納骨堂とお墓の違いとは?主な7つの違いとメリット・デメリット


調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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「納骨堂と従来のお墓の違いがわからない」「どちらを選ぶべきか迷っている」という人も多いのではないでしょうか。
現代の日本では少子化や核家族化が進み、墓石を建てる従来のお墓だけではなく、納骨堂という供養を選択する人も多くいます。
納骨堂も従来のお墓も「遺骨を納める場所」という点では同じですが、費用や供養方法、継承の有無などさまざまな違いがあるため、それぞれの特徴をしっかり理解することが大切です。
この記事では、納骨堂やお墓(一般墓)の定義や違い、メリット・デメリットや向いている人について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
またエータイの永代供養墓・樹木葬・納骨堂は、累計3万人以上のお客様にお選びいただいております。
「将来お墓の管理が心配」「お墓のことで家族に負担をかけたくない」「跡継ぎ・墓じまい不要のお墓にしたい」などお考えの方は、ぜひこちらから近くのお墓をお探しください。
納骨堂とお墓(一般墓)の定義
納骨堂とお墓はどちらも故人の遺骨を納めて供養するための施設ですが、お墓の形式や供養方法には違いがあります。
ここでは、納骨堂とお墓の定義を詳しく解説します。
納骨堂の定義と特徴

納骨堂とは、施設の屋内に設けられている、遺骨を骨壺のまま収められるスペースのことをいいます。
多くの納骨堂は空調設備が整っており、衛生的でお参りしやすいことが特徴です。
また、納骨堂はロッカー型や位牌型、墓石型などさまざまな種類があり、利用者のニーズや予算に応じて選べます。
さらに、納骨堂は永代供養となっていることが多いため、お墓の後継者がいなくても寺院が永代にわたって遺骨を管理・供養してくれるため安心できます。
特に都市部の納骨堂は交通アクセスが良く利便性が高いことから、現代のニーズに合った供養方法として注目されています。
お墓(一般墓)の定義と特徴

昔ながらのお墓=一般墓とは、屋外の墓地に設けられた個別の区画に墓石を建立し、その下のカロート(納骨室)に遺骨を収める形式のお墓です。
お墓は日本において古くから受け継がれてきた供養方法であり、継承者が代々お墓を引き継ぎ、お墓の管理や供養をする仕組みになっています。そのため、家族や先祖の繋がりを大切にしたい人に適していると言えます。
お墓参りは天候の影響を受けやすいものの、個別の空間で落ち着いて手を合わせて供養できることが魅力です。
しかし一方で、墓石の建立にはまとまった費用がかかります。また、継続的に年間管理費を支払う必要があり、金銭的な負担が比較的大きいため注意が必要です。
納骨堂とお墓(一般墓)の7つの違い
納骨堂とお墓(一般墓)では、以下のように7つの違いがあります。
- 個別供養期間の違い
- お墓の継承者が必要か不要か
- 管理・供養方法の違い
- 納骨する場所の違い
- お墓参りの方法の違い
- 費用の違い
- 立地や利便性の違い
自分や家族に合った供養方法を選ぶには、それぞれの違いをよく理解しておくことが大切です。
①個別供養期間の違い
一般墓の場合は、お墓を代々継承する限り、半永久的に個別の供養を続けることが可能です。
一方で、納骨堂は「契約後10年間」や「33回忌まで」など、施設ごとに個別供養期間が定められており、その期間が終わると合祀されて他の遺骨と一緒に供養されることが一般的です。
このように、納骨堂とお墓では、個別に供養される期間に違いがあり、長期にわたって個別供養をしたい場合はお墓が適しています。
②お墓の継承者が必要か不要か
従来のお墓は代々引き継がれ、お墓の継承者が遺骨の管理や供養を続けていく仕組みです。
しかし、近年は少子化や核家族化によって「お墓の継承者がいない」という悩みを抱える人が増加し、お墓を継承できないケースも多くなっています。
一方、納骨堂は、寺院に遺骨の管理や供養を任せられる「永代供養」がついているものが多いため、お墓の後継者がいなくてもお墓が無縁仏になることはありません。
