相談し檀家をやめる旨を伝える

親族間で檀家をやめることを決めたら、寺院にやむを得ない事情があることを説明し、檀家をやめたいと伝えましょう。

ただ、突然「檀家をやめたいと思っています」と言われると、ご住職も心構えができておらず、驚きやとまどいが生まれます。

できれば、最初は「檀家を続けたいが、やむを得ない事情があり迷っている」というかたちで相談に行き、二回目に「よく考えて親族とも相談したが、檀家をやめざるを得ないことになりました」と伝えましょう。

このように、二回に分けて話すことで、檀家を続けられない事情を理解してもらいやすくなりますし、ご住職の心構えもできるため、心証を損ねずにすみます。

改葬許可証が必要かを寺院に確認する

檀家をやめる際は、寺院墓地にあるお墓を撤去しなければならないため、遺骨をお墓から取り出して新たなお墓に移す「改葬」をする必要があります。

この「改葬」には、自治体が発行する「改葬許可証」が必要で、改葬許可証の申請には、

  • 今のお墓の管理者である菩提寺(ぼだいじ)が発行する「埋蔵証明書」
  • 新しいお墓の管理者が発行する「受入証明書」

の2つが必要になります。

檀家をやめた後、遺骨を自宅で保管する場合は自治体発行の「改葬許可証」は不要ですが、一部の自治体では、遺骨の自宅保管でも改葬許可証が必要な場合があります。

檀家をやめた後にどうするつもりかをご住職に説明し、改葬許可証が必要かどうかを確認するようにしましょう。

新しいお墓の管理者から受入証明書をもらう

檀家をやめた後に納骨する新しいお墓が決まったら、購入手続きを済ませ、お墓の管理者から「受入証明書」をもらいましょう。

檀家をやめる理由として「金銭的な負担」をあげる人が多いことから、近年はお墓の年間管理費が不要で、価格が比較的安い「永代供養墓」や「樹木葬」、「納骨堂」が改葬先として人気です。

檀家をやめることを検討し始めたら、新しいお墓探しも同時に始めるようにしましょう。

永代供養墓は檀家に入らなくても済む場合が多いため、お墓にかかる費用を抑えたいという方に選ばれています。檀家義務のない永代供養墓にご興味のある方は、こちらの資料をぜひご覧ください。

菩提寺から埋蔵証明をもらう

菩提寺からは、埋蔵証明書を発行してもらいましょう。先祖代々の遺骨が納骨されている場合は、遺骨の数の確認に時間がかかることがあります。

自治体から改葬許可証を発行してもらう

新しいお墓が発行する「受入証明書」と、菩提寺が発行する「埋蔵証明書」がそろったら、自治体に申請して「改葬許可証」を発行してもらいましょう。

この書類を受け取ったら、いつでも墓地を撤去できるようになります。

閉眼供養をする

お墓を撤去する前に、お墓から仏様の魂を抜く「閉眼供養」の儀式を行います。この儀式後はお墓はただの石になるため、解体や撤去が可能になります。

石材店に墓石を撤去してもらう

石材店に頼んで、墓石を撤去し、墓地をきれいな更地にしてもらいます。閉眼供養をしないと墓石を撤去してくれない石材店もありますので、必ず儀式をおこなってから石材店に頼むようにしましょう。

お墓から遺骨を取り出す際は、自治体から発行された「改葬許可証」を提示する必要があるため、忘れずに持っていくようにしましょう。

檀家をトラブルなくやめるためのポイント

檀家をやめることになっても、菩提寺や住職には長年お世話になってきたため、お互い良い関係のままでいたいと考える人も多いでしょう。ここでは、檀家をトラブルなくやめるポイントについて紹介します。

困っている事情を伝えて相談する姿勢をみせる

檀家をやめるときには、まずはご住職に相談に行き「檀家を続けたいが、やむを得ない事情があって困っている」ということを伝えましょう。

檀家をやめる、やむを得ない事情の例としては、以下のようなものがあります。

  • 金銭的に苦しく、護持会費が支払えない
  • 菩提寺から遠い場所に転居する
  • お墓の承継者がいない
  • 子供はいるが、遠方に住んでいてお墓を任せられない

「檀家を今まで通り続けたい気持ちがある」ということと、「やむを得ない事情があり、どうすることもできない」という2つをわかってもらうことが大切です。

無縁仏になってしまう可能性を伝える

檀家をやめられない場合、最終的に無縁仏になってしまう可能性を伝えましょう。無縁仏とは、お葬式や供養などをする親族や縁者がいなくなったお墓のことをいいます。

護持会費が支払われないまま檀家の居所がわからなくなったり、お墓の承継者がいない檀家がそのまま亡くなってしまうと、最終的にお寺の負担でお墓を撤去する必要があるため、お寺側にも「無縁仏になってほしくない」という気持ちがあります。

