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近年、少子化や核家族化の影響により、これまでのように先祖代々お墓を継承していくことが難しくなってきています。

将来的にお墓の跡継ぎがいないと、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、継ぐ人がいないお墓はどうなるのかや、対処法について解説していきます。

エータイでは、全国80以上の厳選寺院と提携し、累計2万6千組以上のお客様に年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。継ぐ人の心配がない永代供養墓にご興味がある方は、こちらからお近くのお墓を探してみてください。

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お墓を継ぐ人がいないとどうなる?

無縁仏になる恐れがある

もし継ぐ人がいないお墓を放置してしまった場合、そのお墓は「無縁墓」となってしまいます。

管理する人のいないお墓は無縁仏と呼ばれ、一定期間は行政や墓地の管理者によって管理されます。

この期間が過ぎると、他の無縁仏の遺骨とともに埋葬され、個別に引き取ることはできなくなってしまいます。

無縁仏は罰当たりなこと

無縁仏を放置したままにすることは、故人やその霊を不敬に扱っていることになり、罰当たりであると考えられます。

そのような行いをしないためにどうすればよいのかを解説していきます。

継ぐことが難しい場合は墓じまいをする

お墓を継ぐことが難しい場合は、墓じまいの検討をおすすめいたします。

ただし、トラブルを避けるためにも、事前に確認が必要なこともあります。
この記事では墓じまいの流れも紹介していますので、一度読んでみてください。

娘しかいない場合はどうなる?

娘さんしかいない場合に、跡継ぎにお悩みの方もいらっしゃると思います。

ここではそんな疑問やお悩みにお答えしていきます。

娘でもお墓の跡継ぎは可能

お墓の承継者については「民法 第897条」にて定められていますが、性別の指定はなく、娘さんでもお墓を継ぐことは可能です。

民法第897条

  1. 系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。
  2. 前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。

娘にお墓の跡継ぎの負担を残したくない場合

娘さんに跡継ぎとしてお墓の管理の負担を残したくない場合、跡継ぎがいない場合と同様に、墓じまいの検討をおすすめいたします。

娘さんの意見や意志も尊重し、後悔の残らない選択をしましょう。

墓じまいとは?

それでは、墓じまいとはどのようなもので、どのような流れで行い、どのような費用がかかってくるのかを解説していきます。

墓じまいとは

墓じまいとは、現在のお墓の墓石を撤去し、更地にし、墓地の管理者に敷地を返すことを指します。

墓じまい後、お墓の中に納骨してあるご遺骨を取り出し、別の墓地に移すか永代供養墓地などに移すことを「改葬」と呼びます。

墓じまいの意味を「墓石を撤去する事」と捉えられている方もいらっしゃいますが、実際には「別の形で供養する」という意味も含まれています。

墓じまいとはマイナスな事ではなく、先祖様のお墓を片付けて、供養する場所を変えて整えるというプラスな意味があるという事を覚えておきましょう。

墓じまいの流れ

それでは、墓じまいはどのような流れで準備すればよいのでしょうか?

ここでは墓じまいを行う際の流れについて紹介します。

墓じまいの流れ

1.親族に相談する

まずは親族に墓じまいやお墓の移動について相談しましょう。

手続きを進めてしまってからトラブルに陥ってしまい後悔しないように、必ず親族の合意を取ってから進めるようにしましょう。

2.遺骨を確認する

現在のお墓に埋葬されている遺骨を確認しましょう。

行政手続きなどを行う際に情報が必要となってきますので、遺骨が何体あり誰の遺骨なのか、遺骨の汚れや破損状態、火葬されているかどうかなど、詳細を確認しておくようにしましょう。

