樹木葬と永代供養の違いは?基本知識からメリット・デメリットまで解説

目次

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お墓選びで大切にしたいこと
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Q1. お墓選びで大切にしたいことは?

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記事監修者:樺山 玄基

株式会社エータイ 代表取締役社長。2011年9月、当社入社。当社黎明期より、その中枢メンバーとして事業に参画する。2019年8月に現職に就任。企業理念の実現を目指し、「永代供養墓」と「お寺」をキーワードに、より生きやすく、より暮らしやすくするためのソリューションを社会に提供。著書に『令和時代のお墓入門』(幻冬舎)

近年、ライフスタイルの変化を背景に「樹木葬」や「永代供養」を選ぶ人が増えています。しかし「樹木葬と永代供養は何が違うのか」「自分に合っているのはどちらなのか」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では樹木葬と永代供養それぞれの違いやメリット・デメリット、樹木葬の永代供養における注意点などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

樹木葬と永代供養の違いとは?

樹木葬は、樹木や草花を墓標とする「お墓の種類」の一つを指します。一方、永代供養はお墓の種類ではなく、寺院が遺骨の管理や供養を行ってくれる「供養方法」を指します。

つまり、両者はそもそも同じ土俵にある概念ではありません。永代供養のお墓は様々な種類がありますが、そのうちの一つに樹木葬があるという認識が正しいです。

樹木葬と永代供養について、それぞれもう少し詳しく解説していきましょう。

永代供養とは管理や供養を寺院に任せる供養方法

永代供養とは

前述の通り、永代供養とは「遺骨の管理や供養を寺院が行ってくれる供養方法」のことをいいます。

近年は少子高齢化やライフスタイルの変化により、お墓を継ぐ人がいないという悩みを抱える人が増えています。また、お墓のことで子どもに負担をかけたくないという人も増えています。

永代供養であれば、お墓の継承者がいなくても寺院が遺骨の管理や供養をしてくれるため、無縁墓になる心配がなく、安心して眠ることができます。

このように、現代の人が抱えるお墓の悩みを解決してくれることから、永代供養という供養方法を選ぶ人が増えています。

樹木葬とは墓石の代わりに樹木を墓標とするお墓の種類

樹木葬とは、「墓石の代わりに樹木を墓標(シンボルツリー)とし、樹木のまわりに遺骨を埋葬するお墓の種類」のひとつです。自然葬ともいいます。

ほとんどの樹木葬には永代供養がついているため、お墓を継いでくれる方がいなくても無縁墓になる心配がありません。

また一般的なお墓のように墓石を建立する必要がないため、その分費用を抑えられます。

樹木葬には必ず永代供養がついている?

樹木葬の多くは、永代供養が含まれたプランとして提供されています。

永代供養の樹木葬では最初に一括で永代供養料を納めることで、寺院が遺骨の管理や供養を継続して行ってくれます。

ただし、永代供養の内容や供養期間は樹木葬によって異なります。

一定の年数だけ個別供養をしてその後合祀されるものや、ずっと個別供養されるものなどさまざまな種類があるため、自分の考えに合ったものを選ぶことが大切です。

将来も合祀せず、個別供養をずっと継続したいと考える場合は、「永代にわたって個別供養を行い、合祀しないプラン」を提供している霊園や寺院を選ぶようにしましょう。

樹木葬の立地による種類

樹木葬は、立地によって「里山型」と「都市型(公園型)」の2つに分けられます。ここでは、それぞれの特徴を解説します。

里山型

里山型樹木葬

里山型とは、自然豊かな山の中に設けられた埋葬区画に埋葬するタイプの樹木葬で、より自然に還ることがコンセプトとなっています。

そのため「自然に近い形で眠りたい」「自然保護に貢献したい」などの考えの方におすすめの樹木葬といえます。

都市型(公園型)

都市型(公園型)とは、都市部に多い樹木葬で、公園のようにきれいに整備された墓地に埋葬するタイプのことをいいます。

管理者が常駐しているケースが多いので、「整備された霊園で眠りたい」「アクセスが便利な場所がいい」という考えの方に向いている樹木葬です。

樹木葬の埋葬方法による種類

樹木葬の種類

樹木葬の埋葬方法は主に2種類があり、「合祀墓タイプ」と「個別墓タイプ」に分けられます。それぞれの特徴と費用目安について解説します。

合祀墓タイプ

合祀墓タイプとは、遺骨を骨壺から出して、他の人の遺骨と一緒に埋葬する供養方法をいいます。

費用の目安は5万円~30万円ほどとなっており、費用を抑えられることが特徴です。

ただし、一度合祀すると遺骨を取り出すことができなくなるため、将来改葬する可能性がある人は、個別墓タイプを検討しましょう。

個別墓タイプ

個別墓タイプは、個別の区画に遺骨を埋葬するタイプです。個人や夫婦、家族といった世帯単位で区画が用意されています。

樹木葬の個別墓タイプでは、一定期間は個別に供養され、その後合祀されるケースが一般的ですが、ずっと個別に供養されるケースもあります。個別供養期間であれば、遺骨を取り出すことも可能です。

