永代供養墓は5種類！種類別の特徴や費用の違い、選び方を解説
永代供養墓は5種類！種類別の特徴や費用の違い、選び方を解説
目次
近年は一般墓よりも永代供養墓を選ぶ人が増えていますが、永代供養墓にはどのような種類があるのか、費用はどれくらいかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
永代供養墓はお墓の承継者が不要なため、現代の人の悩みに寄り添えるお墓ですが、さまざまな種類があるため、自分の考えに合ったものを選ぶことが大切です。
この記事では永代供養墓の種類や費用、メリット・デメリットや選び方までくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
またエータイの永代供養墓・樹木葬・納骨堂は、累計3万人以上のお客様にお選びいただいております。
「将来お墓の管理が心配」「お墓のことで家族に負担をかけたくない」「跡継ぎ・墓じまい不要のお墓にしたい」などお考えの方は、ぜひこちらから近くのお墓をお探しください。
永代供養墓とは
永代供養墓とは、遺族に代わって寺院が遺骨の管理や供養を行うお墓のことをいいます。
近年は少子高齢化や核家族化が進み、「お墓の承継者がいない」「子どもに迷惑をかけたくない」という悩みを持つ人が増えており、これらの問題を解決できるお墓として「永代供養墓」を選ぶ人が増えています。
永代供養墓であればお墓の継承者がいなくても、一般墓のように無縁仏になる心配がないため、誰でも安心して眠れます。
ただし、永代供養墓には後述するように幾つかの種類があるため、種類ごとに違いを理解し、自分の考えに合ったものを選ぶことが大切です。
永代供養墓の5つの種類と特徴
永代供養墓には、大きく分けて以下のように5つの種類があります。
| 永代供養墓の種類 | 特徴 |
|---|---|
| ①合祀型 | 最初から他の人の遺骨と一緒に埋葬（合祀）する |
| ②回忌安置型 | 最初は個別安置し、一定期間後に合祀する |
| ③個別型 | 永代にわたって個別スペースで供養される |
| ④樹木葬型 | 樹木や草花を墓標とし自然の中に埋葬される |
| ⑤納骨堂型 | 納骨スペースがある屋内施設に納骨する |
ここではそれぞれの特徴を詳しく解説します。
永代供養墓の種類①合祀型
合祀型の永代供養墓は、最初から他の人の遺骨と一緒に埋葬するタイプです。永代供養墓の中で最も費用が安いことから、お墓の費用をできるだけ抑えたいという人に選ばれています。
ただし、合祀型の永代供養墓では埋葬時に他の人の遺骨と混ざるため、後日遺骨を取り出すことができません。
将来お墓を移す可能性がある人や、個別供養にこだわりたいという人は「永代供養墓の合祀型」は不向きといえます。
「供養をしっかりしてもらえるのであれば、お墓の形態にはこだわらない」という人にとって、合祀型は費用も安く合理的な選択肢といえます。
永代供養墓の種類②回忌安置型
回忌安置型の永代供養墓は、最初は一定期間個別安置され、その後合祀されることが特徴です。
個別安置期間は寺院によって決められており、13回忌や33回忌が終わった後に合祀されるケースが多くなっています。
個別安置期間中はしっかりと故人を偲べることに加え、個別スペースがあるため一般墓に近い感覚でお墓参りできます。
「最初から合祀されるのには抵抗があるが、一定期間が経てば合祀されても良い」と考える人は、回忌安置型が適しています。
永代供養墓の種類③個別型
永代供養墓の個別型は、遺骨を個別スペースでずっと供養できるタイプです。
墓石を建てる従来の一般墓と同じようにずっと個別供養ができる上、遺骨の供養や管理は寺院が行ってくれるため、お墓の後継者が不要なことが特徴です。
また、一般墓と同じように墓石を設けたり、プレート型の墓標を設置できる場合もあります。
加えて、個別型の永代供養墓では個別に法要を行える施設も多くなっており、従来のように親族が集まって法要をしやすいという特徴もあります。
年間管理費は他の種類と同様に、購入時に一括支払いするケースが多いため、毎年の金銭的な負担を心配する必要がないこともメリットです。
一般墓で供養したいけれどお墓の継承者がいない人、お墓の年間管理費を負担に感じる人は「永代供養墓の個別型」が適しているといえます。
永代供養墓の種類④樹木葬型
永代供養墓の樹木葬型とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする、自然志向の供養方法です。
樹木葬は、「自然に還りたい」「従来のお墓のかたちにとらわれず、自分が希望する方法で眠りたい」と考える人に人気があります。
樹木葬も多くの場合、遺骨の管理や供養を寺院が行ってくれる「永代供養」がついています。そのため、お墓の継承者がいない人や、子どもに迷惑をかけたくない人も安心して眠れます。
また、樹木葬型の中にも、最初から合祀される「合祀墓タイプ」や、永代に渡って個別に安置される「個別墓タイプ」などがあるため、自分に合う種類を選べます。