3.墓じまい後の供養方法を決める

墓じまい後にどのように供養するかを決めましょう。

墓じまい後の供養には、様々な方法があります。

のちほど永代供養墓や樹木葬の費用について紹介します。

4.菩提寺や石材店に相談する

これまで墓地を管理してくれていた菩提寺に相談しましょう。

離檀料を巡るトラブルを避けるためにも、早めに墓じまいをしたい旨を伝えましょう。

また、墓じまいの作業は、菩提寺ではなく石材店が行いますので、石材店を選定し相談するようにしましょう。

墓じまいでは、墓石を解体・撤去し、更地にして菩提寺に返還しなくてはなりません。

菩提寺によっては提携した石材店でしか作業ができない場合や、山奥に墓地があるなどの場合に予想以上に高額な費用が請求されてしまうこともあります。

菩提寺に予め確認し、選定した石材店に事前に現地を確認してもらい、見積もりを請求しておきましょう。

5.受け入れ証明書と埋葬証明書を取得する

ここからは行政手続きになります。

まずは、新たな遺骨の受け入れ先に「受け入れ証明書」を発行してもらい、記入して申請します。

次に、現在の菩提寺に遺骨が埋葬されていることを証明する「埋葬証明書」を発行してもらい、記入して申請します。

6.改葬許可申請書を記入する

元々のお墓がある市区町村の役所から、「改葬許可申請書」を取得し、記入します。

役所によってはホームページからダウンロードができます。

遺骨1体につき1枚必要となりますので、確認した遺骨の分、記入しましょう。

7.改葬許可証を取得する

ここまでで準備した「受け入れ証明書」「埋葬証明書」「改葬許可申請書」を現在のお墓がある市区町村の役所に提出すると、「改葬許可証」を発行してもらえます。

遺骨を取り出す時と、新しい納骨先に納骨する時にこの「改葬許可証」が必要となる場合が多いです。

墓じまい後に手元供養や散骨での供養を考えている場合には、納骨先がないので基本的には不要ですが、お寺によっては改葬許可証がないと遺骨を渡してもらえないケースもあります。

改葬許可証の発行には時間がかかる場合もありますので、早めに準備しましょう。

8.遺骨をメンテナンスする

取り出した遺骨が、破損していたりカビが生えていたりする場合には、移す前に専門業者に依頼し、遺骨をできるだけきれいにしておきましょう。

9.閉眼供養(へいがんくよう)を行う

遺骨を取り出す際には、元々のお墓に眠っているご先祖様の魂を抜き、安心して別の場所で眠ってもらうために「閉眼供養」が必要となります。

菩提寺と相談し、日程を決めておきましょう。

10.お墓を解体する

事前に決めていた石材店にお墓を解体してもらい、更地にします。

11.離檀料を支払う

これまでお世話になった菩提寺への感謝として、離檀料をお渡ししましょう。

離壇料の金額感については、のちほど解説します。

12.改葬先に改葬許可証を提出する

移転先のお墓の管理者に、改葬許可証を提出しましょう。

13.開眼供養(かいげんくよう)を行う

移転先のお墓に遺骨を納めたら、新しいお墓にご先祖様の魂を宿してもらうために「開眼供養」を行いましょう。

より詳細については、こちらの記事で解説しています。
墓じまいとは?かかる費用や必要な手続き、流れ、注意点を解説

墓じまいの費用

墓じまいの費用相場は、おおよそ50万円ほどです。

では、どのような費用が必要になるのか解説します。

墓石の撤去費

一般的な墓石の撤去工事の費用相場は、墓地面積1㎡(1m×1m)あたりおおよそ8万~15万円です。

ただし、業者によって費用は変動します。

複数業者に見積もりを請求し、それから検討すると良いでしょう。

閉眼供養のお布施

閉眼供養のお布施の相場はおおよそ3万〜10万円です。

感謝を形にしたものですので、金額に明確な決まりはありませんが、不安な場合には事前にお寺に相談してみましょう。

離檀料

離壇料とは、現在のお寺を管理している寺院に、これまでお墓を守っていただいた感謝の気持ちを込めてお渡しするものです。

お寺によっては金額を決めている場合もありますが、お布施同様に決めていない場合もあります。

不安な場合にはお布施と同様にお寺に相談してみましょう。

墓じまい後のお墓について

墓じまい後の供養には、以下のように様々な方法があります。

  • 一般墓
  • 永代供養墓
  • 樹木葬
  • 手元供養
  • 散骨
  • 納骨堂

この記事では、一般墓、永代供養墓、樹木葬の費用を紹介します。

お墓の費用

一般墓の費用

一般墓とは、家単位で代々承継していくお墓です。

ここでは、別の墓地・霊園に一般墓を建てた場合の費用を紹介します。

新しい墓地を使用するためには、新しいお墓を建てる費用や、永代使用料(永代にわたって土地を使用する権利を取得するための費用)がかかってきます。

新しいお墓を建てる費用:100万円前後
永代使用料:数十万円~100万円以上
※永代使用料は立地条件や、公営墓地、民営墓地、寺院墓地などの種類によっても変わってきます。

