お墓がいらない場合の供養方法とは?懸念点や墓じまいの方法も解説


調査概要:「いいお墓」に掲載されている全国の企業における
永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
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永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ
お墓に対する価値観の変化から、従来のようなお墓はいらないという人が増えており、永代供養墓や樹木葬などの新しいタイプのお墓の需要が高まっています。
この記事ではお墓の専門家から見たときに、本当にお墓はいらないのか、お墓がいらない方はどのような供養方法を選択すれば良いのかについて解説します。
また、今あるお墓を解体する「墓じまい」についても解説するので、お墓をどうするか悩まれている方はぜひ参考にしてください。
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そもそもお墓を持つ意味とは

日本では、家族や血縁のつながりを象徴するものとして、先祖代々のお墓を重視する文化がありました。
お墓は先祖代々のご先祖様を供養する場所です。また、お墓に手を合わせることで、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えたり、自分自身の気持ちを落ち着けられる場所でもあります。
しかし、近年はライフスタイルや価値観の変化により、「お墓を持たなくてもご先祖様をきちんと供養できる」と考える人も増えてきました。
このように、お墓を持つことに対して意味があると考える人もいれば、お墓はいらないと考える人もいることが、近年の傾向といえます。
お墓をもたない人はどれくらい?
お墓を持たない人や、お墓を持たなくても良いという人はどれくらいいるのでしょうか。
20代以上の男女500人を対象にした「墓じまいに関する意識調査」によると、「墓じまいをしたいと思うか」という問いについての回答は以下のようになっています。
とても思う | 33.6% |
やや思う | 37.2% |
あまり思わない | 19.8% |
全く思わない | 9.4 % |
また、「第15回 お墓の消費者全国実態調査」によると、購入したお墓の種類は以下のようになっており、従来のお墓とは違う、新しいタイプのお墓を選ぶ人が多いことがわかります。
一般墓 | 21.8% |
樹木葬 | 48.7% |
納骨堂 | 19.9% |
その他 | 9.5% |
このようなことから、お墓を持たなくても良いと考える人が多いことがわかります。
お墓はいらないという方が増えている理由
近年は「先祖代々受け継いでいく、従来のようなお墓はいらない」という人が増えています。
「お墓はいらない」と考える理由としては、以下の3点があげられます。
- お墓に対する価値観の変化
- お墓にお金をかけたくない
- お墓の承継者がいない
それぞれ解説していきます。
お墓に対する価値観の変化
近年はお墓に対する価値観が変化しており、「自分ひとりだけのお墓に入りたい」「好きな場所・好きな形態のお墓に入りたい」「亡くなった後は自然に還りたい」と考える人が増えています。
今までは「先祖代々のお墓に入り、お墓を継承していく」という価値観が一般的でした。
しかし、現代はお墓に対して前向きな考えを持つ人も増えており「どのようなお墓で眠りたいか」をじっくりと考えた結果、従来のお墓ではない、新しいタイプのお墓で眠りたいという人も増えているのです。
こうした人々のニーズに応えるかたちで、永代供養墓や樹木葬、納骨堂などの新しいタイプのお墓が増えています。