費用の目安は50万円~150万円ほどとなっており、合祀タイプに比べると費用は高くなる傾向があります。

樹木葬のメリット・デメリット

樹木葬と永代供養の違いが分かったところで、永代供養付き樹木葬のメリット・デメリットについてもみていきましょう。

樹木葬のメリット

まず樹木葬のメリットは以下の3つです。

  • お墓の継承者が不要
  • 自然の中で眠れる
  • 一般墓に比べて費用が抑えられる場合が多い

永代供養付き樹木葬は、寺院が遺骨の管理や供養をしてくれるため、お墓の継承者がいなくても安心して眠れることが魅力です。

また、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとするため、一般墓に比べて費用が抑えられます。

さらに樹木葬は「自然に還る」ことをコンセプトとした埋葬方法であるため、「亡くなったら自然に還りたい」「きれいな樹木の下で眠りたい」といった希望を持つ人の夢が叶う供養方法といえます。

樹木葬のデメリット

一方で、樹木葬には以下のようなデメリットもあります。

  • 一度埋葬したお骨は取り出せない場合がある
  • 家族の理解を得られない場合がある
  • 一般的なお墓参りができない場合がある

樹木葬では、合祀された場合は基本的には後で遺骨を取り出すことができません。将来的に改葬する可能性がある人は、合祀されない樹木葬を探すことも含め、慎重に判断する必要があります。

また、家族の理解を得られずにトラブルになるケースも多いので、あらかじめよく話し合い、合意を得てから進める必要があります。

加えて、樹木葬では火事や山の衛生状態の悪化を防ぐために、ろうそくや線香の使用を禁止しているところもあります。

一般的なお墓参りをしたい場合は、お参りのルールについて事前に確認するようにしましょう。

樹木葬の費用相場

樹木葬の費用相場は、埋葬方法によって以下のように違いがあります。

埋葬方法の種類費用相場
合祀墓タイプ5万円~30万円
個別墓タイプ50万円~150万円

合祀墓タイプは他の人の遺骨と一緒に埋葬するため、費用を抑えられることが特徴です。

個別墓タイプは、7回忌や13回忌など一定期間が経った後に合祀されるものと、個別に安置されるものがあるため、自分の考えに合ったものを選ぶことが大切です。

樹木葬の費用相場についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

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実際にどのようなお墓があるか気になる方は、以下からお近くの地域を選び、チェックしてみてください。

樹木葬での永代供養が向いている人は?

ここまでの解説を踏まえて、樹木葬での永代供養が向いている人の特徴をご紹介します。

お墓の継承者がいない人

お墓の継承者がいない人には、永代供養付き樹木葬が向いています。

一般的なお墓は、子どもや親族が代々管理・承継していくことが前提です。

一方、永代供養付き樹木葬では寺院が遺骨の管理や供養を行うため、承継者がいなくても無縁墓になる心配がありません。

近年は少子高齢化や未婚率の上昇によって、お墓を引き継ぐ人がいないケースが増えていますが、そのような人でも安心して眠れることが魅力です。

家族に負担をかけたくない人

子どもや家族にお墓のことで負担をかけたくないと考えている人にも、樹木葬での永代供養は適しています。

一般墓では、お墓参りやお墓の清掃、管理費の支払いなどを家族が継続して行う必要があります。

一方、樹木葬の永代供養では、寺院が遺骨の管理や供養を行うため、お墓の維持管理の負担を軽減できます。

また、管理費が不要だったり、最初に一括で管理費を支払うケースも多いため、将来の金銭的な負担も軽減できる点も魅力です。

費用を抑えたい人

墓石を建てる従来の一般墓はまとまった費用がかかることが一般的です。

第16回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」によると、一般墓の平均購入金額は152.0万円となっています。樹木葬の平均購入費用が71.7万円であることから、一般墓は樹木葬の2倍以上の費用がかかることになります。

樹木葬の種類や埋葬場所などによって費用に差はあるものの、お墓の費用を抑えたい人にとって、樹木葬は良い選択肢といえます。

自然志向の人・環境を意識している人

樹木葬は、樹木や草花を墓標とするため、自然の中で眠りたいという人に向いています。

また、墓石を建立しないため、環境に配慮した供養方法を希望する人にとっても良い選択肢となっています。

最後は自然に還りたいと思っている人、環境や自然を意識している人は、樹木葬を検討するといいでしょう。

宗旨・宗派にこだわりが無い人

樹木葬は基本的に過去の宗旨・宗派を問わないことがほとんどのため、どのような人でも利用できます。

ただし、まれに宗旨・宗派が決まっている場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。

ペットと一緒に眠りたいと考えている人

近年は、ペットも家族の一員と考える人が増えており、ペットと一緒に眠りたいと考える人も増えています。

樹木葬には人の遺骨とペットの骨を一緒に埋葬できるタイプがあるため、希望をかなえやすくなっています。

ただし、ペットと一緒に眠れる樹木葬の数は多くはありません。また、ペット専用のお墓は建てられても、一緒にお墓に入ることはできないというところもあるので、事前に確認するようにしましょう。

