「お墓はいらない」という方が急増している理由とおすすめの供養方法をご紹介

近年では、お墓に対する価値観の変化から、従来のようなお墓はいらないという方が増えてきています。
そのことが数多くのメディアで取り上げられて話題になっていますが、今回の記事ではお墓の専門家から見たときに、本当にお墓はいらないのか、またお墓がいらない方はどのような供養方法を選択すれば良いのかについて解説します。
新しくお墓を検討しているけれど、どうすれば良いかわからないという方や、すでにお墓はあるものの不便なので困っている方は是非参考にしてみてください。
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お墓はいらないという方が増えている理由
冒頭でもお伝えした通り、現在非常に多くの方が、従来のようにお寺に墓石を建て先祖代々継承していくお墓をやめて、新しいお墓を検討するようになっています。
たとえば、経済メディアの東洋経済でも「青山墓地が最安値427万円でも大人気のワケ」と題して、現代のお墓事情を伝えていました。
以下、簡単に内容を要約します。
現在都立霊園に人気がとても集中しているようです。
その理由としては、
- 都立霊園は自治体に管理してもらえるため、お手軽だと考えられている
- また、檀家という縛りもない
- さらには公営の墓地であるため安いに違いないという考えがある
ということでした。
一方で、地方の寺院や霊園は不調が続いており、それには、
- お墓が高額であるため購入できない
- また、お墓の継承者がいない、あるいは亡くなった後に迷惑をかけたくない
- 他にもお墓に対する価値観が変化して、様々なタイプの供養方法が誕生している
などの理由があるようです。
結論としては、従来のお墓に対する考え方や人々のライフスタイルに変化が生まれ、お墓というものの再定義が始まっていると締めくくられていました。
お墓を持つことのデメリット

従来のお墓から新しいタイプのお墓や供養方法に移りつつあることは間違いありません。
実際に、エータイでもお客様の多くが永代供養墓や樹木葬といった新しいタイプのお墓や供養方法を選択されています。
しかし、お墓にリーズナブルさやお手軽さを求めるならば、都立霊園は手続きが大変で使用にも細かい制限があるため、あまりおすすめできないかもしれません。
具体的には以下のような制約が考えられます。
<細かい制約>
- 年間の管理費がかかる
- 抽選に当選し申込が完了したら3年以内に外柵を設置しなければならない
- 墓石工事の手続きをしてから、自費で墓石を建てる
- 墓石の大きさ・高さに制限がある
- 墓石には一家名を明記しなければならない
- 申込者は葬儀の喪主・法事の施主または死亡届等を提出した方でなければならない
- 許可を受けた日から3年以内に納骨する必要がある
- 原則、使用者の親族(6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族)の遺骨以外は利用できない
- 霊園内の管理は霊園が管理しますが、墓所内に生えた雑草や樹木の管理は使用者が管理する
- 抽選申し込み>当選後の手続き>墓石工事>納骨など様々な手続きが必要
また、東洋経済の記事にもありましたが、都内の一等地に墓地を構える場合は数百万円単位のお金が必要になるため、なかなかお手軽に利用できるとは言いづらいです。
お墓を持つことのメリット
お墓はいらないと考える方がいらしたり、お墓を持つことによるデメリットがある一方、メリットもあります。
遺骨の保管ができる
遺骨を土の中に納骨し、墓石を建て供養することで、遺族の方が遺骨の居場所に悩まずに済みます。
遺骨は自宅で供養も可能ですが、遺骨が自宅にあることに心が落ち着かないという人もいるでしょう。
お墓を建て、そこに納骨、供養することで遺族の方が納得する保管になるといえます。
家族のつながりを感じられる
お墓には、先祖の遺骨が納骨されています。
そして、そのお墓は後世へと受け継がれていきます。
お墓参りをして、自分たちの先祖を感じることで、家族のつながりを感じ、自身が今生きていることに感謝できます。
ご先祖様に祈る場になる
お墓とは、自分達家族の祈りの場所です。
先祖や家族に会いたいときに自分たちの心の拠り所になるのが、お墓です。
お墓を持たないことの問題点や懸念点
昨今では、お墓の管理や設立にかかる費用面を考慮して、お墓を持たないという選択をされる方もいます。
お墓には、多くの費用がかかり、お墓参りなどの際には、家族が管理を行う必要があります。
しかしながら、お墓を持たない選択にはいくつかの問題点があります。
親族の理解を得にくい
多くの家庭では、その家族のお墓を作るのが一般的です。