お墓にお金をかけたくない
金銭的な負担が大きいことも、「従来のようなお墓はいらない」と考える人が増えている理由です。
「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)」によると、一般墓の平均購入価格は149.5万円となっており、樹木葬(63.7万円)や納骨堂(80.3万円)と比較して高額なことがわかります。
また、一般墓では年間管理料も必要なため、お墓がある限り、金銭的な負担が継続的にかかります。
お墓にお金をかけたくないという人は、永代供養墓や樹木葬などの年間管理費が不要なお墓を選ぶ場合も多くなっています。
お墓の継承者がいない
お墓の継承者がいないということも、お墓はいらないという人が増えている理由の一つです。
また、お墓の承継者がいる場合でも、子どもや孫に金銭的・精神的な負担をかけたくないということで、墓じまいをする人も多くなっています。
本当にお墓はいらない?お墓を持つことのメリット
日本で伝統的に代々引き継いできたお墓は、本当に必要ないのでしょうか。ここでは、お墓を持つメリットについて解説します。
遺骨の保管ができる
先祖代々受け継ぐお墓を建立することで、遺族の方が遺骨の居場所に悩まずに済みます。
遺骨は自宅で供養も可能ですが、遺骨が自宅にあることに心が落ち着かないという人もいます。
お墓を建てることで、遺骨の納骨場所が定まり、遺族の方が安心できるというメリットがあります。
ご先祖様に祈る場になる
合祀されない、先祖代々の遺骨を引き継いでいけるお墓は、ご先祖様に祈る場になり、手厚い供養ができます。
また、世代を越えた親族が集まって墓参りをする機会ができるため、親族とのつながりも強くなります。
承継者はお墓を購入する必要がない
一般墓があれば、お墓の承継者は新たにお墓を購入する必要がないため、費用もほとんどかかりません。
また、急な不幸の際もあわててお墓を探す必要がないというメリットがあります。
お墓を持つことのデメリット
お墓を持つデメリットもありますので、詳しく解説します。
費用が高い
一般墓は、墓地の永代使用料と墓石の建立費用がかかるため、永代供養墓や樹木葬、納骨堂などと比べて費用がかかります。
また、毎年お墓の管理料も必要ですし、檀家の場合は寺院の修繕や改築時などに、お布施をしなければならないこともあります。
親族以外は納骨できない
お墓に納骨できる人に法的な決まりはないものの、親族以外の納骨は難しい場合が多いです。
昔からの慣習では、お墓には長男とその家族が入ることが一般的となっています。
次男や三男は別にお墓を建て、長女や次女などの女性は、結婚先のお墓に入ることが一般的です。
ただし、未婚だったり、離婚した場合などは一緒のお墓に入ることが多くなっています。
承継者がいないと購入できない
一般墓は代々引き継いでいくことが前提となっているため、子どもがいない夫婦や独身者など、お墓を継ぐ人がいない場合は購入できません。承継者がいないまま一定期間が経つと、無縁仏になってしまうためです。
お墓の承継者がいない場合は、後継の心配のない「永代供養墓」や「樹木葬」などを検討する必要があります。
エータイでは年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。
お墓がいらない人におすすめの供養方法と費用相場
一般的なお墓がいらないと考えている人には、どのような供養方法が適しているのでしょうか。ここでは、おすすめの供養方法と費用相場を紹介します。
お墓の維持管理を軽減したい場合
お墓の維持管理や供養の負担を軽減したい場合は、永代供養墓や樹木葬、納骨堂が適しています。
維持管理だけでなく、年間管理費などの継続費用の負担がないものも多いです。
それぞれ詳しく解説します。
永代供養墓

