お墓はいらないと考える人におすすめの供養方法と理解しておきたい懸念点
最終更新日
公開日:
目次
従来はお墓を持つのが当たり前とされてきましたが、近年は「お墓はいらない」と考える人も増えてきています。
一方で「お墓がなくてもきちんと供養できるのか」「家族や親族にどう思われるか」と不安を感じる人も多いでしょう。
この記事ではお墓の専門家の視点から、本当にお墓はいらないのか、お墓がいらない場合、どのような供養方法を選択すれば良いのかについて解説します。
また、今あるお墓を解体する「墓じまい」についても解説するので、お墓をどうするか悩まれている方はぜひ参考にしてください。
エータイの永代供養墓・樹木葬・納骨堂は、累計3万5千人以上のお客様にお選びいただいております。
「将来お墓の管理が心配」「お墓のことで家族に負担をかけたくない」「跡継ぎ・墓じまい不要のお墓にしたい」などお考えの方は、ぜひこちらから近くのお墓をお探しください。
お墓はいらないと考える人の主な理由
お墓はいらないという人は、どのような考えを持っているのでしょうか。まずは、どのような理由でお墓はいらないと考える人がいるのか紹介します。
お墓にお金をかけたくない
「お墓はいらない」と考える人が増えている理由として「お墓にお金をかけたくない」という人が増加していることが挙げられます。
「第16回 お墓の消費者全国実態調査(2025年)」によると、墓石を建て、代々受け継いでいく従来のお墓である「一般墓」の平均購入価格は155.7万円となっており、樹木葬(67.8万円)や納骨堂(79.3万円)よりも多くの費用がかかります。
また、一般墓では年間管理料も必要なため、お墓がある限り、金銭的な負担が継続的にかかるというデメリットもあります。
お墓にお金をかけたくないという人は、従来のお墓ではなく、費用を抑えられる永代供養墓や樹木葬などのお墓を検討するケースが多くなっています。
お墓の継承者がいない
お墓の継承者がいないということも、従来のお墓はいらないという人が増えている理由の一つです。
また、お墓の承継者がいる場合でも、子どもや孫に金銭的・精神的な負担をかけたくないということで、墓じまいをする人も多くなっています。
自分が希望する供養方法で眠りたい
お墓がいらないと考える理由のひとつに「自分が望むかたちで供養されたい」という考えもあります。
近年は価値観の多様化により、「自然に還りたい」「海や山に散骨してほしい」「自宅で手元供養してほしい」とさまざまな希望を持つ人が増えています。
このような希望は従来のお墓では実現できない場合もあるため、結果として「お墓を持たない」という供養方法を選ぶ人が増えています。
また、こうした人々のニーズに応えるかたちで、永代供養墓や樹木葬、納骨堂などの新しいタイプのお墓も増えています。
そもそもお墓を持つ意味とは?お墓を持つメリット・デメリット

日本では、家族や血縁のつながりを象徴するものとして、先祖代々のお墓を重視する文化がありました。
お墓は先祖代々のご先祖様を供養する場所です。また、お墓に手を合わせることで、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えたり、自分自身の気持ちを落ち着けられる場所でもあります。
しかし前述の通り、近年はライフスタイルや価値観の変化により、「お墓を持たなくてもご先祖様をきちんと供養できる」と考える人も増えています。
このように、お墓を持つことに対して意味があると考える人もいれば、お墓はいらないと考える人もいることが、近年の傾向といえます。
お墓を持たない人はどれくらい?
