墓石の撤去費用はいくら?手続きの流れから注意点まで詳しく解説

終活をはじめ、ご親族の葬儀や供養の節目など、お墓について改めて考えるタイミングはいくつかあります。
その中いまのお墓を継ぎたくないので、墓石を撤去したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
墓石を撤去して更地に戻すことを墓じまいといいますが、墓じまいをした方の多くが同様のタイミングで墓石の解体をおこなっています。
参照:墓じまい経験者の意識調査 結果報告 9割以上の経験者が墓じまいして「良かった」
そこで今回の記事では
- 墓石の撤去ではなにをすればよいのか
- 墓石の撤去にはいくら掛かるのか
- 墓石の撤去で注意するべきことはなにか
という観点について解説します。
現在墓石の撤去を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
また墓石撤去後は永代供養を利用することで、新しく建てるお墓代を節約することができます。
エータイでは、全国80以上の厳選寺院と提携し、お客様のご要望にあわせた永代供養墓・樹木葬をご案内しております。
まずはお墓の写真や料金を見てみたいという方は、こちらからお近くのお墓を探してみてください。
- 年間管理費0円で維持費がかからない
- 供養も管理もお任せできるから安心
- 過去の宗旨宗派不問
- 生前申込も可能
- 合祀されない個別墓タイプもあり
- ペットと一緒に眠れるプラン
一生に一度のお墓のこと、後悔しないお墓選びをしていただくために納得いくまでご検討ください。

墓石を撤去するまでの流れ

まずは墓石の撤去ではなにをすればよいのか、撤去までの流れに沿って注意点とともに解説していきます。
①親族間で合意形成をする
一番はじめにおこなうべきことは、他の親族の方と墓石の処理について相談することです。
お墓は共通の先祖を持つ方々それぞれにとって意味合いが異なります。
人によって、お墓がなくても故人を偲ぶことを忘れなければ良いという人もいれば、やはり盆暮れ正月にはお墓参りをしたいという人まで様々です。
そのためお墓を解体するとなった際は、関係する親族の方々としっかり話し合った上で進めましょう。
また墓石の撤去にも費用がかかるので、誰がいくらお金を払うのかという点も重要です。
この点についても後でトラブルにならないように、きちんと親族間の合意を取るようにしましょう。
②墓地管理者に墓石を解体する旨を伝える
親族間の合意形成ができたら、はじめて墓地管理者に墓石解体の旨を伝えます。
このとき、その後の処理によって必要な手続きが異なります。
たとえば、墓石を解体して別のお墓に改葬をおこなうという場合は、埋葬証明書を発行してもらう必要があります。
他にも自治体によって必要な書類が異なったり、同じ墓地や霊園内で永代供養のお墓に移動させるのであれば簡易的な内容で済んだりと、状況によって様々です。
手続きの内容に関する詳細は、以下の記事にまとめております。
気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください。
墓じまいの行政手続きを解説。具体的な流れに沿ってお伝えします!
③閉眼供養を行う
墓石の解体にあたって遺骨の取り出しする前に、閉眼供養といってお墓から魂を抜き出す法要をおこなう必要があります。
これは性根抜きとも呼ばれ、お墓を撤去する前にただの石に戻す意味合いがあります。
逆にお墓を新しく建てて納骨をするときには、開眼供養といって石でできたお墓に魂を宿す法要がおこなわれます。
また閉眼供養時にあわせて遺骨の取り出しをおこなうのが一般的です。
このときお墓の構造や遺骨の数によっては、自分で取り出すことが困難な場合があります。
あとで困ってしまわないよう事前に墓地管理者に確認しておくようにしましょう。
④寺院墓地の場合は離檀する
いよいよ解体といきたいところですが、寺院墓地を利用されている方は、その前に離檀手続きをおこなう必要があります。
古くから寺院墓地を使用されている場合は檀家制度といって、遺骨を手厚く供養していただく代わりに、お布施という形で金銭的な後ろ盾になるという習わしがあります。
そしてお墓から遺骨を取り出す場合、離檀といってこの檀家をやめる必要があるのですが、これが思わぬトラブルとなってしまうケースもあるのです。
というのもお寺の側からすれば、お布施という収入が絶たれてしまうことになるため、突然離檀を切り出されてしまうことは、当然気持ちの良いものではありません。
そのため、離檀をするときは離檀料といってお世話になった感謝の気持ちを込めてお布施を支払うのですが、この離檀料が法外な金額になってしまうことがあります。
こういった事態を回避するために、墓石の撤去を考えたタイミングでお寺にも相談をします。お墓の跡継ぎがいないなど理由を話した上で、離檀を申し出るのが良いでしょう。
⑤お墓の解体工事をおこなう
ここで、はじめて解体工事をおこないます。
解体工事は解体専用の業者に依頼することになるのですが、お墓によっては依頼できる業者が決まっている場合があります。
またこれは稀にではありますが、あとになって高額な墓石解体費用を請求されてしまうというトラブルもあります。
まずは指定業者の有無を確認したあと、可能な限り相見積もりを取ることで合理的な金額で依頼することができます。
やや手間ではありますが、墓地管理者にも相談しながら、慎重に進めていくことをおすすめします。
⑥お墓を移転する
お墓を解体したあとは、当然遺骨をどこか別の場所に移転することになります。
現在は通常の墓石を構えて自分たちで遺骨の供養をするタイプのお墓以外にも、永代供養といって墓地管理者に遺骨の管理供養を代行してもらえる新しいタイプのお墓を選択する人が増えています。
詳細な内容は以下の記事に記載しております。
もしお墓の撤去後、新しいお墓をどうするか悩んでいるという方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
永代供養とは?その種類や費用、メリット・デメリット、選び方のコツ
また以下のフォームに入力いただくと弊社で取り扱いのあるお墓の資料を無料でダウンロードできるので、興味のある方は是非ご利用ください。
墓石の撤去にはいくらかかるのか