そのため、自分だけでお墓を持たない、と決めることは望ましくありません。
お墓を持たないという選択について、しっかり家族と話し合う必要があります。
遺族の心の拠り所がなくなる
お墓には、ご遺族が故人へ想いを寄せる場所という役目があります。
お墓を持たない場合は、その居場所がなくなるということになります。
遺族・友人の気持ちを考慮し、こういった後悔をしないような選択が大切です。
お墓がいらないという人におすすめの供養方法と費用相場
「お墓はいらない」という方は、その目的にもよりますが、もし費用や細かい制約なしで手軽に利用したいというものであれば、以下の供養方法がおすすめです。
永代供養墓
通常のお墓では、残された家族やその子孫が遺骨の管理や供養を行うのに対して、永代供養(えいたいくよう)は、霊園や寺院が代わりにそれらを行うことを言います。
よって、永代供養をすると、お墓は霊園や寺院が管理してくれるため、子孫がお墓を継承する必要はありません。
お墓はいらないという方や、お墓にかかるコストを安く抑えたいという方、また家族に負担をかけたくないという方に向いています。費用目安は種類によって10万円〜150万円と幅広いですが、50万円〜70万円ほどで考えて頂ければ安心です。
また、よく永代供養と言ったり、永代供養墓と言ったりすることがありますが、一般に永代供養と言うときは永代供養墓のことを指します。
ただし、厳密には永代供養自体は供養の方法を指します。
永代供養について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
また弊社では首都圏を中心に優良寺院のお墓を取り揃えております。
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樹木葬
樹木葬は墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする供養方法です。永代供養墓と同じく、墓石を購入する必要がないため、通常のお墓よりも費用をリーズナブルに抑えることができます。
樹木葬にも里山型と呼ばれる自然の中に埋葬するタイプもあれば、公園型や都市型など都市近郊に区画を整備して埋葬するタイプなど、その種類は様々です。費用相場は種類にもよりますが、およそ50万円〜70万円程度になります。
また、樹木葬は永代供養をしてくれるため、遺骨の管理や供養は管理者に委託することができます。
樹木葬について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
納骨堂・海洋葬(散骨)
他にも、納骨堂や海洋葬など、近年は多様なニーズに応えるために新しい埋葬の形式が続々と増えています。
納骨堂は主に首都圏を中心として、建物内に遺骨を保管する形式のお墓のことです。
アクセスが良く、天候に左右されずにお墓参りができるため、その利便性から近年注目を集めています。都心という立地と、屋内施設ということで、維持費や管理費を含めた費用が高くなってしまう場合がありますが、バリアフリーへの対応など利点も多いです。
納骨堂の費用目安は約10万円から200万円と幅広く、納骨堂のタイプによって費用が大きく変わります。
納骨堂について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
海洋葬は散骨とも呼ばれ、お墓を持つのではなく海にお骨を撒く形式を取ります。
亡くなった後は母なる海に還りたいという自然志向の強い方に人気です。
残される家族にとって墓標となるものがないため、本人の希望だけではなく、家族としっかり話し合うことをおすすめします。海洋葬の費用相場は5万円〜30万円程度になります。
海洋葬について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
0葬(ゼロそう)
ゼロ葬とは、火葬の後、遺骨を持ち帰らずそのままにする葬儀のやり方を指します。遺骨が手元に残らない為、その後供養することはできません。
ゼロ葬は火葬場によってできないところもあります。また、亡くなったご本人が希望していたとしても、抵抗感がある人も多い方法ですので、きちんと話し合う必要があります。
手元供養
手元供養とは、ご遺骨やご遺灰を入れた骨壺を自宅に置くことを言います。他にも、遺骨を細かく砕いたものをアクセサリーに加工して身につけておくのも手元供養のひとつです。
手元供養の場合は遺骨を自宅で管理することになるため、骨壷と仏壇にどれだけお金をかけるかで費用が変わりますが、それ以外に特に費用は発生しません。
ただし、供養していた人が亡くなってしまうと、お骨は行き場を失ってしまう事が多い点に注意が必要です。
現在お墓をお持ちの方は墓じまいが必要