特に都市部では、お墓を継ぐ人がいない人や子どもに負担を掛けたくないという人が納骨堂を選ぶケースが増えています。
③管理・供養方法の違い
一般墓は、お墓を維持・管理していく人、つまりお墓の継承者が定期的に墓参りをして個別スペースの掃除をしたり、年間管理費を収める必要があります。
お墓の継承者がいないと管理料を滞納することになり、最終的には無縁仏となってしまうため注意が必要です。
一方で、納骨堂は施設の管理者が清掃や施設の維持を行ってくれるため、利用者がこまめにお墓を管理する必要がありません。年間管理費が不要な納骨堂であれば、滞納の心配もありません。
また、納骨堂は合同法要が行われる場合も多いため、個別の法要を依頼する手間や金銭的な負担も減らせるというメリットもあります。
④納骨する場所の違い
一般墓は屋外にあるため、天候や季節によってはお墓参りしづらいことがあります。また、風雨や地震等の災害により、墓石が経年劣化したり傾いてしまうこともあります。
一方で納骨堂は、建物内のスペースに遺骨を安置するため天候の影響を受けにくく、常に整った環境で遺骨を管理できることが特徴です。また、天候に関わらずいつでもお参りできることも魅力となっています。
⑤お墓参りの方法の違い
一般墓では、花や線香を供えて手を合わせてお参りをします。また、墓石を拭いて汚れを取ったり雑草を抜いたりしますが、季節や天候によってはこの作業が大きな負担になることがあります。
一方で、納骨堂のお参りは室内で快適に行うことができます。また、基本的に冷暖房が完備されているため、心身に負担がない快適な状態でお参りできることも魅力です。
⑥費用の違い
一般墓は、墓地の永代使用料や墓石の建立費用が必要なため、場合によっては数百万円単位の費用が必要なこともあります。
また、年間の管理料も必要なため、お墓がある限り継続的に費用がかかり、金銭的な負担も大きくなります。
一方で、納骨堂は墓石建立が不要で納骨スペースも比較的小さいため、一般墓よりも費用を抑えられる場合が多くなっています。
ただし、納骨堂の種類や立地によって納骨堂の費用が大きく変わるため、場合によっては一般墓よりも高額になるケースもあります。
納骨堂を選ぶ際は、立地などの利便性と予算を比較し、納得できる納骨堂を選ぶようにしましょう。
⑦立地や利便性の違い
一般墓は郊外や山間部にあることが多く、車がないとお参りしづらいケースも多くあります。
一方、納骨堂は都市部の駅近に建てられる場合も多く、公共交通機関を使って気軽にお参りできるのが強みです。
高齢者や車を持たない人にとって、納骨堂のアクセスの良さは大きなメリットと言えます。
また、都市部に住む子ども世代も気軽に立ち寄れるため、供養の機会が増えることも魅力です。
納骨堂の種類と費用相場
納骨堂にはさまざまな種類があり、それぞれ費用も異なります。
ここでは、納骨堂の種類ごとの費用相場を詳しく解説します。
ロッカー型納骨堂
ロッカー型納骨堂は、ロッカーのような個別のスペースに遺骨を納める形式のお墓で、都市部の寺院や霊園に多く導入されています。
費用相場は約20万円~80万円となっており、他の種類に比べて費用が比較的安いため、お墓の費用を抑えたい人に人気があります。
納骨堂の個別スペースには、1名から数名までの遺骨を納めることができ、納骨人数が多くなるほど費用も高くなります。
納骨堂を検討する際は、将来的に何名の遺骨を納骨したいのかを考えて購入するようにしましょう。
墓石型納骨堂
墓石型の納骨堂は、一般墓と同じように墓石を建立するタイプのお墓です。
墓石型納骨堂の費用相場は、約100万円です。
墓石型納骨堂には屋内型と屋外型があり、それぞれ区画ごとに墓石が設置されるため、個別スペースでゆったりと供養できます。
ただし、一般墓と同様に墓石が必要となるため、費用は比較的高額になる傾向があります。
仏壇型納骨堂
仏壇型納骨堂は、仏壇が設置された個別スペースに納骨する形式の納骨堂のことをいいます。
仏壇型納骨堂の費用相場、約50万円~140万円です。
仏壇型納骨堂は位牌や遺影も安置できるため、従来の仏壇に手を合わすような形でお参りできることもメリットです。
自宅に仏壇を置けない家庭にとっても、仏壇とお墓を一体化して供養できる方法として人気があります。
自動搬送型納骨堂
