霊園と墓地の違いは?メリット・デメリットや選ぶ際の注意点
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お墓選びで大切にしたいこと
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Q1. お墓選びで大切にしたいことは?
※3つまで選択できます
お墓選びを進めるなかで「霊園と墓地は何が違うのか」「自分や家族にはどちらが向いているのか」と迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では墓地と霊園の違いをわかりやすく解説します。それぞれの特徴や種類、メリットデメリット、費用相場を比較しながら、お墓選びのポイントも詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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霊園と墓地の違い
「霊園」と「墓地」は、どちらも「お墓を建てて遺骨を埋葬する場所」とされ、法律的な違いはなく、日常的にもほぼ同じ意味で使われています。
ただし一般的に、「墓地」は寺院の境内地にある墓、それ以外が「霊園」とイメージされることが多いです。
霊園と墓地の一般的なイメージの違いについて、詳しく解説していきましょう。
霊園とは
霊園とは、緑地や通路、休憩スペースなどがある、公園のように整備された墓地を指す言葉です。
従来の墓地に比べて園内が広く、段差を抑えた歩道や駐車場、トイレや管理事務所などの設備が整っているため、家族で訪れやすく、快適にお参りできる点が特徴です。
ただし、「霊園」という名称そのものに法律上の明確な定義があるわけではありません。そのため、霊園と呼ばれていても、運営主体や設備の充実度は施設ごとに異なります。
霊園には、大きく分けて自治体が管理する「公営霊園」と、宗教法人や公益法人などが経営主体となる「民営霊園」、寺院が運営する霊園などがあります。
それぞれの霊園によって特徴が異なるため、お墓選びの際は募集要項や利用規約を確認し、宗教・宗派、墓石の指定、管理費、将来の承継条件などを確認することが大切です。
墓地とは
墓地とは、お墓を建てて遺骨を埋葬するための場所をいいます。
一般的には、墓石が建つ区画やその区画が集まった施設全体を指して使われ、寺院の敷地内にある「寺院墓地」を指すことが多いです。
ただし、「墓地、埋葬等に関する法律」では、墓地について「墳墓を設けるために、都道府県知事(市または特別区では市長・区長)の許可を受けた区域」と定めています。
つまり、法律上の「墓地」は、お墓がある土地という意味ではなく、適切な許可を受けて設置された区域を指していることになります。
墓地の種類としては、自治体が管理する「公営墓地」、公益法人や民間事業者などが管理する「民営墓地」、寺院が管理する「寺院墓地」があります。
「墓地」と「霊園」は別のものと考えるのではなく、墓地という大きなカテゴリーの中に、霊園と呼ばれる施設などがあると考えると良いでしょう。
近しい言葉である霊苑・墓苑・墓所とは
お墓を探していると、「霊園」のほかに「霊苑」「墓苑」「墓所」という言葉を目にすることも多いでしょう。
「霊苑」は「霊園」とほぼ同じ意味で使われることが多くなっています。
「墓苑」も、霊園と同じように、整備されている、落ち着いた雰囲気の施設に対して使われることが多くなっています。
このように、霊園や霊園、墓苑の意味は似ており、厳密に使い分けされているわけではありません。
一方、「墓所」は少し意味が異なります。
一般的には、墓所は霊園における「実際に一基のお墓を建てるために区画された場所」を指します。
例えば、「墓地を契約して、その中の墓所に墓石を建立する」というように、墓地は施設全体、墓所は個別区画を表す意味として使われることが多くなっています。
霊園と墓地の種類
霊園や墓地は、誰が管理・運営しているかによって「民営」「公営」「寺院」「共同」の4種類に分けられます。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
民営霊園や民営墓地
民営霊園や民営墓地とは、自治体ではなく公益法人や宗教法人、民間の法人などが管理・運営しているものをいいます。
民営霊園や民営墓地の特徴は、利用者が求める「お墓参りのしやすさ」や「施設の快適性」を重視した施設が多いことです。
広い駐車場や休憩スペース、法要施設、バリアフリーの参道などを整備しており、利用者が訪れやすい環境が整えられています。