お墓がいらないという方のなかには、すでにお墓は持っているが、遠方だったりアクセスが悪いため、新しいお墓に替えたいという方もいらっしゃると思います。
そのような方は、まず「墓じまい」をする必要があります。
墓じまいとは、現在のお墓から遺骨を取り出して更地に戻すことを指します。
また、その後、お墓を別の場所に移す場合は、「改葬」という手続きもあわせて行う必要があります。
墓じまいについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
墓じまいの流れ
墓じまいは、以下の流れで行われます。
家族の同意を得る
墓じまいを検討するときには、親族に相談し、同意を得ることがとても大切です。
特に、年配の親族の中には「お墓は代々継承し守っていくもの」という考えを持っている方がいる場合もあります。
トラブルにならないよう、しっかり話し合ってから作業に取り掛かりましょう。
「埋葬証明書」を発行してもらう
現在のお墓の管理者に、墓じまいを検討していることをお伝えしましょう。
そして「埋葬証明書」という、遺骨がそのお墓にあることの証明書を発行してもらいます。
「受入証明書」を発行してもらう
墓じまい後に納骨する予定の寺院や霊園に、受入証明書を発行してもらいましょう。
これは、改葬許可証を発行する際に必要な書類となります。
紛失しないよう大切に保管してください。
「改葬許可申請書」を発行してもらう
現在のお墓がある市区町村の役場で「改葬許可申請書」を発行してもらいましょう。
「改葬許可証」を発行
市区町村の役場にて、「埋葬証明書」「受入証明書」「改葬許可申請書」を提出して、「改葬許可証」を手に入れましょう。
「閉眼供養」を行う
「改葬許可証」を掲示して、遺骨をお墓から取り出します。
その際には、墓石に入っている魂を抜く「閉眼供養」を行います。
墓石の撤去作業を行う
石材屋に依頼して、墓石の撤去作業を行いましょう。
重機の出入りが必要になるため、事前にお墓のある寺院や霊園に確認しておくといいでしょう。
遺骨を移転先に納骨する
遺骨の移転先に「改葬許可証」を提出し、遺骨を納骨します。
墓じまいにかかる費用
墓じまいにはおおよそ、50~100万円程度かかります。
費用の内訳は、以下のようになります。
- 行政手続き
- 墓石の撤去
- 出骨作業
- 遺骨移送
- 納骨料
- 離檀料
- 御魂抜き法要のお布施
費用の内訳は、利用している寺院や霊園によって変わりますので、墓じまいをする際に確認しましょう。
墓じまいで起こるトラブル
墓じまいを行う場合には、以下のようなトラブルに気をつけましょう。
お寺とのトラブル
お寺は、墓じまいを受けることは、その家庭からの収入がなくなることを意味します。
そのため、長年お世話になった寺院や霊園には、墓じまいを行う事情を丁寧に話し、考えを伝えることが大切です。
石材店とのトラブル
墓じまいをする際は、墓石を撤去して、借りていた土地をきれいな更地に戻す必要があります。
その際の墓石の撤去は、石材店に依頼することになります。
この時に撤去料が高額な請求となりトラブルになるケースがあります。
また、重機の出入りなどで手間や人数が必要になった際に、相場よりも費用がかかることもあります。
見積もりを出してもらう際には、実際に現地で墓石などの作業環境をみてもらい、細かい見積もりを出してもらうようにしましょう。
お墓がいらないという人によくある質問と回答
最後に、「お墓はいらない」と考えている人によくある質問と回答をご紹介します。
浄土真宗はお墓がいらないって本当?
一般的に浄土真宗は供養を必要としないので、お墓もいらないとされています。
しかし、実際は心の拠り所としてお墓を建てる方も多くいらっしゃいます。また、浄土真宗には永代供養という考えはありませんが、実態としては永代供養墓を利用する人もいらっしゃいます。
墓じまいをしないとどうなる?
墓じまいをしないと無縁仏となってしまいます。
お墓を管理する人がいなくなり無縁仏となってしまうと、「墓地、埋葬等に関する法律施行規則の改訂」に則り、最終的には無縁墓や無縁塚に移動され、合祀(他の人とまとめて埋葬される)されるのが一般的です。
まとめ
人々のライフスタイルや考え方など、現代はものすごいスピードで変化が起こっています。
お墓についてもそれは同じで、多くのメディアがお墓に対する価値観の変化を取り上げています。
しかしながら、お墓選びは慣れていない方が多く、よく調べないと手間がかかってしまったり、余計な費用がかかってしまったりします。
最近では、お墓にも様々な種類が存在するため、ご自身の希望をもとに、それぞれをよく比較検討してみることをおすすめします。
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