永代供養墓とは、家族や親族にかわって、寺院がお墓の管理や供養をしてくれるお墓のことをいいます。
永代供養墓はお骨の納骨方法によって「個別墓タイプ」と「回忌安置タイプ」、「合祀タイプ」に分けられ、費用相場は以下のようになっています。
永代供養墓のタイプ | 目安費用 |
---|---|
個別墓タイプ | 約50万円~150万円 |
回忌安置タイプ | 約16万5千円~33万円※ |
合祀タイプ | 約5万円~30万円 |
永代供養墓について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
樹木葬

樹木葬は、樹木を墓標とする新しいタイプのお墓です。
墓石ではなく樹木の下に遺骨を納骨するため、自然と共に眠れるお墓として人気があります。
また、ほとんどの樹木葬は永代供養がついているため、寺院にお墓の管理や供養を任せられます。
樹木葬は2種類あり、それぞれの費用相場は以下のとおりです。
樹木葬の種類 | 費用相場 |
---|---|
合祀墓タイプ | 5万円~30万円 |
個別墓タイプ(1人・家族) | 50万円~150万円 |
樹木葬については、以下の記事も参考にしてください。
納骨堂

納骨堂とは、屋内に遺骨を安置できる「納骨スペース」がある施設です。天候にかかわらずお参りしやすいこと、都市部に多く交通の利便性が高いことが特徴です。
納骨堂も永代供養がついていることが多いですが、中には永代供養ではない納骨堂もあるので事前に確認することが大切です。
納骨堂の種類 | 費用相場 |
---|---|
位牌型 | 約10万円 |
ロッカー型 | 約20万円 |
仏壇型(個人型) | 約30万円 |
仏壇型(家族単位) | 約100万円 |
可動型 | 約100万円 |
墓石型 | 約100万円 |
納骨堂については、以下の記事も参考にしてください。
お墓そのものを持ちたくない場合
お墓そのものを持つことなく、供養できる方法として「手元供養」や「本山供養」があります。
手元供養
手元供養とは、遺骨をお墓に納骨するのではなく、自宅など身近な場所に置いて供養することをいいます。
手元供養では、常に故人を身近に感じられること、お墓の費用がかからないことが魅力です。
ただし、手元供養していた人が亡くなった場合は、最終的には家族や親族がその遺骨を引き取って供養することになります。
手元供養をする場合は、将来的に遺骨をどうするのかをあらかじめ考えておくようにしましょう。
本山供養
本山供養とは、各宗派の本山にお骨の一部、もしくは全部を納骨することをいいます。
浄土真宗であれば「西本願寺」や「東本願寺」、曹洞宗であれば「永平寺」が本山となり、一般の信徒の遺骨を納めて供養する制度が整えられています。
本山納骨をすれば、本山である寺院が永代にわたって供養してくれるというメリットがあります。
ただし、本山供養は、お骨の一部をおさめるケースが多くなっているため、残りの遺骨は何らかの方法で供養する必要があります。
散骨
散骨とは、お骨を海や山などの自然に還して、供養することをいいます。散骨はお墓が不要なこと、自然に還れること、費用が比較的安いことが特徴です。
散骨は3種類あり、費用は以下のようになっています。
散骨の種類 | 費用相場 |
---|---|
海洋散骨 | 20万円~50万円 |
山岳散骨 | 10万円~20万円 |
宇宙散骨 | 8万円~30万円 |
散骨について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
0葬(ゼロそう)
0葬(ゼロそう)とは、火葬後のお骨を引き取らない葬送方法をいいます。
現在の日本における最もシンプルな方法ではありますが、ゼロ葬を受け入れてくれるかどうかは火葬場によります。全国どこでも0葬を行えるわけではないので、事前に確認するようにしましょう。
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お墓がいらない人も理解しておきたい問題点と対処法
お墓がいらないという人のための供養方法について紹介してきましたが、理解しておきたい問題点や対処法もありますので、詳しく紹介します。
親族の理解を得にくい
ご先祖様が眠るお墓は、親族の心の拠り所でもあります。そのため、お墓に関しては事前に相談して理解を得ることが大切です。
お墓はいらない、墓じまいをしたいと考える場合は、まずは家族や親族でしっかりと話し合い、合意を得てから進めるようにしましょう。
遺族の心の拠り所がなくなる
お墓には、ご遺族がご先祖様へ想いを寄せる場所という役目があります。お墓を持たない場合は、手を合わせて祈る対象がなくなるということになり、後日後悔することもあります。
「心の拠り所がなくなる」という感覚は、後になって気づくこともあります。
供養方法を選ぶ際は、金銭的な面だけでなく、精神的な面も含めてよく考えるようにしましょう。
親族とのつながりを保ちにくい
お墓は親族とのつながりの場でもあります。節目の時期に集まってお墓参りに行ったり、節目ごとに法要をすることで、顔を合わせて近況を伝える機会が生まれます。
年齢を重ねるごとに疎遠になりがちな場合でも、お墓があることでつながりを維持できますが、お墓がなくなるとそのような機会もなくなるというデメリットがあります。
お墓はいらないと決めたら墓じまいを検討する

