墓じまいの手順は?具体的な行政手続きと合わせて解説
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
(受付時間9:00〜18:00・365日相談可能)
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
代々受け継いできたお墓から遠くに引っ越してしまった、そもそもお墓を継ぐ人がいない、などの理由から墓じまいをし、別の場所に移すことを検討する人も多いのではないでしょうか。
そのために切り離すことができないのが、行政手続きです。
ですが一生に何度も経験することがない手続きですので、何から手を付けたら良いのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は墓じまいをしていくにあたって必要な行政手続きを、墓じまいの手順に則ってご説明します。
墓じまいに関する詳細については下記の記事でまとめておりますので、詳細は下記リンクからご参照ください。
墓じまいとは?かかる費用や必要な手続き、流れ、注意点を解説
またエータイでは、全国80以上の厳選寺院と提携し、累計2万組以上のお客様に年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。
こちらの資料でお墓の写真や詳しい料金をご覧になれます。
- 跡継ぎ・墓じまい不要のお墓にしたい
- 子供に費用や管理の負担を残したくない
- 生前に契約したい
- ペットと一緒に眠りたい
一生に一度のお墓のこと、後悔のないお墓選びをしていただくために、ぜひ一度ご覧ください。
墓じまいとは
墓じまいとは、今のお墓を解体してお墓の所有権を管理人へ返却することです。
墓じまいの後に、ご遺骨を新しい供養先に移動することを、改葬といいます。
改葬の手順の中に、墓じまいという手順があると考えると、わかりやすいかと思います。
また、墓じまいは近年の少子化、核家族化の影響もありお墓の後継者がいないと悩まれる方が、利用しています。
墓じまいの流れと行政手続き
ここでは墓じまいにおいて発生しやすいトラブルなど、行政手続き以外も含めた墓じまいの流れと、具体的な行政手続きについてご説明します。
①親族に相談する
まずは親族に墓じまいやお墓の移動について相談しましょう。
墓じまいにおいて発生するトラブルの1つに、親族間トラブルが挙げられます。
あらゆる血縁者が関係してきますので、費用負担に関するトラブルが発生したり、そもそも必要性を感じることなく反対する方も出てきます。
諸々手続きを進めてしまってからこのような事態に陥ってしまい後悔しないように、必ず親族の合意を取ってから進めるようにしましょう。
②遺骨を確認する
現在のお墓に埋葬されている遺骨を確認します。
後から対応する行政手続きなどで必要となってきますので、(誰の遺骨なのかも含めて)遺骨が何体あるのか、遺骨の汚れや破損状態、火葬されているかどうかなど、詳細を確認しておくようにしましょう。
③墓じまい後の供養方法を決める
次に墓じまい後の供養方法を決めましょう。
霊園などによっては新規の受け入れをしていない場合もありますので、予め確認しておくとよいでしょう。
墓じまい後の供養方法として、永代供養に興味がある方などは、以下の資料も合わせてご参考にしてみてください!
また、墓じまい後の供養方法については下記の記事でもまとめておりますので、詳細は下記リンクをご参照ください。
墓じまい後の供養方法は?
④菩提寺に相談する
今まで墓地を管理してくれていた菩提寺に、墓じまいをしたい旨を伝えましょう。
親族間のトラブル同様、菩提寺と離檀料を巡るトラブルも発生する場合があります。
このようなトラブルが発生する背景としては、菩提寺の収入源である御布施や寄付金が予期せぬタイミングで減ってしまうことや、地方の過疎化などによって檀家制度そのものが衰退していることなどが挙げられます。
ですので早めに菩提寺に相談するようにしましょう。
⑤石材店に相談する
墓じまいをする際には、墓石を解体・撤去し、お墓を更地にして菩提寺に返還する必要があります。
この作業は菩提寺が行うわけではなく石材店が行いますので、必ず石材店を選定し、相談するようにしましょう。
ただし、菩提寺によっては提携した石材店でないと作業ができない場合や、山奥に墓地があるなどの理由から重機を入れることができず、思わぬ追加料金が発生するなど、予想外に高額な費用が請求されてしまうケースもあります。
菩提寺に予め確認し、選定した石材店には事前に現地を確認してもらい、見積もりを請求しておくようにしましょう。
また、墓じまいにおいて発生するトラブルについては下記の記事でもまとめておりますので、詳細は下記リンクをご参照ください。
墓じまいはトラブルの元?よくある事例と対策をご紹介
⑥受け入れ証明書を取得する
ここからは行政手続きが続きます。
まずは新たな遺骨の受け入れ先に「受け入れ証明書」を発行してもらいます。
受け入れ証明書申請は、新たな遺骨の受け入れ先が指定する申請書に、下記のような項目を記入して申請します。
受け入れ証明書申請は、新たな遺骨の受け入れ先が指定する申請書に、下記のような項目を記入して申請します。
- 申請者の住所・氏名と捺印、故人との続柄
- 遺骨の氏名、住所、本籍
- 改葬先の名称・住所と捺印
※墓地管理者、自治体によって項目・様式は異なります。
新たな遺骨の受け入れ先として永代供養墓に興味がある方などは、以下の資料も合わせてご参考にしてみてください!
