些細なことでもご相談ください 無料
(受付時間9:00〜18:00・365日相談可能)
無縁墓にしないためにできること

継承者不在のお墓は、やがて無縁墓という結末をたどります。

遺骨は寺院・霊園で合祀されますが、できれば家族が元気なうちに改葬先を決めておきたいものです。

無縁墓にしないためにも、生前のお墓選びは継承の観点も持ちながら進めてください。

無縁墓になるということ

ご先祖様を含む故人が眠るお墓は、ご家族や寺院の管理によって供養の環境が守られます。
お墓の管理とは、定期的にお花と水を取り替え、お盆やお彼岸にお参りをし、草むしりや掃き掃除をしてきれいにするといった、お墓回りの世話をいいます。

つまり、継承者不在で無縁墓になることは、これらの世話をする人がいなくなり、荒れた環境のなかでお墓が取り残される状態を意味するのです。

無縁墓になると、管理費も支払われなくなり、そのうち撤去されてしまうことに。ご遺骨はどこかの寺院・霊園などで合祀されることになりますが、もともとの管理者が不在のため“無縁仏”という扱いです。

全国には、少なくない数の無縁墓が存在するといわれます。
お墓撤去の基準は「1年間立て札を立てても音沙汰なし」「管理費を5年以上滞納」などがあり、墓地によって異なるのが実情です。なかには、半分近くのお墓が管理者不在となって放置されている墓地もあるようです。

無縁墓になってしまう状況とは

無縁墓を生む原因は、個人の事情もあれば社会的な問題も絡むなど、さまざまです。

価値観の変容
昭和のある時期まで、「家庭を築く」「家を継ぐ」という意識は日本人のなかで根強く存在しました。それが敗戦によって家父長制をはじめとする家制度が廃止され、価値観が大きく変容。結果的にお墓を継がない家の増加を招きました。高度経済成長期に進行した核家族化も、お墓継承の意識を弱めた要因です。

少子高齢化
これまでは、配偶者や子ども、孫、親族による継承によってお墓は代々守られてきました。

しかし昨今は子どものいない家庭、あるいは単身世帯も少なくありません。少子高齢化の進行によって家制度を支える子どもが少なくなれば、責任をもって管理してくれる人もいなくなってしまうでしょう。

そうなると必然的に管理者の高齢化が進み、その方にもしものことがあれば無縁墓という結末を迎える可能性が高くなります。

「お墓について考える」という意味で大切な終活

終末期をどう過ごすかを考える「終活」。

最後の最後まで悔いなく充実した人生を送りたいとの考えから、さまざまな活動に励む高齢者が増えています。その一環として、いずれ自分が入ることになるお墓を決める人も少なくありません。

お墓の種類、ふさわしい立地、購入先、あるいはお墓の必要性まで含めて検討し、終活カウンセラーのアドバイスを受けながらひとつ一つ決めていくことになります。

「お墓は地元にあるから問題ない」ともいえません。実家から遠く離れた地域に住んでいるとしましょう。もともとあるお墓に入りたいという明確な意思があれば別ですが、今の生活基盤のある地域で選びたいという願望があれば、一から墓地やお墓選びを進めていかなければなりません。

もうひとつ大切な視点が、「お墓の承継」です。お墓は納骨して終わりではなく、いつまでも供養される環境が大切です。身寄りがいない、あるいはご高齢の家族・親族しかいない状況であれば、あらゆる事態を想定した墓地選びが望まれます。

早い段階での対策が、無縁墓の防止につながるのです。

対策として選ばれる、永代供養や自然葬

継承者不在で無縁墓が危ぶまれる場合、対策として選ばれるのが永代供養です。

先祖代々受け継いできたお墓は、寺院や霊園が責任をもって管理します。継承の難しいお墓は、無縁墓になる前に墓じまいしてご遺骨を別の場所に安置する必要があります。

永代供養を行ってくれる寺院・霊園に頼めば、一定期間さまざまな面でフォローしてくれるため、継承者不在で悩む方でも安心です。

また、ご遺灰を海に撒く海洋葬も、お墓の必要がないため継承の心配もありません。墓地をもたず大自然に還るかたちで供養してもらう自然葬も、昨今増えだした葬送スタイルです。海洋葬のほかにも樹木葬や桜葬、宇宙葬などさまざまな自然葬があります。

樹木葬であれば墓誌を作成できるうえ、遺骨を安置する場所も明確になります。なおかつ永代での供養も可能です。

ちなみに、永代供養は生前申し込みも問題ありません。元気なうちにお墓の種類と管理先を決め、家族の理解もらえれば、安心して余生を送れるでしょう。とくに継承面で不安を覚える方は、ぜひ検討してみてください。

永代供養については下記の記事でもまとめておりますので、詳細は下記リンクをご参照ください。

まとめ

お墓は、誰かしら管理する人がいてはじめて存続を保証されます。

管理者不在で荒地となり、草も伸び放題となれば、故人も悲しむでしょう。無縁墓認定されれば、いずれ撤去されることになります。そのような事態を回避するためにも、早い段階でお墓の承継の問題と向き合うことが重要です。

無縁墓を回避する方法として選ばれるのが、永代供養です。継承者不要で、納骨後は寺院・霊園が責任をもってお墓回りの世話をしてくれます。自然葬も含めさまざまな弔い方法を検討して、最良のかたちに近づけましょう。

お墓のプランを知る

関連記事
墓じまいして永代供養する方法と手続き
永代供養墓が選ばれる理由
先祖代々の墓と永代供養と樹木葬の違い
納骨と埋葬について
生前に永代供養墓を予約するメリットとは

些細なことでもご相談ください 無料
0120-19-9402

(受付時間9:00〜18:00・365日相談可能)