代々引き継がれてきたお墓がいらないと思ったら、まずは親族に相談し、理解してもらうようにしましょう。
「お墓はいらない」というのは比較的新しい考え方のため、親族の中には抵抗感がある人がいるかもしれません。できれば何度も話し合い、理解を得てから次のステップに進みましょう。
親族の理解が得られたら、墓じまい後の供養方法を決め、代々引き継がれてきたお墓を墓じまいします。
それでは、墓じまいの手順について、くわしく解説します。
墓じまいとは
墓じまいとは、納骨されていた遺骨を取り出してお墓を解体・撤去し、管理者に返還することをいいます。
取り出した遺骨は、新たなお墓に移すことが一般的です。これを改葬といいます。
改葬先としては、自宅の近くの一般墓を購入したり、永代供養墓や樹木葬など、遺骨の管理や供養を寺院に任せられるお墓を購入するという方法があります。
墓じまいの手順
墓じまいの手順は、以下のとおりです。
- 親族と話し合う
- 墓地管理者へ墓じまいの意向を伝える
- 新しい納骨先(永代供養先)を決める
- 行政から墓じまい工事の許可を得る
- 閉眼供養をして、遺骨を取り出す
- お墓の撤去工事と使用権を返還する
- 改葬先のお墓に納骨する
墓じまいには一定の期間がかかるため、事前準備をしっかりと行い、計画的に進めることが大切です。
墓じまいをしたいけれどもやり方がわからないという人は、ぜひエータイにお気軽にご相談ください。
墓じまいにかかる費用
墓じまいの費用総額の相場は、「30万円〜250万円」となっており、改葬先のお墓の費用によって、墓じまいにかかる費用総額は変動します。
墓じまいの費用の内訳は、以下の通りです。
費用の種類 | 費用の内訳 | 費用相場 |
---|---|---|
墓地の撤去にかかる費用 | 墓石解体・撤去・整備費用 | 20万円~50万円 |
僧侶への費用 | 離檀料(寺院による) | 数万円~20万円 |
閉眼供養のお布施代 | 3万円~5万円 | |
行政手続きの費用 | 埋葬証明書・受入証明書 | 数百円~1,000円ほど |
新しい納骨先(改葬先)にかかる費用 | お墓の種類による | 10~200万円 |
開眼供養のお布施代 | 3万円~5万円 |
新しい納骨先(改葬先)のお墓を安くすることで、墓じまいの費用総額を抑えることが可能です。
墓じまいで起こるトラブルと回避方法
墓じまいで起こるトラブルと回避方法について、詳しく解説します。
離檀料をめぐるお寺とのトラブル
墓じまいをするということは、檀家が減り、寺院の収入源が減ってしまうことを意味します。そのため、墓じまいの際は、今までの感謝の気持ちを「離檀料」とし、まとまったお金を包むことが一般的になっています。
しかし、場合によっては離檀料の金額で意見が合わず、トラブルになることもあるようです。
墓じまいをする際は、抱えている問題や、檀家を続けられない理由を丁寧に説明し、事情を理解してもらうようにしましょう。
墓石解体・撤去における石材店とのトラブル
墓石の解体や撤去の際は、相見積もりを取って比較・検討することが大切です。
ただし、現地を見てもらわないまま見積もりを取った場合「重機が入れなかった」「手作業になった」等の理由で、見積もりより高額になってしまうことがあります。
トラブルが起こると、気持ちよく墓じまいができなくなります。撤去希望のお墓の状況をよく見てもらったうえで、見積もりを取るようにしましょう。
親族とのトラブル
墓じまいの費用負担について、事前に話し合っていない場合、トラブルになってしまうことがあります。
墓じまいを検討するときは、墓じまいについて合意を得て、費用負担についてもはっきりと確認するようにしましょう。
墓じまいのトラブルについては、以下の記事も参考にしてください。
お墓がいらないという人によくある質問と回答
「お墓はいらない」という人によくある質問と回答をご紹介します。
浄土真宗はお墓がいらないって本当?
一般的に浄土真宗は供養を必要としないので、お墓もいらないとされています。
しかし、実際は心の拠り所としてお墓を建てる方も多くいらっしゃいます。
また、浄土真宗には永代供養という考えはありませんが、きちんと供養したいという思いから、永代供養墓を利用する人も多くなっています。
墓じまいをしないとどうなる?
墓じまいをしないと無縁仏となってしまいます。
お墓を管理する人がいなくなり無縁仏となってしまうと、「墓地、埋葬等に関する法律施行規則の改訂」に則り、最終的には無縁墓や無縁塚に移動され、合祀(他の人とまとめて埋葬される)されるのが一般的です。
いったん無縁墓や無縁塚に合祀されると、遺骨を取り出せなくなってしまいます。お墓の管理ができない場合は、無縁仏とならないように墓じまいを検討すると良いでしょう。
まとめ
お墓に対する人々の価値観は多様化しており、お墓はいらないと考える人が増えています。
近年は永代供養墓や樹木葬、納骨堂などさまざまな選択肢があるため、お墓はいらないという人も自分に合ったタイプのお墓を選ぶことが可能です。
エータイでは、首都圏を中心に80以上の厳選寺院の永代供養墓をご紹介しています。
もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでありましたら、エータイがご紹介する寺院をおまとめした資料を参考にしてみてください。

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