自動搬送型の納骨堂は、ICカードや認証システムを使って参拝スペースに遺骨を自動的に運んでくる仕組みのお墓を言います。
自動搬送型の納骨堂の費用相場は、約80万円~150万円です。
利用者が参拝スペースでICカードをかざすと、目の前に遺骨が搬送システムによって運ばれてくるため、参拝者は遺骨を探すことなく、簡単にお参りできます。
自動搬送型の納骨堂は、参拝スペースがホテルのように豪華な場合もあり、天候に関わらず快適にお参りできます。
位牌型納骨堂
位牌型納骨堂は、納骨堂に位牌を並べて供養する形式のお墓です。遺骨は合祀墓などで管理され、位牌に向かって手を合わせてお参りします。
同じスペースに多くの位牌が整然と並んでいることが多く、仏教的な雰囲気が強いという特徴があります。
位牌型納骨堂の費用相場は約3万円~10万円となっており、納骨堂の中では費用が比較的安いため、お墓の費用を抑えたい人に選ばれています。
納骨堂のメリット・デメリット
納骨堂にはメリットとデメリットがあるため、それぞれをしっかり理解し、自分に合った納骨堂を選ぶことが大切です。
ここでは、納骨堂のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
納骨堂のメリット
納骨堂のメリットは、大きく分けて以下の7点です。
- 永代供養付きであれば管理の手間が省け、お墓の継承者も不要
- 交通アクセスが良い場合が多い
- さまざまな種類から自分に合った納骨堂を選べる
- 天候に関わらずお参りできる
- 年間管理費が不要な場合がある
- 法要室や会食室など施設が充実していることが多い
納骨堂は多くの場合永代供養がついており、遺骨の管理や供養を寺院に任せられることから、お墓の継承者がいなくても安心して眠れます。
また、屋内にあるため天候に関わらずお参りしやすいこと、都心部の近くにあり交通アクセスが良いこと、一般的なお墓よりも費用を安く抑えられることも魅力です。
納骨堂はさまざまな種類があるため、自分の考えや予算にあったものを選べることも大きなメリットと言えます。
納骨堂のデメリット
納骨堂のデメリットは、主に以下のとおりです。
- 個別安置期間が決まっている場合がある
- 年間管理費が必要な場合がある
- お参りできる時間が決まっている
- 施設が閉鎖されるリスクがある
納骨堂では、一般的なお墓のように永続的に個別供養されるわけではなく、個別安置期間が決まっている場合があります。
契約時に決定した個別安置期間が終わると他の人の遺骨と一緒に合祀され、遺骨を取り出せなくなります。そのため、契約前に個別安置期間を確認するようにしましょう。
また、納骨堂は開館時間が決められているため、24時間いつでもお参りできるわけではありません。納骨堂を契約する際は、事前に開館している日時を確認することが大切です。
納骨堂の大きなデメリットとしては、運営業者の倒産リスクがあります。
民間業者が運営している納骨堂は、経営難等により突然閉鎖される可能性があるため、注意が必要です。
万が一納骨堂が閉鎖される場合は、遺骨を他のお墓に移動しなければならなくなります。
歴史がある寺院墓地に設けられている納骨堂であれば、民間業者が運営している納骨堂に比べて倒産リスクが少なく、安心して利用できます。
歴史ある寺院墓地での納骨堂を検討されている方は、エータイにご相談ください。以下資料から、具体的にどのようなお墓があるか閲覧いただけます。
お墓(一般墓)のメリット・デメリット
一般的なお墓にも、メリット・デメリットがあるため詳しく解説します。
お墓のメリット
お墓のメリットは、以下のとおりです。
- 永続的に個別で供養できる
- 家族や親族の象徴や拠り所になる
- お墓参りの自由度が高い
- 遺骨を改葬しやすい
一般的なお墓は、お墓を継承する限り、永代にわたって個別のお墓として供養できることが大きなメリットです。
一般的なお墓では、納骨堂のように個別安置期間がないため、お墓を継ぐ人がいる限り永続的に個別供養できます。
また、お線香やお花を備えて掃除をするなど、自分達のスタイルで思い通りの供養ができるというメリットもあります。
遺骨は永続的に個別に埋葬されているため、改葬する際にスムーズに遺骨を移動できることも魅力です。
お墓のデメリット