では、実際にお墓を持たない人や、お墓を持たなくても良いという人はどれくらいいるのでしょうか。
「第3回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)」によると、墓じまいの検討について、以下のような回答になっています。(有効回答数は533件)
| 改葬・墓じまいを過去に検討したことがある | 76件 |
| 改葬・墓じまいを現在検討している | 201件 |
| 改葬・墓じまいを現在実施している | 48件 |
| 改葬・墓じまいを実施したことがある | 208件 |
また、「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」によると、購入したお墓の種類は以下のようになっており、新しいタイプのお墓を選ぶ人が多いことがわかります。
| 一般墓 | 15.2% |
| 樹木葬 | 47.4% |
| 納骨堂 | 15.5% |
| 合祀墓・合葬墓 | 16.4% |
以上のことから、お墓を持たなくても良いと考える人が多いことがわかります。
お墓を持つメリット
日本で伝統的に代々引き継いできたお墓は、本当に必要ないのでしょうか。お墓を持つメリットも理解しておきましょう。
お墓を持つ主なメリットとしては下記が挙げられます。
- 遺骨の保管ができる
- ご先祖様に祈る場になる
- 承継者はお墓を購入する必要がない
まず、先祖代々受け継ぐお墓を建立することで、遺族の方が遺骨の居場所に悩まずに済みます。
また、お墓という手を合わせて祈る対象があることで、従来通りの納得できる供養ができます。
加えて、お墓の承継者はすでにあるお墓を利用できるため、金銭的な負担を抑えられることもメリットといえます。
お墓を持つデメリット
一方で、もちろんお墓を持つことのデメリットもあります。お墓を持つデメリットは、以下のとおりです。
- お墓を建てる費用が高い
- 維持・管理の負担がある
- 承継者の問題が生まれる
前述の通り、お墓を建てるにはまとまった費用がかかります。加えて、一般墓は年間管理料がかかることが一般的なため、お墓がある限り費用がかかる点も大きなデメリットといえます。
また、お墓がある場合、自身が死んだ後は先祖のお墓を誰が管理するのか?といった問題も発生します。親族間で揉める原因になる可能性もあるので、この点もデメリットとして挙げられるでしょう。
お墓がいらない人におすすめの7つの供養方法と費用相場
一般的なお墓がいらないと考えている人には、どのような供養方法が適しているのでしょうか。
ここでは、おすすめの供養方法と費用相場を紹介します。
①永代供養墓

永代供養墓とは、家族や親族にかわって、寺院がお墓の管理や供養をしてくれるお墓のことをいいます。
永代供養墓は遺骨の納骨方法によって「個別墓タイプ」と「回忌安置タイプ」、「合祀タイプ」に分けられ、費用相場は以下のようになっています。
| 永代供養墓のタイプ | 目安費用 |
|---|---|
| 個別墓タイプ | 約50万円~150万円 |
| 回忌安置タイプ | 約16万5千円~33万円※ |
| 合祀タイプ | 約5万円~30万円 |
※回忌安置タイプは弊社エータイの価格を参考
永代供養墓について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
②樹木葬
樹木葬は、樹木を墓標とする新しいタイプのお墓です。
墓石ではなく樹木の下に遺骨を納骨するため、自然と共に眠れるお墓として人気があります。
また、ほとんどの樹木葬は永代供養がついているため、寺院にお墓の管理や供養を任せられます。
樹木葬は2種類あり、それぞれの費用相場は以下のとおりです。
| 樹木葬の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 合祀墓タイプ | 約5万円~30万円 |
| 個別墓タイプ(1人・家族) | 約50万円~150万円 |
樹木葬については、以下の記事も参考にしてください。
③納骨堂
納骨堂とは、屋内に遺骨を安置できる「納骨スペース」がある施設です。天候にかかわらずお参りしやすいこと、都市部に多く交通の利便性が高いことが特徴です。
納骨堂も永代供養がついていることが多いですが、中には永代供養ではない納骨堂もあるので事前に確認することが大切です。
| 納骨堂の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 位牌型 | 約10万円 |
| ロッカー型 | 約20万円 |
| 仏壇型(個人型) | 約30万円 |
| 仏壇型(家族単位) | 約100万円 |
| 可動型 | 約100万円 |
| 墓石型 | 約100万円 |
納骨堂については、以下の記事も参考にしてください。
④手元供養
手元供養とは、遺骨をお墓に納骨するのではなく、自宅など身近な場所に置いて供養することをいいます。
