お墓がいらない散骨とは?散骨後の供養についても紹介します

もくじ

これまでの埋葬方法は、遺骨をお墓に納めるのが一般的とされていましたが、近年、埋葬方法も多様化しており、永代供養や樹木葬など、数多くの埋葬方法があります。
そんな中で今回はお墓がいらない散骨についてご紹介いたします。

お墓がいらない散骨とは

散骨とは、細かく砕いた遺骨を山や海に撒く埋葬方法のことです。
そのため、多くの場合にはお墓は不要となります。
また遺骨の全てを散骨することや一部だけを散骨することも可能です。
ただし、どこにでも遺骨を撒いてよいという訳ではなく、自治体によっては条例で規制されているところもあります。
なお遺体を廃棄することや墓地以外へ埋葬することは法律で禁じられていますが、散骨は法務省から「葬送を目的とし節度を持って行う限り、死体遺棄には当たらない」との見解を示されているため、一つの埋葬方法としても認められています。

散骨は合法?

散骨が合法なのかどうか、法律の観点からもう少し詳しく解説していきます。
実のところ散骨は法律上合法なのかそうでないのかは非常に難しいところです。
日本には「死体等遺棄罪」や「墓地・埋葬等に関する法律」などがあり、遺骨を遺棄すると、三年以下の懲役刑となることが定められています。
しかし個々の宗教観を尊重するために、法務省も「葬送を目的として、節度を持って散骨するのであれば、遺棄罪にはならない」という見解を述べています。
そのため、散骨という埋葬をおこなったとしても、法律で罰せられることはありません。
ただし、地域によっては散骨許可に関する条例のある市町村も存在し、どこにでも自由に散骨をしては良いわけではない、という点には注意が必要です。
また、散骨に対しては抵抗感を覚える人も少なからずいるということも気に留めておいたほうが良いでしょう。
供養形態が多様化しているといっても、納骨はお墓か納骨堂という風習が依然根強い状態にあり、遺族の中には遺骨を撒いてしまうことに根強い反感を抱いている方がいる可能性もあります。
後々親族間でトラブルになってしまうことを避けるためにも、事前にしっかりと理解を得ておく必要があるといえるでしょう。

散骨の方法

散骨の方法
散骨にはいくつか方法がありますのでそれぞれ紹介いたします。

・海洋散骨
・山岳散骨
・その他の散骨方法

海洋散骨とは?

海洋散骨とはその名のとおり、海に散骨することです。
沖合から数キロ離れた海洋で水溶性の袋などに包まれたご遺骨を海に撒くことが一般的です。
また沖合まではチャーター船などで移動するため、大人数の方が参列でき、ご家族や親族、友人などが最後のお別れをすることができます。
海洋散骨をおこなうにあたって、3つ方法があります。

個別散骨

個別散骨とは、海洋散骨の際にご遺族が立ち会う方法のことです。
立ち会うご遺族だけが専門家の方と散骨式に参加するため個別散骨と呼ばれています。
ご遺族の方だけで故人をお見送りするため、落ち着いてお見送りできることが特徴です。
個別散骨の費用は、一家族だけで船を貸し切る必要があり、15万円から30万円ほどが一般的な相場とされています。

合同散骨


合同散骨は、複数のご遺族が船に乗り合わせて散骨をおこないます。
そのため、合同散骨では費用は安く抑えられますが、ゆっくりお別れをすることができないといったデメリットもあるので、よく検討する必要があります。
合同散骨の費用は個別散骨に比べると若干安く、おおよそ10万円程度の費用相場となります。

代行散骨


代行散骨とはご遺族による散骨への立ち会いが不要で、散骨のすべてを業者の方がおこなってくれる方法です。
代行散骨の場合のみ、ご遺族による立ち合いがないため、専門家側で散骨の証明写真や、散骨実施証明書が発行・郵送されます。
ご遺族の立ち会いがない分、費用はリーズナブルで、5万円程度が一般的な相場となっています。

山岳散骨とは?

山岳に散骨する方法です。
森林のなかで遺骨を自然に還すという点においては、樹木葬に近いのですが、遺骨を収める場所は決まっておらず、土の中に埋葬するのではなく山の中に遺骨を撒く方法になります。
ただし山のなかのどこにでも散骨をして良いわけではなく、土地の所有者の許可が必要となります。
なお散骨した場所に墓標を建てたり、撒かずに埋めると違法行為となりますので、注意してください。
樹木葬について詳しくは以下のページで解説しておりますので併せてご確認ください。

その他の散骨方法

海洋散骨や山岳散骨のほかにも、ロケットにご遺骨を乗せて宇宙に発射する宇宙葬や、巨大バルーンに遺骨を乗せて空に飛ばすバルーン葬、小型飛行機やヘリコプターに乗って大空からご遺骨を撒く空中葬など、近年は様々な散骨方法が存在します。

散骨と一般的なお墓との比較

散骨と一般的なお墓との比較
散骨することと一般的なお墓とでどのような違いがあるのか解説します。

費用

お墓を建てる場合

お墓を建てる場合、寺院や霊園から土地を借りお墓を建てます。
そのため、墓石選びや彫刻などをしてもらい、設置する必要があります。
寺院や霊園の場所や墓石の違いによってかかる費用が異なりますが、費用相場は200万円前後となります。
また、年忌法要などで僧侶を招いて供養することがあります。
お墓を建てる費用とは別途、お布施として法要ごとに1万円〜5万円必要となります。