⑦埋葬証明書を取得する
次に、現在の菩提寺に遺骨が埋葬されていることを証明する「埋葬証明書」を発行してもらいます。
埋葬証明書には下記項目が記載されている必要があります。
- 遺族を代表して墓地を管理している墓地使用者の住所、署名、捺印
- 菩提寺の署名、捺印
- 遺骨の氏名
- 埋葬証明書を発行した年月日
※墓地管理者、自治体によって項目・様式は異なります。
⑧改葬許可申請書を記入する
現在のお墓がある市区町村の役所から、「改葬許可申請書」を取得し、記入します。
役所によっては直接出向かなくてもホームページからダウンロードすることができる場合もあります。
改葬許可申請書で記入する内容は、基本的にどの役所でも同一です。
- 遺骨の本籍地、住所、氏名、性別、死亡年月日、火葬や埋葬の年月日、申請者との続柄
- 申請者の現住所、氏名、捺印
- 墓地使用者の住所、氏名、捺印
- 現在埋葬している墓地・霊園名、管理者の氏名、住所、捺印
- 改葬先の墓地・霊園名、管理者の氏名、住所、捺印
※墓地管理者、自治体によって項目・様式は異なります。
改葬許可申請書は遺骨1体につき1枚必要となり、遺骨が複数の場合、自治体によって複数名分記入用の様式が用意されています。
確認した遺骨の分、記入するようにしましょう。
⑨改葬許可証を取得する
遺骨を取り出す時と、新しい納骨先に納骨する時に「改葬許可証」が必要となります。
⑥⑦⑧で準備した「受け入れ証明書」「埋葬証明書」「改葬許可申請書」を現在のお墓がある市区町村の役所に提出すると、「改葬許可証」を発行してもらえます。
墓じまい後の供養方法が手元供養や散骨の場合は納骨先がないので改葬許可証は不要ですが、お寺によっては解釈が異なり改葬許可証がないと遺骨を渡してもらえないケースもあります。
また、改葬許可証を発行してもらうまでに時間を要してしまう場合もありますので、早めに発行してもらうようにしましょう。
墓じまい後の遺骨の改葬先として永代供養墓に興味がある方などは、以下の資料も合わせてご参考にしてみてください!