やむをえない事情があって解決方法がなく、最終的には無縁仏になる可能性があることを伝えると、お寺側も理解してくれる可能性が高くなります。

今までの感謝を伝える

檀家をスムーズにやめるために一番大切なことは、今までご先祖様を供養し続けてくれた菩提寺と住職に対する感謝の気持ちをしっかりと伝えることです。

菩提寺と檀家の関係は、金銭だけでなく精神的なつながりでもあります。

感謝の気持ちを伝えないまま檀家をやめる話をすると、最初の段階でつまづいてしまい、後味が悪い結果になってしまうことがあります。

「檀家をやめて良かったのか」と後で後悔しないためには、住職とトラブルにならないことが大切です。まずはしっかりと感謝の気持ちを伝え、ご住職の心証を損ねないようにしましょう。

離檀は直接出向いて伝える

檀家をやめる、つまり離檀することを伝えるのは勇気がいりますし、申し訳なさもあることから、できれば顔を見ずに伝えたいという人もいるでしょう。

しかし、電話やメールでは相手の表情もわからないため、お互いどう考えているかがわかりづらく、誤解を招いてしまうこともあります。

今までの供養に感謝していることや、やむを得ない事情があることをしっかりとわかってもらうには、直接会って顔を見ながら話すことが大切です。

対面で話すことに抵抗があるという人は、まず電話で檀家をやめたいと悩んでいることを伝えて相談し、最終的に伝える際はお寺に出向くと良いでしょう。

檀家をやめる際にかかる費用の種類と相場

檀家をやめるときには、ある程度の費用がかかります。ここでは、離檀にかかる費用の種類を相場を紹介します。

離檀のためのお布施

檀家をやめるときには、今までの感謝を伝えるために「離檀料」を渡します。

離檀料の相場は約5万円~20万円と言われていますが、お寺によって離檀料の額は異なります。また、離檀料そのものを不要としているお寺もあります。

逆に、ご先祖1柱ごとの離檀料を設定しているところもあります。このようなケースでは、先祖が多く眠っているお墓の場合、離檀料が高額になるため注意が必要です。

檀家をやめることをご住職に相談する際には、離檀料はどれくらいなのか、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

閉眼供養のお布施

檀家をやめるときには墓地を撤去しますが、その際に行う「閉眼供養」のお布施の相場は約3万円~10万円です。

お布施はご住職へのお礼としてお渡しするものなので、白い封筒に包んでお渡しするようにしましょう。

墓石の撤去費用

墓石の撤去費用の相場は、約10万円~20万円です。石材の大きさや形状、お寺の場所によって費用が変わるため、複数の見積もりを依頼して安いところを選びましょう。

ただし、お寺によっては指定された石材店で撤去しなければならないこともあります。

檀家をやめて墓じまいした後の供養方法と費用相場

檀家をやめて墓じまいをした後は、新しいお墓に納骨して供養するケースが多くなっています。ここでは、墓じまい後の供養方法と費用相場について紹介します。

永代供養墓

永代供養墓とは、永代供養がついているお墓のことをいいます。

永代供養とは、さまざまな理由でお墓参りや供養ができない親族にかわって、寺院が永代にわたって遺骨を管理・供養してくれることをいいます。

永代供養墓では、お墓の承継者がいなくてもずっと寺院が遺骨の管理や供養をしてくれるため、身寄りがない人や子供がいない人でも安心して眠れるというメリットがあります。

また、毎年のお墓の管理料も不要で、お墓そのものも比較的安価なことから、お墓にかかる費用をできるだけ抑えたいという人にも選ばれています。永代供養墓の目安費用は以下のとおりです。

永代供養墓の種類目安費用
個別墓タイプ約50万円~150万円
回帰安置タイプ約16万5千円~33万円※
合祀墓タイプ約10万円
※回帰安置タイプの目安費用は弊社エータイで紹介している永代供養墓の価格を参考

永代供養墓については、以下の記事も参考にしてください。

樹木葬

樹木葬とは、墓石ではなく、樹木や草花を墓標としているお墓です。永代供養がついているため、お墓の承継者がいなくても安心できること、亡くなった後は自然に還れること、費用も比較的安いことから人気があります。樹木葬の目安費用は以下のとおりです。

樹木葬の種類目安費用
合祀型約5~30万円
個別型約20~80万円

樹木葬についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

納骨堂

納骨堂とは、遺骨を骨壺ごと納められるスペースがたくさん設置された屋内施設のことをいいます。

納骨堂は、天候にかかわらずお参りができること、都市部など利便性が高い場所にある場合が多いこと、位牌型やロッカー型は比較的安価で利用しやすいことが特徴です。納骨堂の目安費用は以下のとおりです。