散骨の場合

散骨の場合は、ご遺骨を2mm以下のパウダー状にする必要があります。
専門家に依頼する場合はだいたい1万円程度になります。
その後、散骨をする際には、散骨の方法によって変わりますが費用相場は5万円~30万円程度となります。

管理

お墓を建てる場合

お墓を建てる場合「民営墓地」「公営墓地」「寺院墓地」があり、公共部分の管理や清掃は管理者がおこないますが、墓所の清掃などの管理は墓地利用者がおこなう必要がある場合がほとんどです。

散骨の場合

散骨の場合、ご遺骨を撒くため管理や定期的な清掃などは必要ありません。
そのため、お墓の管理などご家族に負担をかけたくないという方に人気となっています。
また、ご遺骨の一部を手元に残しておくことも可能です。
その場合は残したご遺骨の管理はおこなう必要があります。

お墓参り

お墓を建てる場合


お墓がある場合は、定期的にお墓参りをおこないます。
また年忌法要などの際には法要をおこなうこともあり、費用や手間がかかってしまいます。

散骨の場合


散骨の場合、ご遺骨を撒いた場所にもよりますが、お参りをすることは基本的にはありません。

散骨するメリット・デメリット

散骨をする際のメリット、デメリットをそれぞれ解説します。

散骨するメリット

まず何よりも墓地や霊園でお墓を建てる場合と比べると、費用を安く抑えることができます。
また自然に還りたい、自分の好きな海に還りたいなど、自然回帰志向はその希望を汲むことが可能です。
さらにお墓の管理が必要なく、跡継ぎなどについても気にせずにすみます。

散骨するデメリット

従来のお墓を建てる方法と比べると比較的新しい埋葬方法であるため、家族や親族や周囲の理解を得るのが難しいです。
またご遺骨を粉砕して散骨をおこなうため、散骨後に納骨をすることはできません。
また法的に許可された場所でしか散骨はできません。

散骨の注意点

散骨の注意点
続いて散骨の際にどのような点に注意するべきか解説します。

2mm以下のパウダー状にして、ご遺骨とわからない大きさに細かくする必要がある

ご遺骨を散骨する場合には、ご遺骨とわからない大きさ(2mm以下のパウダー状)に細かくする必要があります。
これはご自身が所有する敷地内に散骨する場合においても、必ずパウダー状にしなければなりません。
これを守らずに散骨した場合、遺体遺棄の罪に問われることもあります。
必ず粉骨してから散骨をしましょう。

散骨をおこなう場所

自治体によっては、散骨を避けるべき場所が条例で決められている場合があります。
水源地周辺や漁場、養殖場、観光地や観光ルートも避けるべき場所になります。
条例等の決まりがなくても、他人に迷惑がかからないように常識の範囲内でおこなう必要があります。

他人の所有地

これは当たり前のことですが、他人の所有地に無断で散骨を行うことはできません。
いくら、故人の思い出の場所であっても、所有者の許可なく散骨ができません。
またご自身の敷地内でも、ご家族の方と相談するのを忘れないようにしましょう。

お墓からご遺骨を取り出して散骨をする場合

お墓からご遺骨を取り出して散骨をする場合には墓じまいや改葬といった手続きをおこなうことによって可能となります。
ただし散骨は改めて埋葬する必要がないため改葬には該当しないという解釈をする自治体と、散骨でも改葬許可が必要な自治体とがあるので、事前にご自身が所属する自治体に確認しておくとよいでしょう。
また散骨のためにご遺骨をパウダー状にしてもらう場合は、ご遺骨の身元証明が必要になります。
改葬について詳しくは以下のページで解説しておりますので併せてご確認ください。

後継ぎのいらない永代供養

後継ぎのいらない永代供養
散骨はご遺骨を撒く埋葬方法であり、管理や後継ぎが必要なく費用面も安く抑えることが可能です。
しかし近年同様の理由から、「永代供養」という供養方法も注目を集めています。
散骨をおこなうと故人のご遺骨は撒いてしまうため、ご遺族の方にとっては寂しさがあったり、親族から理解を得られないということも少なくありません。
その点、永代供養であれば、霊園や寺院が代わりにご遺骨の管理や供養をおこなってくれるため、従来のお墓と同様にお墓を心の拠り所とすることも可能です。
また、墓地用の墓石も不要で、費用においてもお墓を建てる場合と比べて安くすませることもできます。
そのため近年ではお墓の後継者がいない方以外にも、お墓が遠方にあるためお墓参りが難しくなった方などが、永代供養に改葬するケースも増えてきています。
もし、管理面や後継ぎでお困りの際には、永代供養もご検討されてみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下のページで解説しておりますので併せてご確認ください。

まとめ

今回の記事ではお墓がいらない散骨について解説させていただきました。
散骨の方法やメリット・デメリットについてもおわかりいただけたと思います。
散骨はご遺骨を砕いて撒いてしまうため、少し寂しく感じ理解を得られないことも少なくありません。
もしお墓にお参りにいけないといった理由や、遺骨を管理することができないなどの理由で散骨を検討されている方は、永代供養もあわせて検討されてみてはいかがでしょうか?
永代供養墓普及会では、提携のある全国の寺院のなかから、お客様にあったお墓をご提案させていただいております。
今回ご紹介した散骨はもちろん、他にも様々な魅力的なお墓がございますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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