樹木葬は自然に囲まれて眠れる点が魅力ですが、施設によってお参りのルールや方法が異なるため、事前に確認するようにしましょう。
永代供養墓の種類⑤納骨堂型
永代供養墓の納骨堂型は屋内施設に遺骨を安置するタイプで、駅に近くアクセスしやすい場所にあること、天候にかかわらずお参りできることなどから幅広い年代の人に人気です。
永代供養墓の納骨型には、以下のようにさまざまな種類があります。
| 納骨堂の種類 | 特徴 |
|---|---|
| ロッカー型 | コインロッカーのような小さな個人のスペースに納骨できる |
| 仏壇型 | 納骨スペースが広く、複数の納骨が可能。家族で代々受け継げる |
| 稼働型 | ICカードをかざすと遺骨が参拝ブースに移動する |
| 墓石型 | 屋内に墓石を建立する |
| 位牌型 | 位牌を並べて安置し、遺骨は他の人の分とまとめて保管される |
位牌型は最初から合祀されるため、後日遺骨を取り出したい人は、他の種類を選ぶようにしましょう。
このように、永代供養墓の納骨堂型は「立地の良さ」や「お参りしやすいこと」を重視する人に適しています。
永代供養墓の費用相場
永代供養墓の費用相場は、種類ごとに異なりますので詳しく紹介します。
種類ごとの費用相場
永代供養墓の費用相場は以下のようになっており、それぞれの種類によって違いがあります。
- 合祀タイプ：約5万円～30万円
- 回忌安置型：約16万5千円～33万円
- 個別型：約50万円～150万円
- 樹木葬型：約5万円～150万円
- 納骨堂型：約10万円～100万円
※回忌安置タイプの目安費用は、弊社エータイで紹介している永代供養墓の価格を参考
また、永代供養墓では遺骨1柱ごとに費用がかかります。
複数の遺骨を埋葬する場合は、事前に見積もりを取って費用総額を確認することが大切です。
永代供養の費用相場は、以下の記事も参考にしてください。
費用の内訳
永代供養墓の費用を支払う際は「費用に何が含まれているのか」をきちんと確認することが大切です。
永代供養墓の費用は一括の金額で提示されることが多くなっていますが、内訳を理解しておくことで、契約後の追加費用や想定外のトラブルを防ぐことができます。
永代供養の費用内訳は、以下のとおりです。
- 永代供養料
- 納骨手数料
- 銘板彫刻料
- 維持管理費（年間管理費）
- 諸経費
- お布施
永代供養料とは、寺院が遺骨の管理や供養を将来にわたって行うための費用で、永代供養墓の費用の中心となる部分です。
また、永代供養墓では最初に維持管理費を一括で支払うことで、年間管理費が不要となる場合が多くなっています。
しかし、永代供養墓を生前購入した場合、納骨までの期間は年間管理費がかかる場合もあるため、費用内訳をしっかり確認しておくことが大切です。
永代供養墓の費用を支払う際に、追加で必要となる費用は何なのかを理解しておくことで、後悔のない永代供養墓選びができます。
永代供養墓のメリット・デメリット
永代供養墓にはメリットとデメリットがあるため、しっかり理解しておくことが大切です。
永代供養墓のメリット
永代供養墓のメリットは、以下のとおりです。
- お墓の承継者が不要
- 無縁仏になる心配がない
- お墓の初期費用や維持費を抑えやすい
- 宗旨・宗派が不問で誰でも利用できる
- 生前契約できるため、終活として準備しやすい
永代供養墓の最大のメリットは、お墓の継承者が不要なため、子どもや親族に迷惑をかけないという点です。
近年は少子高齢化が進み「お墓を継ぐ人がいない」という不安を抱える人も増えていますが、遺骨の管理や供養を寺院に任せられる永代供養墓は、現代の人々の悩みを解決するお墓といえます。
また、永代供養墓や一般墓のように墓石を建立しないケースが多いため、一般墓に比べてお墓の費用を大幅に抑えられることも大きなメリットです。
さらに、宗旨・宗派が不問の場合が多いため、夫婦で信仰が異なる場合であっても一緒に眠れる点も魅力といえます。
永代供養墓のデメリット
永代供養墓のデメリットは、以下のとおりです。
- 合祀型の場合は遺骨を取り出せない
- 個別供養ができない場合がある
- 親族の理解を得にくいことがある
- 供養の実感を得にくいことがある
合祀型の永代供養墓で最も気を付けたい点は、合祀された後は遺骨を取り出せないという点です。
将来お墓を移す可能性がある場合は、合祀型以外の埋葬方法を選ぶ必要があります。
また、永代供養墓では合同供養が中心となるため、個別の法要を受け付けてもらえない場合があります。節目ごとに個別法要を行いたい場合は、依頼できるかどうかを事前に確認することが大切です。
加えて、永代供養墓は一般墓とは異なる仕組みのため、親族の理解を得にくい場合もあります。
事前の合意なしに永代供養墓にするとトラブルにつながる恐れがあるため、事前にしっかり話し合いをするようにしましょう。
永代供養墓の選び方のポイント