また、一般的な墓石を建てる区画だけでなく、樹木葬や永代供養墓、納骨堂などさまざまな供養方法を選べる霊園もあります。
加えて、民営霊園や民営墓地は宗教・宗派を問わない施設も多いため、寺院との付き合いや檀家制度に不安がある人も検討しやすいという特徴があります。
公営霊園や公営墓地
公営霊園や公営墓地は、都道府県や市区町村などの自治体が管理・運営しているものをいいます。
自治体が管理するため運営の安定性や公共性が高く、民営霊園や民営墓地に比べて管理費が抑えられている傾向があります。
また、宗教や宗派による制限が設けられていないケースも多く、特定の寺院に属さずにお墓を持ちたいという人からも選ばれています。
ただし、公営霊園や公営墓地は誰でも申し込めるとは限りません。
自治体によっては「その地域に一定期間居住していること」「現在墓地を持っていないこと」「遺骨を所有していること」などの条件が設定されている場合があるため注意が必要です。
寺院墓地
寺院墓地は、寺院が管理・運営している墓地のことをいいます。
境内や寺院に隣接した場所に墓所が設けられていることが多く、僧侶による読経や法要を依頼しやすい点が特徴です。
納骨後の供養や年忌法要についても相談しやすく、日常的に手厚く故人を供養したい方に適しています。
寺院墓地を利用する場合、基本的にはその寺院の檀家になる必要があります。
ただし、近年では「永代供養墓」や「樹木葬」などであれば、檀家にならずに利用できる寺院も多くなっています。
寺院墓地を検討する際は、檀家になる必要があるか、年間の管理費やお布施などの費用が発生するかを事前に確認することが大切です。
共同墓地
共同墓地とは、地域の住民や同じ集落、親族などが共同で管理している墓地のことをいいます。
昔から地域で使われている墓地の中には、自治会や墓地の利用者によって清掃や管理が行われているケースがあります。
地域に根付いた墓地であるため、先祖代々の土地とのつながりを感じやすく、近隣の方と協力しながらお墓を守っていく点が特徴です。
共同墓地は、比較的費用を抑えられる場合がある一方、利用には地域や親族関係などの条件が設けられていることがあります。
また、管理費の集金、清掃、草刈り、行事への参加などを利用者が分担するケースもあり、民営霊園のように管理者がすべて対応してくれるとは限りません。
また、墓石の建立や改葬、納骨の方法について、地域独自のルールが定められていることもあるため注意が必要です。
検討する際は、誰が管理しているのか、年間の負担や費用はいくらか、承継者がいなくなったときにどうなるのかを確認しましょう。
霊園や墓地の種類ごとにおけるメリット・デメリットと費用相場
霊園や墓地を選ぶ際は、特徴やメリットデメリット、費用相場を確認し、比較検討することが大切です。
ここでは、それぞれの種類の墓地や霊園について、詳しく解説します。
民営霊園や民営墓地
民営霊園や民営墓地は、立地や設備の充実度などによって、自分に合ったお墓を見つけやすいことが特徴です。
メリット・デメリット
民営霊園や民営墓地のメリットとしては、
- 施設やサービスが比較的充実している
- 区画面積や墓石のデザインを自由に選べる
- 宗旨・宗派を問わない場合が多い
- さまざまな供養方法を選べる場合がある
が挙げられます。
民営霊園や民営墓地の大きなメリットは、施設やサービス、区画の選択肢が豊富なことです。
また、駐車場、休憩所、法要施設、バリアフリー設備などを整えている施設も多く、快適にお墓参りができます。
加えて、一般墓だけでなく永代供養墓や樹木葬、納骨堂などを選べる場合もあるため、自分の希望に合った供養方法を選べるところもメリットとなっています。
一方、デメリットとしては
- 永代使用料や管理費が高くなる場合がある
- 石材店が指定されている場合がある
という点になります。
民営霊園や民営墓地は、公営霊園や公営墓地と比較して、永代使用料や管理費が高くなりやすいことが挙げられます。
特に、施設やサービスが充実しているほど管理費が高くなる傾向があるため、施設の充実度と費用のバランスを考えることが大切です。
費用相場
民営霊園で一般墓を建てる場合、永代使用料や墓石代、工事費、年間管理費などが必要です。
「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」によると、一般墓の平均購入価格は 152.0万円となっています。
ただし、永代使用料は土地の価格や区画の広さ、立地によって一般墓の費用は大きく変わります。
また、墓石については、石材の種類、墓石の大きさ、加工、彫刻、外柵などによって価格が変わります。さらに、霊園によっては開眼供養などの法要費用が別途必要になる場合があります。