メリットとしては、デザインの自由度が高い点や、納骨できる人数が多い点などが挙げられます。

デメリットとしては、初期費用が高額で基本的に年間管理費がかかる点、お墓を継ぐ人がいなくなったら墓じまいや改葬が必要になる点、お墓の掃除や管理が必要な点などが挙げられます。

永代供養墓の費用

永代供養墓とは、寺院や霊園にご遺骨の管理を永代にわたって任せることができるお墓です。

永代供養墓の種類には、合祀型(遺骨を個別に安置せず、他の方の遺骨と一緒に埋葬や納骨する形)、個別型(通常のお墓と同様に個別区画に納骨ができる形)、回忌安置型(一定期間は個別に安置した後、合祀される形)があります。

ここでは、永代供養墓に遺骨を埋葬した場合の費用を紹介します。

  • 合祀型:10万円~30万円
  • 個別型:30万円~100万円

メリットとしては、お墓を継ぐ人の心配がない点、費用が一般墓よりも安くなる点、墓地管理者がお墓の手入れをしてくれる点、一般的に宗旨宗派を問わない点などが挙げられます。

デメリットとしては、合祀された後は遺骨が取り出せなくなる(改葬ができなくなる)という点が挙げられます。

合祀された後は合同墓にお墓参りをすることになります。

樹木葬の費用

樹木葬とは、一般的にはご遺骨を樹木や草花の下に埋葬し、それらの植物を墓標とするお墓です。

樹木葬の種類には、里山型(法律的に許可を得た里山に遺骨を埋葬)、都市型(寺院墓地や霊園の中に設けられている庭園のような区画に遺骨を埋葬)があります。

また、永代供養墓と同様に合祀型、個別埋葬型、そして集合墓型(遺骨は分けて埋葬し、樹木やプレートといったシンボルを他の方と共有する形)の3種類の埋葬方法があります。

ここでは、樹木葬に遺骨を埋葬した場合の費用を紹介します。

  • 合祀型:8万円~20万円
  • 個別埋葬型:30万円~80万円
  • 集合墓型:15万円~60万円

メリットととしては、永代供養墓と同様の点と、お墓に入る方が自然が好きな方だった場合に喜んでもらえるという点などが挙げられます。

デメリットととしては、合祀型については永代供養墓と同様の点と、里山型の樹木葬の場合にはアクセスが悪い可能性がある点、多くの草木で手入れが大変になることがある点、そしてお参りする場所が明確でない点などが挙げられます。

都市型の樹木葬では、墓石や石碑を置くことがあり、埋葬された場所が明確でお参りしやすいという特徴があります。

他の供養方法についても知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
墓じまいとは?かかる費用や必要な手続き、流れ、注意点を解説

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墓じまい・改葬を利用したお客様の声

ここでは、エータイで実際に墓じまい・改葬を利用いただいたお客様の声をご紹介します。

資料請求をされたきっかけは何でしたか?

【80代 女性】
友人宅に届いたパンフレットを見て良さそうなので友人と共に見学させて頂きました。将来の事を考えて遠方から近くの常楽院に移転しました。(墓じまいしてきました)

お墓の購入を考えている方にアドバイスをお願いします。

【50代 男性】
前のお墓は、向かうのに約2時間はかかりました
いつでもすぐ行ける、すぐ手を合わせる、何もなくても様子を見に行ける、これを大事にする為に、近くに見付けられれば、良いことですね。

ご意見・ご感想

【60代 女性】
遠い墓の墓じまいも同時に考えていたので、適切なアドバイスいただき、スムーズに進めることができたので、感謝しています。

まとめ

この記事ではお墓を継ぐ人がいない場合の対処法を解説しました。

墓じまいや改葬には費用や手続きが必要になりますが、先祖様のお墓を片付けて、供養する場所を変えて整えるという意味があります。

永代供養墓や樹木葬に改葬する場合は、費用を一般墓より抑えられ、次の世代にお墓を継ぐ人の心配を残さないというメリットがあります。

ただし、トラブルや後悔を避けるために、親族やお寺と相談し、慎重に検討を進めることをおすすめします。

お墓を継ぐ人がいなくて悩んでいる方のために、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

また弊社では永代供養墓や樹木葬を取り扱っていますので、もしご興味があればこちらから無料資料ダウンロードをしてみていただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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