続いてお墓の解体にかかる費用を整理していきたいと思います。
墓石の撤去にかかる費用は、大きく以下の3つです。
- 閉眼供養料
- 離檀料
- 解体費用
それぞれ相場を確認していきましょう。
閉眼供養料
閉眼供養の際は僧侶にお経を読んでもらい、その御礼としてお布施を支払う必要があります。
お布施なので金額に厳密な決まりはありませんが、1万円から高くても10万円ほどになります。
また先程述べたとおり、新しくお墓を建てて開眼供養をおこなうときにもお布施を支払う必要があります。
お墓の撤去としたあとに新しいお墓を検討されている場合は、そのことも頭に入れておいてください。
離檀料
離檀料は寺院霊園の場合、いままでお世話になった御礼の意味を込めて支払うものになります。
あくまでお気持ちなので支払いの義務はないのですが、あまり一方的に離檀することを伝えると、高額な離檀料を請求された上に、
支払うまでは埋葬証明書を発行してくれないなどのトラブルに巻き込まれてしまう場合があります。
事前に相談をして両者合意の上であれば、およそ10万円~20万円ほどが相場です。
墓石解体費用
墓石の解体費用はお墓の面積によって異なり、一般的には1平方メートルあたり10万円~15万円ほどが相場です。
ただしお墓の場所や形状によっては、重機による作業が困難なケースがあり、その場合は人力で作業をすることになり、当然機械よりも労力がかかるため、その分金額にも加算されます。
また古い墓石は処分してしまうのか、それとも再利用するのかによっても費用が異なっています。
いずれにしても一度事前に見積をきちんと取ってもらった上で、依頼するかは判断したほうが良いでしょう。
なぜ墓石の撤去に費用が発生するのか
ところでなぜ墓石の撤去に費用が発生するのでしょうか。
そもそもお墓というのは永代使用料というお金を墓地管理者に支払うことで、その土地を借りているという状態になります。
そのためお墓をどこか別の場所に移すとなった場合には、借りている区画の墓石を撤去して、墓地を借りる前のきれいな更地に戻す必要があるのです。
墓石撤去費用をなるべく安く抑えるためには

墓石を撤去する方の多くが、墓石撤去費用をなるべく安く抑えたいと思います。
ここでは最後に、墓石撤去費用を安く抑えるポイントを解説します。
墓石解体業者を選定する
まず一番重要なことですが、墓石解体業者をしっかりと選定することです。
現在はインターネット検索をすることで、多くの情報を収集することができます。
これは墓石の解体業者においても同じことで、事前にいくつかの業者に対して無料相談や資料請求をおこなった上で、だいたいどれくらいの金額が相場なのかなどを把握します。
そのなかで対応がよかったところなどをピックアップし、実際に詳細な見積もりを取るようにしてください。
ただし繰り返しになりますが、墓地によっては依頼できる業者がすでに決まっていることがあります。
しかしこのときにも事前に情報を仕入れておくことで、合理的な金額かどうか判断することが可能でしょう。
移転後のお墓を永代供養にする
こちらは撤去のあとのお話になりますが、移転後に永代供養のお墓を利用することで、通常のお墓よりも費用を格段に抑えることが可能です。
実際に冒頭でご紹介したアンケート結果でも、多くの方が既存のお墓を撤去したあと、永代供養のお墓を利用されています。
他にも永代供養のお墓を利用することで、遺骨の管理供養の手間が省けるなどのメリットもあります。
もし次のお墓を検討されている段階でしたら、ぜひ一度チェックしてみてください。
永代供養とは?その種類や費用、メリット・デメリット、選び方のコツ
墓じまいの代行サービスを利用する
墓石の解体撤去作業は、お寺の場合離檀の手続きからはじまり、業者の選定作業など多くの手間が発生します。
また慣れない作業も多いため、トラブルに巻き込まれてしまう場合があることもご紹介しました。
そういったことを回避するために、墓じまいの代行サービスを依頼するというのも一つの選択肢としてあります。
墓じまい代行サービスを利用することで、上述した面倒な手続きなどは対応してくれるので時間も節約できますし、提携のある業者に依頼することで結果として金銭的にもリーズナブルに済む場合もあります。
とくに普段仕事で忙しい方は積極的に利用されると良いでしょう。
墓じまいの費用が支払えないときは
墓じまいの費用が支払えない場合は補助金を利用するという方法もあります。
自治体によっては無縁仏を防ぐために、墓じまいの費用を負担してくれるところも存在します。
ご自身の所属する市区町村の役所に確認して、そのような制度がないか確認してみてください。
まとめ
今回は墓石撤去にかかる費用について、手続きの流れと一緒に解説させていただきました。
いわゆる墓じまいと呼ばれるものになりますが、多くの方が一生に一度経験されるかどうかというものになりますので、意外とややこしく感じられることもあると思います。
最後にご紹介させていただきました墓じまいの代行サービスは、実は弊社でもおこなわせていただいております。
年間1200件の相談実績があり、見積もりやご相談は無料です。
詳細が気になる方は、ぜひこちらのページを御覧ください。
また墓じまい後のお墓は永代供養をおこなうことで墓石代を節約することができます。
以下より弊社で取り扱いのあるお墓の資料を無料でダウンロードできるので、ご興味のある方はぜひお気軽にダウンロードください。
以下のフォームに入力いただくと弊社で取り扱いのあるお墓の資料を無料でダウンロードできるので、興味のある方は是非ご利用ください。