民営霊園や民営墓地といっても条件が同じというわけではありません。駅から近い霊園と、比較的郊外にある霊園では費用が異なるため、さまざまな条件を比較・検討することが大切です。
公営霊園や公営墓地
公営霊園や公営墓地は、自治体が管理するお墓という安心感を得られることが特徴です。
メリット・デメリット
公営霊園や公営墓地のメリットは、
- 自治体が管理しており安心感がある
- 費用を抑えられる場合がある
- 宗旨・宗派を問わない場合が多い
が挙げられます。
公営霊園や公営墓地は自治体が運営しているため、費用を抑えやすく、管理面で安心感が得られます。また、宗旨・宗派を問わない場合が多いため、誰でも利用しやすいことが魅力です。
一方、デメリットは以下のとおりです。
- 居住年数など申し込み条件が設けられている場合がある
- 募集時期が限られている
- 抽選になることがある
公営霊園は申し込み条件が設定されていたり、募集時期も限られていたりするため、希望するタイミングでお墓を用意できない場合があります。
また、人気が高いと抽選になるため、外れた場合は一からお墓探しをしなければならないというデメリットもあります。
公営霊園は、自治体が管理する墓地で安心感を得たい人や、費用をできるだけ抑えたい人に向いているといえます。
費用相場
公営霊園や公営墓地の費用内訳は「永代使用料」「墓石代」「管理料」の3つです。
墓石代の費用相場は60万円~200万円となっており、石材の種類やデザイン、大きさによって異なります。
公営霊園の永代使用料や管理料も、墓地や霊園によって異なります。
例えば、東京都立霊園の永代使用料の費用相場は、以下のとおりです。
| 公営霊園や公営墓地の名称 | 永代使用料 | 年間使用料 |
|---|---|---|
| 小平霊園 | 約154万6600万円 | 1,620円~4,860円 |
| 八柱霊園 | 約32 万円~122万円 | 1,620円~4,860円 |
| 多摩霊園 | 約156万円~1106万円 | 1,620円~9,720円 |
| 青山霊園 | 約480万円~2048万円 | 1,620~5,670円 |
このように、東京都の公営霊園でも、霊園や区画によって使用料が大きく異なります。
墓石代については、石材店を自由に選べる公営霊園であれば、複数業者から見積もりを取って比較し、最も安いところを選ぶことが可能です。
公営霊園は費用面で魅力がありますが、「公営=必ず安い」ではありません。永代使用料と墓石代を合わせた初期費用を確認したうえで、管理費や交通費なども含めて総合的に判断しましょう。
寺院墓地
寺院墓地は、寺院が管理・運営する墓地です。比較的落ちついた静かな環境の中で、継続的に寺院の供養を受けられることが特徴です。
メリット・デメリット
寺院墓地のメリットは、以下のとおりです。
- 安心して供養を任せられる
- 寺院の落ち着いた雰囲気の中で眠れる
- 交通アクセスが良い場合が多い
寺院墓地の最も大きなメリットは、葬儀や法要、供養について寺院に相談しやすく、安心感を得やすいことです。
納骨後も寺院との関係を継続できるため、読経や年忌法要などを安心して任せたい人に向いています。
また、寺院の境内にある墓地は比較的交通アクセスの良い場所にあることが多く、お墓参りしやすい場合があります。
一方、デメリットは以下のとおりです。
- 入檀が条件の場合がある
- お布施や寄付を求められる場合がある
- 護持会費が比較的高い場合がある
檀家になることが利用条件となっている場合は、入檀料や護持会費、寺院行事への参加、寄付などが必要になるケースがあるため注意が必要です。
ただし、入壇が不要な寺院墓地もあるため、まずは条件を寺院に確認するようにしましょう。
費用相場
寺院墓地で一般墓を建てる場合、永代使用料や管理費などの費用相場は以下のとおりです。
| 費用項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 永代使用料 | 約30万円~200万円 |
| 年間管理費 | 年間1万円~2万円 |
| 入檀料 | 約10万円~30万円 |
| 護持会費 | 年間5,000円~2万円 |
| お布施(年忌法要) | 約3万円~10万円 |
寺院によっては、入壇が条件でない場合もあるため、事前に確認することが大切です。
檀家になった場合は、護持会費やお布施など、継続してかかる費用が発生する場合があるため、継続的な負担額を把握しておくようにしましょう。
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霊園や墓地を探す手順