手元供養では、常に故人を身近に感じられること、お墓の費用がかからないことが魅力です。
ただし、手元供養していた人が亡くなった場合は、最終的には家族や親族がその遺骨を引き取って供養することになります。
手元供養をする場合は、将来的に遺骨をどうするのかをあらかじめ考えておくようにしましょう。
⑤本山供養
本山供養とは、各宗派の本山に遺骨の一部、もしくは全部を納骨することをいいます。
浄土真宗であれば「西本願寺」や「東本願寺」、曹洞宗であれば「永平寺」が本山となり、一般の信徒の遺骨を納めて供養する制度が整えられています。
本山納骨をすれば、本山である寺院が永代にわたって供養してくれるというメリットがあります。
ただし、本山供養は、遺骨の一部をおさめるケースが多くなっているため、残りの遺骨は何らかの方法で供養する必要があります。
⑥散骨
散骨とは、遺骨を海や山などの自然に還して、供養することをいいます。
散骨はお墓が不要なこと、自然に還れること、費用が比較的安いことが特徴です。
散骨は3種類あり、費用は以下のようになっています。
| 散骨の種類 | 費用 |
|---|---|
| 散骨の種類 | 費用 |
| 海洋散骨 | 20万円~50万円 |
| 山岳散骨 | 10万円~20万円 |
| 宇宙散骨 | 8万円~30万円 |
散骨について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
⑦0葬(ゼロ葬)
0葬(ゼロそう)とは、火葬後の遺骨を引き取らない葬送方法をいいます。
現在の日本における最もシンプルな方法ではありますが、ゼロ葬を受け入れてくれるかどうかは火葬場にもよります。全国どこでも0葬を行えるわけではないので、事前に確認するようにしましょう。
ゼロ葬にかかる費用は、自治体や火葬場によって異なりますが、一般的に3〜10万円ほどとされています。
エータイでは年間管理費不要の永代供養墓・樹木葬をご紹介しております。まずはお近くのお墓をこちらから探してみてください。
お墓を持たない場合のリスクや問題点
お墓を持たない場合のリスクや問題点について、詳しく解説します。
手を合わせて供養する場所がなくなる
お墓には、ご遺族がご先祖様へ想いを寄せる場所という役目があります。
お墓を持たない場合は、手を合わせて祈る対象がなくなるため、後になってから後悔するケースも少なくありません。
「心の拠り所がなくなる」という感覚は、後になって気づくこともあります。
供養方法を選ぶ際は、金銭的な面だけでなく、精神的な面も含めてよく考えるようにしましょう。
家族や親族の理解を得にくい
ご先祖様が眠るお墓は、親族の心の拠り所でもあります。そのため、お墓に関しては事前に相談して理解を得ることが大切です。
お墓はいらない、墓じまいをしたいと考える場合は、まずは家族や親族から合意を得て進めるようにしましょう。
お墓の撤去費用がかかる
お墓はいらないと決めた場合、既存のお墓を撤去して墓じまいする必要があるためまとまった費用がかかります。
また、取り出した遺骨を別のお墓に納骨する場合は、新たな納骨先の費用も必要になります。
このように、お墓を撤去するには一定のコストがかかるため、事前に費用総額を把握して計画的に進めることが大切です。
お墓はいらないと決めたらすべきこと3つ
お墓はいらないと決めた場合にすべきことについて、手順を追って3つ紹介します。
1.家族や親族と相談する
お墓を持たないという選択は、家族や親族にも関わる大きな問題です。
そのため、事前にしっかりと相談して理解を得ておくことが大切です。
特に高齢の親族の中には「お墓は必要」という考えを持つ人も多く、事前の説明がないとトラブルになる可能性があります。
お墓はいらないと考える理由を丁寧に伝え、できるだけ納得してもらうようにしましょう。
2.希望のお墓を探して契約する
お墓を持たない場合は、代わりの供養方法を決めておく必要があります。
代表的な供養方法としては、永代供養墓や樹木葬、納骨堂、散骨、手元供養などがあります。
それぞれ費用や供養の仕方・管理方法が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
また、永代供養のお墓を選ぶ際は、個別供養期間や追加費用の有無などを確認しておくことが大切です。実際に見学に行くなどして、立地や雰囲気も確認するようにしましょう。
3.お墓がある場合は墓じまいする
すでにお墓を持っている場合は「墓じまい」を行い、墓石を撤去して墓地を管理者に返還する必要があります。
手続きには時間や手間がかかるため、余裕を持って進めるようにしましょう。
墓じまいの手順と費用
墓じまいとは、納骨されていた遺骨を取り出してお墓を解体・撤去し、管理者に返還することです。
取り出した遺骨は、新たなお墓に移すことが一般的です。
ここでは、墓じまいの手順と費用について解説します。
墓じまいの手順
墓じまいの手順は、以下のとおりです。
- 親族と話し合う
