供養についての豆知識
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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供養についての豆知識
供養の世界は奥深く、掘り下げれば面白い発見が数多くあります。たくさんの知識を覚えておくと、いろいろな場面で役立つだけでなく供養に対する姿勢も大きく変わるかもしません。そこで今回は、供養にまつわる興味深い豆知識をいくつかご紹介します。
供養と回向の違い
供養と回向はいずれも故人のために営まれますが、それぞれの意味は同じではありません。
供養の意味
供養とは、文字通り「食物や飲み物をお供えして養うこと」です。ここで、「誰を養うのか?」という疑問が生まれます。法要の場合、故人をしのんで集まってくれた関係者です。厳密な意味では供養は法要に参加した人たちのために食事を振る舞うことであり、この行為により遺族は功徳を積めます。このように考えると、供養を済ませるだけでは故人のための営みにならないのです。
回向の意味
一方、回向とは「自分が積んだ功徳をほかの人の功徳に振り替えること」です。遺族が供養により与えられた功徳は、回向すると故人の功徳へと転換できます。故人は、亡くなってからでも遺族の力を借りて功徳を積むと成仏できる可能性が高まります。そのため、供養によって得られた功徳を回向すると故人は喜んでくれるわけです。
粗供養とは
粗供養は、「そくよう」と読みます。別名として、「会葬礼品(かいそうれいひん)」や「志」と呼ばれる場合もあります。
粗供養の意味
粗供養とは、葬儀や法要に参加してくれた人へのお返しです。一般的には、「故人を供養してくれた参列者へのお礼の粗品」と表現されます。粗供養は関西地方でよく聞かれる言葉であり、それに対し東日本では「志」を使っている地域が比較的に多いといわれています。
粗供養の方法
粗供養では、通夜や葬儀、あるいは法要を営んだとき参列者に渡します。最近は、香典の金額に関係なく当日に返礼するケースが一般的です。この方法であれば参列者全員が葬儀などの当日に香典返しの品物を受け取れるので、後々に発送する手間を省けます。ただし高額の香典を受け取ったときには、改めてお礼します。
香典返しとは?
香典返しは「こうでんがえし」と読み、「半返し(はんがえし)」の別名も持っています。
香典返しの意味
香典返しとは、四十九日が過ぎた頃に葬儀に参列いただいた香典のお礼です。四十九日は故人が来世でどこに行くか最終的な裁きが下されるため、もっとも重要であるとともに忌明けとも呼ばれています。忌明けしてから香典返しを送ることで、法要がすべて無事にすんだという報告も兼ねられるのです。
また最近では、葬儀当日に会葬の御礼とともに香典返しも贈り、持ち帰っていただくことも多いようです。
香典返しの方法
香典返しは、忌明け当日から1カ月以内に渡すのが妥当なタイミングと考えられています。通常は、お礼の品物に挨拶状を添えます。表書きは仏式が「(忌明)志」、神式は「偲草(または志)」であり、いずれも水引は「結び切り」です。実際に使用する水引の色は、地域によって違いがみられます。なお四十九日の忌明けが年越しする場合、三十五日を忌明けとして香典返しを用意するケースが少なくありません。
「清めの塩」の由来は?
葬儀や法要の後、参列者が帰宅すると玄関先で肩や背中にかける「清めの塩」。そのほかにも、いろいろな場面で塩は清めの効果を期待されています。
身を清める行為はいつから?
まず「身を清める」行為は、今のところ日本神話を伝える古事記で最初に描かれたと考えられています。神様のひとりであるイザナギノミコトは亡き妻に会うため黄泉の国を訪れ、現世に戻ると海で水浴びをします。この水浴びが黄泉の国でついた「けがれ」を落とす「みそぎ」と伝えられ、日本の歴史上、身を清める最初のシーンといわれているのです。
なぜ塩がお清めに使われるのか?
昔から、塩は食品の腐敗を防げることが知られていました。一説によれば、塩には不思議な力が宿ると信じられていたとのことです。ここから塩に対する考え方はさらに発展し、やがて魔除けや身を清めるためにも使われるようになったといわれています。
永代供養のはじまりはいつ?
起源は定かではありません。江戸時代に書かれた永代台帳が残されていることから古くから行われていることがわかります。
日本で永代供養というスタイルのお墓が登場した時期は1985(昭和60)年で、場所は滋賀県大津市にある比叡山延暦寺です。一般的に、墓地は「久遠墓」と呼ばれています。
なぜ永代供養がはじまったか?
永代供養が開始された当時、日本の出生率は減少傾向にありました。少子化が進むなか、多くの家庭ではお墓の後継ぎ問題に悩まされます。従来の方式では、お墓を継承する子孫がいなくなると誰もお墓を世話してくれなくなるためです。この問題の解決策として、お寺がお墓の管理を引き受ける永代供養という方法が考案されました。
今では多くの人が利用する永代供養
開始当初とは異なり、最近は永代供養がかなり広まっています。その背景には、1999年のお墓に関する法律の改正があるといわれています。後継者のいないお墓から永代供養墓へ移転する手続きが容易になり、永代供養スタイルが本格的に普及したわけです。今では永代供養のシステムが整えられ、多く人々が利用しています。
まとめ
葬儀や法事のとき何気なく使っている言葉や行動には、きちんと由来や意味があります。それらをきちんと把握しておけば、同じ供養でも今まで以上に心を込められるでしょう。ここで紹介した豆知識を心にとどめ、供養について理解を深めるきっかけにしてください。
調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
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