「遺骨がいらない」と感じたら？供養方法の選択肢と注意点

経済的な負担や墓の継承問題など、様々な理由で遺骨の扱いに悩み、「遺骨がいらない」と感じている方は少なくありません。

この記事では、遺骨がいらないと感じた時の供養の選択肢と、それぞれの注意点について詳しく解説します。

遺骨の引き取り拒否は可能なのか、勝手に処分しても良いのかといった疑問にもお答えします。

またエータイでは、全国80以上の厳選寺院と提携し、累計3万組以上のお客様に年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。
まずは永代供養墓の特徴を知りたい、写真や料金を見てみたいという方は、こちらをご覧ください。

なぜ「遺骨はいらない」と感じるのか

遺骨をどうするかは、故人の供養を考える上で重要な問題です。近年は「遺骨がいらない」と考える人が増えているといわれています。

その背景には様々な理由がありますが、主なものとしては以下の点が挙げられます。

経済的な負担

お墓を建立し維持していくには、墓石代、永代使用料、管理費など様々な費用がかかります。

また、お彼岸やお盆などにはお供え物や交通費も必要です。これらの経済的な負担が重荷となり、「遺骨がいらない」と考える人がいます。

特に、少子高齢化や非正規雇用の増加といった社会的な背景から、経済的に余裕がない人が増えていることも、この理由を後押ししていると考えられます。

墓じまいを検討している

先祖代々のお墓を管理することが難しいと感じ、墓じまいを検討する人が増えています。墓じまいをする際に、遺骨をどうするかが問題となります。

改葬する場合にも費用がかかるため、遺骨をすべて引き取らずに「遺骨がいらない」と考えるケースも出てきます。

遠方に住んでいる、高齢で墓の管理ができない、後継者がいないなど、墓じまいを検討する理由は様々です。特に地方では過疎化が進み、墓の管理が難しくなっている地域も少なくありません。

継承者がいない

少子化の影響もあり、お墓を継承する人がいないケースが増えています。継承者がいなければ、お墓の管理ができなくなるため、「遺骨がいらない」と考える人もいます。

自分が死んだ後、誰にも迷惑をかけたくないという思いから、生前に遺骨の処分方法を決めておく人もいます。

故人との関係性が薄い

故人との関係性によっては、遺骨に対する思い入れが薄い場合があります。

例えば、長年疎遠だった親族や、虐待を受けていた親など、故人に対して良い感情を抱いていない場合、「遺骨がいらない」と考えるケースもあるでしょう。

火葬後の遺骨の引き取りは拒否できる？

火葬後の遺骨がいらない場合、引き取りを拒否できるのでしょうか？解説していきます。

自治体や火葬場により異なる

遺骨の引き取りに関する規定は、自治体や火葬場によって異なります。

条例などで遺骨の引き取りを義務付けている場合があり、拒否できない自治体もあります。

一方で、自治体によっては、火葬場での遺骨の回収や供養をお願いできるケースもあります。

事前に自治体や火葬場に確認するとよいでしょう。

遺骨の引き取りに関する最終的な判断は、事前に遺族間で十分に話し合って決めることが重要です。

遺骨は勝手に処分してもよい？

遺骨を勝手に処分するのは違法となります。遺骨の処分をする際は、法律にのっとって、慎重に行う必要があります。

どのような法律があるのか、解説していきます。

遺骨の処分に関する法律

遺骨の取扱いに関しては、刑法第190条「遺骨遺棄罪」で以下のように定められています。

「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する」

また、埋葬する場所に関しては、「墓地や埋葬に関する法律」第4条で以下のように定められています。

「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない」

このように、遺骨を勝手に捨てたり、墓地以外の場所に遺骨を勝手に埋葬することは法律で禁じられているため、絶対におこなわないようにしましょう。

遺骨の処分はどうする？法律に触れない正しい処分方法と供養の仕方

遺骨を供養する主な選択肢と注意点

遺骨を供養する方法は様々です。

故人の遺志、残された家族の気持ち、経済的な状況などに応じて最適な方法を選びましょう。

主な選択肢とそれぞれの注意点について詳しく解説します。

永代供養墓

永代供養墓とは、遺骨の管理や供養を永代にわたって寺院がおこなってくれるお墓です。

お墓の管理をお任せできるだけでなく、継続費用がかからない場合も多いです。

跡継ぎがいない方や、管理や費用の負担を残したくない方に選ばれています。

永代供養墓にも様々な種類がありますが、他の方の遺骨と一緒に埋葬される「合祀墓タイプ」の相場は約5万円～30万円と費用を抑えられる供養方法です。

永代供養にかかる費用はいくら？相場や種類別の料金・内訳など解説

樹木葬

樹木葬とは、樹木や草花を墓標とした埋葬方法です。自然回帰の考えを持つ人に人気があります。

樹木葬も永代供養がついており、負担を残したくない方に選ばれています。

樹木葬にも様々な種類がありますが、永代供養墓と同様に「合祀墓タイプ」の相場は約5万円～30万円と費用を抑えられる供養方法です。

樹木葬の費用相場はいくら？内訳や種類ごとの費用を紹介

散骨

散骨とは、粉末状にした遺骨を海や山などに撒く供養方法です。散骨にも種類があります。

海洋散骨

海洋散骨は、遺骨を海に撒くことで、故人を自然に還す供養方法です。

散骨を行うための専用の船舶や業者があり、散骨に必要な手続きやマナーを遵守することが大切です。海洋散骨を行う海域は、漁業権のある海域などを避ける必要があります。

海洋散骨業者に散骨を依頼する「委託散骨タイプ」の相場は約3.5万円～10万円と費用を抑えられる供養方法です。

山岳散骨

山岳散骨は、山の中の自然豊かな場所に遺骨を撒くことで、故人を自然に還す供養方法です。

私有地への散骨は禁止されているため、散骨を行う場所の所有者の許可を得る必要があります。また、自治体によっては、条例で散骨を規制している場合もあるため、事前に確認が必要です。

手元供養

手元供養とは、骨壷を自宅に持ち帰り、仏壇などで供養する方法です。

こちらは0円からでも可能です。

ただし、自分で遺骨を管理できなくなった場合、最終的には永代供養墓や樹木葬への埋葬や散骨など、何かしらの方法で供養する必要があります。

まとめ

「遺骨がいらない」と感じる理由は、経済的な負担、墓じまいの検討、継承者の不在、故人との関係性の薄さなど様々です。

火葬後の遺骨の引き取りは、地域や火葬場によって異なります。ただし、遺骨を勝手に処分すると違法になる可能性があるため注意が必要です。

遺骨の供養方法は、永代供養墓、樹木葬、散骨、手元供養など多様な選択肢があります。

それぞれの方法にはメリット・デメリットや注意点があるため、自身の状況や希望に合った方法を選択することが重要です。

供養の方法をしっかりと検討し、故人の冥福を祈るとともに、自身も納得できる選択をしましょう。

エータイは、首都圏を中心に全国80ヶ所以上の厳選寺院で、管理や継続費用の負担のない永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。

実際に取り扱いのあるお墓を見てみたいという方は、是非こちらから資料をダウンロードしてみてください！