- 墓地管理者へ墓じまいの意向を伝える
- 新しい納骨先(永代供養先)を決める
- 行政から墓じまい工事の許可を得る
- 閉眼供養をして、遺骨を取り出す
- お墓の撤去工事と使用権を返還する
- 改葬先のお墓に納骨する
墓じまいには一定の期間がかかるため、事前準備をしっかりと行い、計画的に進めることが大切です。
墓じまいをしたいけれどもやり方がわからないという人は、ぜひエータイにお気軽にご相談ください。
墓じまいの費用
墓じまいの費用総額の相場は、「30万円〜250万円」となっており、改葬先のお墓の費用によって、墓じまいにかかる費用総額は変動します。
墓じまいの費用の内訳は、以下の通りです。
| 費用の種類 | 費用の内訳 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 墓地の撤去にかかる費用 | 墓石解体・撤去・整備費用 | 20万円~50万円 |
| 僧侶への費用 | 離檀料(寺院による) | 数万円~20万円 |
| 閉眼供養のお布施代 | 3万円~5万円 | |
| 行政手続きの費用 | 埋葬証明書・受入証明書 | 数百円~1,000円ほど |
| 新しい納骨先(改葬先)にかかる費用 | お墓の種類による | 10~200万円 |
| 開眼供養のお布施代 | 3万円~5万円 |
新しい納骨先(改葬先)のお墓を安くすることで、墓じまいの費用総額を抑えることが可能です。
墓じまいで起こるトラブルと回避方法
墓じまいで起こるトラブルと回避方法について、詳しく解説します。
離檀料をめぐるお寺とのトラブル
寺院墓地にあるお墓を墓じまいをするということは、檀家が減り、寺院の収入源が減ってしまうことを意味します。
そのため、墓じまいの際は、今までの感謝の気持ちを「離檀料」とし、まとまったお金を包むことが一般的です。
しかし、場合によっては離檀料の金額で意見が合わず、トラブルになる場合もあります。
墓じまいをする際は、抱えている問題や、檀家を続けられない理由を丁寧に説明し、事情を理解してもらうようにしましょう。
墓石解体・撤去における石材店とのトラブル
墓石の解体や撤去の際は、複数の石材店に相見積もりを取って比較・検討することが大切です。
ただし、現地を見ずに見積もりを出してもらった場合「重機が入れなかった」「手作業になった」等の理由で、見積もりより高額になってしまうことがあります。
トラブルが起こると気持ちよく墓じまいができなくなるため、お墓の状況をよく見てもらったうえで、見積もりを取るようにしましょう。
親族とのトラブル
墓じまいの費用負担について、親族と事前に話し合っていない場合トラブルにつながることがあります。
墓じまいを検討するときは、墓じまいについて合意を得て、費用負担を事前に決めておくようにしましょう。
墓じまいのトラブルについては、以下の記事も参考にしてください。
お墓がいらないという人によくある質問と回答
「お墓はいらない」という人によくある質問と回答をご紹介します。
浄土真宗はお墓がいらないって本当?
一般的に浄土真宗は(亡くなるとすぐに仏様になるという教えから)冥福を祈る追善供養を行わないため、必ずしもお墓を必要としないと言われています。
しかし、実際は心の拠り所としてお墓を建てるケースも多くあります。
また、浄土真宗には永代供養という考えはありませんが、きちんと供養したいという思いから、永代供養墓を利用する人も多くなっています。
墓じまいをしないとどうなる?
墓じまいをしないと無縁仏となってしまいます。
無縁仏になると、「墓地、埋葬等に関する法律施行規則の改訂」に則り、最終的には無縁墓や無縁塚に移動されて合祀(他の人とまとめて埋葬される)されるのが一般的です。
いったん無縁墓や無縁塚に合祀されると、遺骨を取り出せなくなってしまいます。
お墓の管理ができない場合は、無縁仏とならないように墓じまいを検討すると良いでしょう。
まとめ
お墓はいらないという考え方は、供養の多様化やライフスタイルの変化を背景に、徐々に広がっています。
お墓の継承者の問題や費用・管理の負担を軽減できる点がお墓を持たないメリットですが、一方で供養の場がなくなるなどのデメリットもあります。
大切なのは、自分や家族にとって納得できる方法で供養を行うことです。近年は永代供養墓や樹木葬、納骨堂、散骨や手元供養などさまざまな選択肢があるため、自分の価値観や将来の状況に合った方法を検討するようにしましょう。
※「いいお墓」に掲載されている全国の企業における永代供養墓の販売数を調査。株式会社鎌倉新書調べ(調査期間:2021年1月1日~2025年12月31日)
全国80以上の
お墓の詳細資料を
無料プレゼント!
地域から探す
Locations
※自社実績:2026年2月末時点
35,000組以上
種類・プランから探す
Types & Plans
0120-19-9402
些細なことでもご相談ください
\ 上場企業の安心サポートで、納得のお墓選びを /