樹木葬での永代供養が向いていない人

中には、樹木葬での永代供養が向いていない人もいます。どのような人が向いていないか、紹介していきましょう。

代々承継するお墓で供養したい人

代々受け継ぐお墓を大切にしたいと考えている人は、樹木葬での永代供養はあまり向いていません。

樹木葬は寺院が遺骨の管理や供養を行うことを前提としているため、お墓の承継者が不要です。

先祖代々のお墓を家族が管理し受け継いでいきたいという人は、一般墓を検討すると良いでしょう。

将来的に遺骨を取り出す可能性がある人

将来遺骨を別のお墓に移す可能性がある場合、樹木葬での永代供養は慎重に検討する必要があります。

特に、合祀墓タイプの樹木葬は、一度合祀されると遺骨を取り出すことができません。

将来改葬の可能性がある場合は、個別に埋葬される「個別墓タイプ」を検討するとよいでしょう。

希望する方法でお墓参りしたい人

樹木葬は樹木や草花を墓標とする供養方法のため、一般墓のように墓石にお線香や花を供えられない場合があります。

特に、里山型の樹木葬では、火気の使用や供物が制限されている場合があります。また、都市型の樹木葬でも合同の参拝スペースでのみお参りできる場合があります。

従来のお墓と同じような方法でお墓参りしたい人や、家族だけで自由に供養したい人は、事前に参拝方法やルールを確認しておくことが大切です。

家族や親族の合意が得られていない人

樹木葬は年々人気が高まっている供養方法ですが、親族の中には「先祖代々のお墓で供養したい」と考える人も少なくありません。

樹木葬を検討する際は、樹木葬を選ぶ理由やメリットを事前に丁寧に説明し、理解を得たうえで契約を進めるようにしましょう。

樹木葬で永代供養する際の注意点

樹木葬で永代供養する際は、いくつか注意すべき点があるため紹介します。

現地を見学する

樹木葬を検討する際は、必ず現地に見学に行きましょう。パンフレットやホームページの写真だけでは、墓地の雰囲気や管理状況、周辺の環境などはわかりづらく、十分に把握できないことがあります。

実際に樹木葬を見学し、樹木や草花の手入れが行き届いているか、お参りしやすい環境か、アクセスは良いかなどを確認しましょう。

また、見学の際はスタッフの方に埋葬方法や供養の内容、管理体制などを直接質問することで、不安や疑問を解消できます。

樹木葬で後悔しないためにも、複数の樹木葬を見学して比較検討しましょう。

費用の内訳を確認する

樹木葬は一般のお墓と比較すると費用を安く抑えられる傾向があります。

しかし、オプションの追加などによって、最終的に想像以上に高い費用になってしまうケースもあるため注意が必要です。

また、埋葬方法によっても費用相場が変わるため、費用の内訳や埋葬方法をしっかりと確認し、予算に収まるかどうかを確認するようにしましょう。

家族や親族の同意を得る

樹木葬は近年人気が高まっている供養方法ではありますが、新しい供養方法に抵抗を持つ人がいるのも事実です。

特に先祖代々のお墓を大切に考えている人からは反対されるケースもあります。

トラブルを防ぐためにも自分だけで勝手に決めず、必ず親族と話し合いをし、理解を得たうえで進めるようにしましょう。

交通アクセスやお墓参りの方法を確認する

樹木葬は郊外に位置していることも多いので、「公共交通機関で行けるのか」「無料シャトルバスなどはあるのか」「駅から徒歩で行ける距離なのか」などを確認しましょう。

特に里山型の樹木葬はアクセスが悪い場所に位置していることが多いため、実際に現地に足を運んで確認するようにしましょう。

樹木葬と永代供養の違いに関するまとめ

樹木葬と永代供養は、そもそも埋葬方法と供養方法という別々の意味を表す言葉です。

多くの樹木葬には永代供養がついているため、寺院に遺骨の管理や供養を任せられます。永代供養については、樹木葬によって個別供養期間や合祀のタイミングが異なるため、事前に確認することが大切です。

樹木葬を選ぶ際は、費用だけでなく埋葬方法や供養内容、管理体制などを確認し、納得できる樹木葬を選ぶようにしましょう。

エータイでは、全国100以上の厳選寺院の永代供養墓・樹木葬をご紹介しています。

もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みがありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。

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