⑩遺骨をメンテナンスする
長い間お墓に安置されていた遺骨は、破損していたりカビが生えていたりする場合があります。
その際には、新しいお墓に移す前に専門業者に依頼し、遺骨をできるだけきれいにしておきましょう。
⑪閉眼供養(へいがんくよう)を行う
お墓から遺骨を取り出す際には、墓石に宿っている仏様の魂を抜き取り、墓石をただの石にする「閉眼供養」が必要となります。
僧侶に読経してもらう必要がありますので、予め日程を決めておくとよいでしょう。
⑫お墓を解体する
お墓を更地にするために、⑤で選定した石材店にお墓を解体してもらいます。
⑬離檀料を支払う
今までお世話になった菩提寺に感謝を示すために、離檀料を支払いましょう。
離檀料も含め、墓じまいに関する費用の相場につきましては下記の記事でまとめておりますので、ご参照ください。
墓じまいにかかる費用の相場は?内訳と見積もりを徹底解説
⑭改葬先に改葬許可証を提出する
新しく納骨する改葬先に⑨で取得した「改葬許可証」を提出します。
⑮開眼供養(かいげんくよう)を行う
新しい納骨先に遺骨を納めたら、ご先祖様の魂を宿してもらう「開眼供養」を行いましょう。
以上で墓じまいとお墓の移動は終了となります。
このように墓じまいにおいて必要な行政手続きは、それ以外の項目でも関係してくることが多いのでまとめてご説明いたしましたが、厳密には②、⑥~⑨、⑭になります。
墓じまいの費用相場
墓じまいの費用相場は、おおよそ50万ほどです。
費用の内訳は以下になります。
墓石の撤去費
一般的な墓石の撤去工事費の相場は、墓地面積1㎡(1m×1m)あたりおおよそ8万~15万円です。
ただし、墓じまい業者によって、お墓の立地や墓石の大きさ・墓地の広さに対する費用は変動します。
複数の業者に見積もりをもらってから検討するのが良いでしょう。
閉眼供養のお布施
閉眼供養とは、今お墓を墓じまいする前に、お墓に入っている故人の魂を抜くことです。
その際、お呼びした僧侶に感謝の気持ちとして、お布施をお渡しするのがマナーです。
お布施の相場はおおよそ3万円〜10万円が相場ですが、もともと感謝を形にしたものですので、費用に明確な決まりはありません。
離檀料
離檀料とは、今あるお墓を管理している寺院に、これまでの感謝の気持ちを込めて支払うお金です。
お寺によっては金額を設けている場合もありますが、お布施と同じように金額を決めていない場合もあります。
そのため、離檀料を用意する際には、寺院に確認すると良いでしょう。
墓じまいの注意点
墓じまいを行う際には、以下に注意しましょう。
親族に納得してもらう
墓じまいのトラブルの中でも、多く挙げられるのは親族間のトラブルです。
墓じまいをする前には、できるだけ多くの親族に伝えて、納得してもらうようにしましょう。
菩提寺に相談
菩提寺とは、いまあるお墓の管理をしているお寺のことです。
墓じまいをすると決めたら、親族との話し合いと同じように菩提寺にも相談をしましょう。
また墓じまいでは、石材屋の機材などを寺院の敷地内に入れなくてはいけません。
当日の作業がスムーズに行えるよう、事前に日程などの相談をしておきましょう。
石材店は複数検討する
お墓の墓石を撤去する際の費用が、相場よりも高額でトラブルになることがあります。
一つの石材店だけでなく、複数の石材店から見積もりをもらうなどをして比較検討しましょう。
また、寺院によっては指定石材店が決まっている場合もあるため、お墓の管理者へ事前に確認を行いましょう。
墓じまいをしないとどうなる?
なかなかお墓の管理ができない、後継者がいないなどの場合、墓じまいを検討したほうが良いでしょう。
墓じまいを行わないまま管理されないと、お墓は荒れてしまいます。
そして、供養してくれる人のいない遺骨は無縁仏と呼ばれ、合祀墓へと移されます。
無縁仏として遺骨を合祀されると、遺骨を取り出すことはできなくなります。
また、無縁仏のお墓を回忌供養などを行ってくれるかは、その寺院によって異なります。
無縁仏になることを避けるためにも、お墓の管理が難しいと感じたら墓じまいを検討するようにしましょう。
墓じまいの代行サービス
墓じまいには、さまざまな作業が必要です。
作業に時間を割くのが難しい場合は、代行サービスを利用するのも良いでしょう。
代行業者では、出骨・墓地解体工事・納骨、改葬手続きの依頼が可能です。
また、業者によっては改葬先の寺院の資料請求や、供養方法のアドバイスを受けることができます。
代行業者に依頼をすることで、墓じまいの時間の短縮、行政手続きが楽になりますので、費用とサービスを比べて、検討してみると良いでしょう。
まとめ
今回は墓じまいの流れに紐づけて、行政手続きやトラブルに関してご説明しました。
ここまでご説明してきた墓じまいを、自身で行うのは労力がかかります。
特に書類を取得・提出する必要がある行政手続きについては、面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。
「受入証明書」「埋葬許可証」「改葬許可申請書」の取得や、「改葬許可証」の発行は、お客様の委任状があれば代行することができます。
ただし、「改葬許可申請書」はお客様で記入する必要がありますので、ご注意ください。
エータイでは、首都圏を中心に80以上の厳選寺院の永代供養墓をご紹介しています。
もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
(受付時間9:00〜18:00・365日相談可能)