霊園や墓地を探す手順は、以下のとおりです。
- 供養方法を検討する
- 予算を決める
- 宗派やエリアを検討する
- 情報収集をする
- 複数を見学して比較する
- 契約する
まず決めたいのが、どのような供養をしたいのかです。一般墓を建てたいのか、樹木葬や永代供養墓も候補にするのかによって、探すべき施設が変わります。
次に、予算の上限を設定します。墓地では永代使用料だけでなく、墓石代、管理費、法要費などがかかるため、初期費用と維持費を分けて考えましょう。
そのうえで、希望する地域から候補を絞ります。お墓は一度購入すると長期間利用するため、お墓参りしやすい立地を選びましょう。
候補が決まったら、資料を取り寄せ、宗教・宗派の条件、申込資格、費用、墓石の制限などを確認します。
公営墓地の場合は募集時期や抽選の有無も確認しましょう。
最後に、候補を2~3か所程度に絞って現地見学を行います。実際に現地に行ってみると、資料だけでは分からない周辺環境、日当たり、清掃状況、駐車場の使いやすさなどが確認できるため、後悔がないお墓選びができます。
霊園や墓地を選ぶ際に確認すべきポイント
霊園や墓地を選ぶ際は、以下のポイントを確認することが大切です。
- 立地やアクセス方法
- 外観や設備
- サービス内容
- 供養の手厚さ
- スタッフの対応や追加費用
立地やアクセス方法
お墓選びでは、価格だけでなく立地とアクセスを重視しましょう。
車を利用する場合は、駐車場の台数だけでなく、墓地までの距離や混雑状況もチェックしておくと安心です。
また、将来高齢になれば公共交通機関を利用する可能性があるため、最寄り駅から徒歩で行けるのか、バスが出ているのかを確認しましょう。
さらに、将来子どもが墓守をする可能性を考え、子どもの住居からのアクセスも検討することをおすすめします。
「今、自分がお参りしやすいか」だけでなく、10年後、20年後にも無理なく通えるかという視点で選ぶことが大切です。
外観や設備
霊園や墓地を選ぶときは、ホームページやパンフレットだけで判断せず、実際の現地を確認しましょう。
チェックしたいのは、墓地内の清掃状態、植栽の手入れ、参道の状態、トイレ、休憩所、水場、ゴミ置き場、駐車場などです。
設備がきれいでも、実際に利用する人にとって使いにくければ、お墓参りの負担になります。
特に高齢者が利用する場合は、階段や急な坂道がないか、手すりが設置されているか、車いすでも移動できるかを確認することが大切です。
サービス内容
墓地や霊園によって提供されているサービスには大きな違いがあります。
送迎バスや法要施設、休憩所、墓石の清掃、供花や墓参用品の販売があるかを確認しましょう、
遠方に住んでいる人は、墓地清掃や草取りなどを代行してもらえるかどうかも確認しておくと安心です。
供養の手厚さ
供養の方法や手厚さも、霊園や墓地を選ぶ際の重要なポイントです。
一般墓の場合、基本的には家族が墓石を管理し、法要の際には僧侶などに依頼する形が一般的です。
寺院墓地では、日常的な供養や法要について寺院へ相談しやすいという特徴があります。
また、お墓の管理について不安がある場合は、寺院に遺骨の供養や管理を任せられる「永代供養」に対応しているかを確認しておくことが大切です。
永代供養には個別に安置するタイプや、最初から合祀するタイプなど、さまざまな供養方法があります。
また、「永代供養」と書かれていても、具体的に何をしてもらえるのかは施設ごとに異なりますので、個別安置の期間や合祀の時期、追加料金の有無などを確認するようにしましょう。
スタッフの対応や追加費用
霊園や墓地を選ぶ際には、設備や費用だけでなく、管理者や係員の対応も確認しましょう。
見学時には、質問に対して分かりやすく説明してくれるか、費用について曖昧な説明をしていないか、契約を急かしてこないかなどをチェックします。
特に確認したいのは、追加費用の有無です。
永代使用料や墓石代だけでなく、年間管理費、納骨費用、開眼法要、彫刻費、名義変更費用などが別途必要になる場合があるため、注意が必要です。
複数の霊園を見学し、「質問に対して誠実に回答してくれるか」「費用を明確に説明してくれるか」を比較するようにしましょう。
まとめ
「霊園」と「墓地」に大きな違いはなく、どちらもお墓を建てて遺骨を埋葬する場所を指す言葉として使われています。
お墓の種類には、民営霊園、公営霊園、寺院墓地などがあり、それぞれ費用、宗教・宗派の条件、設備、サービス、供養の手厚さなどに違いがあります。
お墓を探す際は、自分の考えに合った立地や設備、供養方法のものを選ぶようにしましょう。
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