お墓の主なデメリットは、以下のとおりです。
- お墓の継承者がいないと無縁仏になる
- 費用が高額になりやすい
- お墓の管理負担が重い
- 立地が不便でお参りしづらい
- 年間管理費が継続的にかかる
- 墓じまいに手間を費用がかかる
一般的なお墓は、遺骨の管理や供養をする「お墓の継承者」が必要です。
お墓の継承者がいないと最終的に無縁仏となりお墓が撤去されてしまうため、継承者がいない人は、一般的なお墓以外の供養方法を選ぶ必要があります。
また、一般的なお墓は墓石を建立するため、初期費用が高額になりやすいというデメリットもあります。
定期的にお墓参りをしなければならずお墓の管理負担が大きいことや、お墓がある限り年間管理費が継続的にかかることもデメリットと言えます。
一般墓を検討する際は、家族構成や将来の継承者がいるか等を総合的に考えて判断することが大切です。
納骨堂が向いている人
納骨堂は、現代のライフスタイルに合った供養方法と言え、特に次のような人に向いています。
- お墓の継承者がいない人(永代供養付きの場合)
- お墓の管理や掃除などの負担を避けたい人(永代供養付きの場合)
- 交通アクセスや利便性を重視する人
- お墓の費用を抑えたい人
- 宗旨・宗派不問のお墓で眠りたい人
- 天候に関わらず好きなタイミングでお参りしたい人
納骨堂は、お墓の継承者が不要で寺院に供養や管理を任せられること、利便性が良い場所にあり車がなくてもお参りしやすいことなどから、現代社会に寄り添った供養方法と言えます。
特に、都市部で生活する人や、お墓のことで子どもに負担を掛けたくないと考える人に選ばれやすくなっています。
お墓(一般墓)が向いている人
お墓(一般墓)は、日本で昔から続く伝統的な供養をしたい人、家族や親族の拠り所を持ち続けたい人に適した供養方法です。
特に以下のような人に向いていると言えます。
- お墓を受け継いでいきたい人
- 伝統的な供養方法を重視する人
- 家族や親族のつながりを大切にしたい人
- 自由なスタイルでお墓参りをしたい人
お墓は、子どもや孫がお墓を継承する限り、永続的に個別に供養できることがメリットです。先祖代々供養を続けていきたい人にとって、一般墓は最適な選択肢といえます。
また、伝統的な方法で供養したい人、花や線香・供物を自由にお供えしたい人も一般墓が向いていると言えます。
納骨堂でよくある疑問・質問
納骨堂は一般的なお墓に比べると新しい供養スタイルのため、疑問や不安を感じる人も少なくありません。
ここでは、納骨堂でよくある質問や疑問を紹介します。
遺骨はいくつまで納骨できますか?
納骨堂に埋葬できる遺骨の数は、施設のタイプや契約内容によって異なります。
家族単位で納骨できるものから、1人もしくは夫婦分のみを安置できるものまでさまざまです。
将来的にどれくらいの数の遺骨を安置したいのかを考え、希望に合った種類の納骨堂を選ぶようにしましょう。
遺骨はどれくらいの期間預かってもらえますか?
納骨堂の個別安置期間は施設によって異なりますが、13年・17年・33年などの節目の年数に設定されていることが多くなっています。
契約期間が終了すると遺骨は合祀墓に移され、永代にわたって供養されます。ただし、合祀後は遺骨を取り出せなくなるため注意が必要です。
個別安置期間が長くなればなるほど費用も高くなる傾向があるため、予算と希望を考慮して決めるようにしましょう。
寺院墓地の納骨堂は檀家になる必要はありますか?
寺院が運営する納骨堂は、檀家にならずに利用できるケースも多いため、事前に問い合わせをすると良いでしょう。
まとめ
納骨堂もお墓も、どちらも遺骨を納める大切な場所ですが、費用や管理方法・継承者の有無・立地などに大きな違いがあります。
お墓は代々継承していく形式で、家族やご先祖様との繋がりを重視したい人に向いています。一方、納骨堂は、永代供養付であればお墓の継承者がいなくても利用できること、交通アクセスが良く利便性が高いことが特徴です。
家族構成や生活環境、お墓に対する考え方によって、お墓か納骨堂かを決める必要があります。それぞれの違いをしっかり理解した上で、納得できる供養方法を選ぶようにしましょう。

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