納骨堂の種類目安費用
位牌型約10万円
ロッカー型約20万円
仏壇型(個人型)約30万円
仏壇型(家族単位)約100万円
可動型約100万円
墓石型約100万円

納骨堂について、さらに詳しくは以下の記事を参考にしてください。

散骨

散骨とは、遺骨を海や山などの自然に還す埋葬方法をいいます。ただし、どこにでも埋葬して良いわけではなく、法律で許可された場所に散骨することになります。

自然に還れるという点では樹木葬と似ていますが、墓標がないためお墓参りができないことがデメリットです。

海洋葬の場合は、船を借りて散骨するため、山に散骨する場合に比べて費用がかかることも覚えておきましょう。参考までに、海洋葬の目安費用は以下の通りです。

海洋葬の種類目安費用
業者に散骨を任せる場合約5万円~10万円
遺族が船に乗り合って散骨する場合約10万円~20万円
船を貸し切って散骨する場合約20万円以上

散骨についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

檀家をやめるまでにかかる時間

檀家を考えてから実際に離檀するまでには、約2ヶ月から半年かかると考えておきましょう。

檀家をスムーズにやめるためには、ご住職への相談を交えながら、慎重に進める必要があるため、それなりの時間がかかります。

また、檀家をやめた後の改葬時には、新しいお墓が発行する受入証明書も必要です。

改葬先のお墓がなかなか決まらないと、離檀まで時間がかかることになります。

菩提寺と離檀についてトラブルになった場合や、話し合いが平行線で解決策が見えない場合も、やはり離檀までの期間が長くなります。

離檀をスムーズに進めるためには、

  • 菩提寺ともめないこと
  • 新しいお墓を早く決めること

の2点が大切です。特に、新しいお墓選びはいつでも始められるので、資料を取り寄せたりインターネットで調べたりして、早めに情報収集を始めるようにしましょう。

檀家をやめる際のトラブル事例と対策方法

檀家をやめる際に、トラブルが発生したという例も多くあります。ここでは、トラブル事例と対策方法について紹介します。

高額な離檀料を請求された

檀家をやめる際のトラブルとして最も多いのが、高額な離檀料を請求されたという例です。

離檀料は菩提寺が各自で決めるものですが、檀家が減るとお寺の収益に影響があるため、高額な離檀料を提示してくるお寺もあります。

支払えないほど高額な離檀料を提示されたら、内訳を聞いてみましょう。離檀料の中に、墓石の撤去費用が含まれている場合、納得できるケースもあります。

高額な離檀料を提示されると言い合いになってしまうこともありますが、菩提寺からは改葬のための「埋蔵証明書」を受け取る必要があるため、ケンカ別れのような状態は避けなければなりません。

離檀料は義務ではないので「提示された離檀料は、お寺の目安と考える金額ですね」と確認し、「最終的には親族とも相談し、妥当と思う金額を納めさせていただきます」と伝えると良いでしょう。

聞きにくいことではありますが、離檀を相談する段階で離檀料はどれくらいかを確認しておくと、いざ離檀という段階で、離檀料についてもめずにすみます。

寺院の心証を悪くしてしまい後味が悪い結果になった

ご住職に最初に話す段階で「檀家をやめることにしました」と一方的に伝えてしまうと、今までの供養への感謝が伝わらず、心証を悪くしてしまいます。

最初に不快な思いをさせてしまうとなかなか修正できないため、最初に話をする時には「ご相談があるのですが、やむを得ない事情があり、檀家を続けられるか悩んでいます」という形で話を切り出すようにしましょう。

お寺との話し合いで結論を出したというかたちにできれば、後味が悪い結果は避けられます。

家族や親族ともめてしまった

代々続けてきた檀家をやめることに関して、家族や親族から反対意見が出ることは珍しくありません。

話し合いの際に、金銭的な負担が大きいことや、お墓の承継者がいないことなど、やむを得ない事情を話して理解してもらうことが大切です。

話し合いをするなかで「護持会費は兄弟で分担する」「子供がいる人が、お墓の管理を引き継ぐ」など、檀家をやめずにすむ解決策が見つかることもあります。

まとめ

檀家をトラブルなく穏便にやめるには、しっかりと感謝の気持ちを伝えながら、慎重に手続きを進めることが大切です。

檀家をやめるとお墓を撤去して、新しいお墓に納骨する必要がありますが、近年は永代供養墓や樹木葬など、お墓の年間管理費が不要で価格も比較的安いお墓が増えてきています。

お墓の費用をできるだけ抑えたい人、お墓の承継者がいない人は、このようなタイプのお墓を検討すると良いでしょう。

エータイでは、首都圏を中心に檀家義務のない永代供養墓をご紹介しています。

もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。

※調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
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