永代供養墓を選ぶ際は、さまざまなポイントを確認し、自分の考えに合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、永代供養墓の選び方について詳しく解説します。
どのような供養が行われるか確認する
永代供養墓の供養方法は、それぞれの種類や寺院・施設によって異なります。
僧侶が読経を行う「合同供養」の開催の有無や頻度、個別法要の可否などを事前に確認し、どのような供養が行われるのかをきちんと確認することが大切です。
また、永代供養墓は宗旨・宗派が不問の場合が多くなっていますが、制限があるケースもあるため、合わせて確認するようにしましょう。
個別安置期間を確認する
前述の通り、永代供養墓の中には、一定期間は個別に遺骨を安置し、その後に合祀されるタイプがあります。
このような「個別安置期間」は3回忌や33回忌を節目とする場合が多くなっていますが、施設によって期間が異なるため、事前に確認することが大切です。
特に、家族で故人を供養する時間を大切にしたい場合、個別安置期間が重要な確認ポイントとなります。
また、将来改葬や分骨などの可能性がある場合は、個別安置期間の長さや合祀のタイミングを必ず確認しておくようにしましょう。
家族や親族の合意を得る
永代供養墓を選ぶ際は、本人の希望だけでなく、家族や親族の理解や合意を得ることがとても大切です。
特に合祀型や樹木葬型など、従来のお墓と異なる形式の場合、事前に話し合って合意を得ないと将来トラブルにつながる可能性があります。
永代供養墓について相談する際は、永代供養を選ぶ理由や供養の方法、埋葬までの流れを丁寧に説明しましょう。
残された家族の精神的な負担を減らすためにも、生前にきちんと話し合いを行って合意を得ておくことが大切です。
年間管理費の有無を確認する
永代供養墓は年間管理費が不要な場合が多くなっていますが、すべてのケースで無料となるわけではありません。
個別安置期間のみ管理費がかかる場合や、生前契約で納骨までの期間に管理費がかかる場合もあります。
永代供養墓を契約する際は、年間管理費についてきちんと確認し、将来的な支出が発生しないかどうかを把握しておくことが大切です。
年間管理費が必要な場合、長期にわたって金銭的な負担が発生することになるため、管理費の有無をきちんと確認しておくようにしましょう。
現地見学して交通アクセスや環境を確認する
永代供養墓は長期間にわたってお参りする場所のため、現地見学をすることが大切です。見学時には施設の雰囲気や整備状況、交通アクセス、駐車場の有無などを確認しましょう。
また日当たりや周囲の雰囲気、騒音の有無など、パンフレットだけではわからない部分も確認し、納得できる永代供養墓を選ぶようにしましょう。
お墓参りの方法を確認する
永代供養墓では、従来のお墓と同じようなお参りができる場合も多くなっていますが、お墓参りの方法が制限されている場合もあります。
線香や供花は可能か、共用スペースでの参拝になるのか、参拝時間に制限があるのかなど、施設ごとにルールが定められているため、契約前にきちんと確認することが大切です。
お参り方法を事前に確認しておかないと「思っていたお墓参りができない」と感じ、後悔してしまうこともあります。
永代供養墓を選ぶ際はお参り方法をきちんと確認し、納得できる供養ができる永代供養墓の種類を選ぶようにしましょう。
永代供養墓に関するよくある質問
ここでは、永代供養墓のよくある質問について解説します。
宗旨や宗派の制限はありますか？
永代供養墓の多くは、宗旨・宗派が不問です。そのため、無宗教の人や他の宗旨・宗派の人でも利用しやすい点が特徴です。
ただし、遺骨の管理や供養においては、寺院の宗派による読経や法要が行われることが一般的です。
納骨後はずっと個別安置されますか？
永代供養墓では、種類によって個別安置期間が異なります。また、寺院や霊園によっても個別安置期間が異なるため、契約前に必ず確認するようにしましょう。
申し込み後のキャンセルは可能ですか？
納骨前であれば、一定期間内に限りキャンセルできる場合もありますが、事務手数料などが引かれるケースが一般的です。
一方、納骨後はキャンセルや返金できない場合がほとんどのため、キャンセル規定について事前に確認しておくようにしましょう。
まとめ
永代供養墓にはさまざまな種類があり、それぞれ遺骨の個別安置期間や供養の方法、費用相場が異なります。
そのため、永代供養墓を選ぶ際は、自分の考えに合った種類を選ぶことが大切です。
特に、合祀した後は遺骨を取り出すことができないため、個別安置期間や合祀のタイミングを必ず確認するようにしましょう。
※調査期間:2021年1月1日~2024年12月31日／調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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